C○∀⊥-WEST Smart 4th impression

(2007/4に観賞)

某日,某人物から肌色ビデオを借りてきました。感想をお話します。借り物なのにずけずけとした評価になりました。

作品の構成

被写体が死んでいる

DVD表紙のメインモデル(ゴウ君)が出演しているのは,場面1と場面2です。

場面1は屋外での撮影です。ゴウ君はいわゆる「ストリート系」という設定らしい。簡単なインタビューの後,湾岸の資材置き場のような場所で突然,お始めになりました。「ちょっと唐突すぎるんじゃないのかな」と思いました。いきなりパンツを脱いでしまっているのです。ぜんぜん野外系の生態ってものを分かっていないのですよ。

場所が場所ですので,「最初は軽くと思っていたけれど,どんどん気分がエスカレートしてしまって,ついにはあんなことに‥‥」みたいな段取りにして欲しかったなと思いました。撮影の仕方ですが,モデルさんに接近しすぎていて単調。せっかく野外で撮ったのですから,風景の描写も欲しかったです。

場面2は,室内での撮影です。ゴウ君は某ブランコに揺られながら,二人の少女を相手にがんばっていました。この場面では,ちょっと変わった小道具が出てきていました。自動採掘機に身を任せていたのです。自動採掘機の正体は金魚体操の器具のようです。最初,見たときはびっくりしましたが,すぐ見慣れてしまい効果はいまひとつでした。

さて,場面1と場面2の両方に言えることですが,被写体が死んでいると思いました。「この作品ではこの子のココを見せたい」という監督さんの強い思い入れが伝わってこなかったのです。撮影した人と,編集した人が別だったのでしょうか。なぜ焦点がぼやけてしまったのか気になりました。

とくに場面2はだらだらと時間が長く,モデルの鮮度が落ちていると思いました。編集でばっさりと切った方が良かったのではないでしょうか。

大物女優あらわる

場面5は,路上を歩いていたら不審な人たちに目を付けられ,連れ去られてしまうというお話です。

このモデルさんはかなり演技が上手だと思いました。最初から最後までなんらの隙もなく「被害者」になりきっています。「劇団の人なのかな」と思ったくらいです。

ただし暴漢役のお二人はイマイチな気がしました。たんに好みの問題だと思うのですが,線が細すぎるし肌もきれいすぎて,まったく荒くれ者に見えないのです。とくに気になったのは水中メガネ姿です。水中メガネではなくて,覆面をして顔全体を隠してしまった方が良かったと思います。覆面って息苦しいので私は嫌いですが(ふめい)。

ほか

K○カンパニー surpr1se! N∃WS

(2005/9に鑑賞)

ここしばらく肌色ビデオをまったく鑑賞していませんでした。某日,surpr1se!の作品を入手できたので感想をお話します。

諸情報

場面の説明

スタッフの心の闇を感じる作品

まず誤解のないように言っておきます。この作品の完成度は平均よりも上です。買っても決して損はしないでしょう。モデルさんの質は均一であり,極端にハズレって人は紛れ込んでいません。撮影はお上手ですし時間設定も適切です。品質は決して悪くないのです。

ただしスタッフのノリについて行ける人でなければなりません。この作品では執拗に競泳パンツ,ラッシュガード,水中メガネが登場します。これらの演出に対して,疑問を抱いてはなりません。

場面1は屋外の水辺での撮影です。脇役さんは水中メガネをしています。場面2は屋内での撮影なのですが,やっぱり脇役さんは水中メガネをしています。おかしな演出だとは思うのですが,疑問を抱いてはなりません(2回目)。

脇役さんの水中メガネに対する「囚われ」は,幼少期あるいは学童期に受けた心の傷が露呈しているのだと思います(ふめい)。脇役さんは,水中メガネを掛けなければ満足できないのです。おそらく過去に受けた惨酷な仕打ちの記憶を和らげるために,あのような◎癖に走っているのです(再三ふめい)。

さて話しが逸れすぎましたね。本編の感想をお話します。

現代社会の残酷さを鮮明に描写

場面1から場面3は,「ちょっとお小遣いがほしいからアルバイトしてみました」というノリです。場面3のモデルさんに至っては「これでケータイの金が払える。よかった」と安堵の表情を浮かべているようにすら見えました。

場面4では現代社会の残酷さを感じました。冒頭ではモデルさんが怯えたような仕草をしておりましたし,あからさまに嫌がっていたのです。

「お金がほしくて出演することにしたけれど,やっぱり嫌だ」といったご様子で,見ていて痛々しかったのです。

もっとも私には,それがとても好ましい絵に見えました。「借金が返せなくて,お金がほしくて不埒な仕事に明け暮れる自分。こんなことになってお母さんごめんなさい」といったモデルさんの心の悲鳴が聞こえてくるようで,とても良かったのです。

借金娘は,どんどんいじめてやればよいのです(有害)。決定的な主従関係を利用して,これみよがしに下品な要求を叩きつけてやればよいのです。

魔少女あらわる

場面5は,カフェのような場所から始まります。お茶を飲みながらスタッフがモデルさんにあれこれインタビューします。この場面ではレフ板を使っているのか,たまたま光の加減がよかったのか分かりませんが,モデルさんの目に光が映り込んでおり,美しい映像に仕上がっています。

さて,このモデルさんは素人という設定のわりに演技がものすごくうまいです。とにかく落ち着いていますし,腕の表情が完璧なのです。私は「この子って魔少女だな」と思いました。

魔少女はたぶんプロです。どこかのお店で買えるのかもしれません(なぞ)。興味のある方は,探してみてはいかがでしょうか。

テ○出版 VIDEO B∀di 2003

(2003/6に購入)

某業界誌に登場したモデルさんたちを映像に納めたのが「VIDEO B∀di」だそうです。6月に市内ルミ○ールで購入しました。

作品の構成

※ほかにもありましたが省略させていただきました。

賞味期限切れのモデルさんたち

「場面1」は某誌のモデルさんたちが――という内容です。私,以前から某誌のグラビアページがなんだか雑に見えて気に入らなかったのですが,その「雑」な光景がそのまま映像化されています。ばい菌部屋でばい菌の培養に専念するふしぎ少女たちを,明るい場所で見せられているような雰囲気なのです。しかもなんだか賞味期限切れの人たちのようで,好みの問題かもしれませんが私にとってかなり苦痛でした。

映像の良し悪しですが,カメラごとのホワイトバランスがちぐはぐです。「とりあえず映っていればいいか」くらいにしか考えていないのでしょう。もっとも「VIDEO B∀di」は廉価ですので,価格を考慮すると十分な仕上がりと言えます。

きれいなお住まいですね

「一人芝居モノ1〜2」はモデルさん本人の自室でヨコ漏れしてしまうという,ややファンサービスの要素を含んだ作品です。「一人芝居モノ1」,「一人芝居モノ2」で各々一人ずつ登場するのですがお二人ともかなりきれいな部屋にお住まいのようです。とくに寝具がまるで新品かの如く光り輝いており,「まさか撮影のためにわざわざ新調したのではないか」と私は心配してしまいました。

さて私の目は「一人芝居モノ2」の「A⊥SUT○」くんに釘付けになってしまいました。いちばん等身大の姿に近い気がしたのです。「いまは若さだけで勝負してます。でもそのうち賞味期限切れになることくらい分かってるよ」とご本人が自覚しているような気がしたのです。私は「A⊥SUT○」くんの内面だけではなく,もちろん体にも注目しました(なぞ)。上半身が日やけしているようなのだが,身体の一部に例外を見つけました。手首から指の先端に掛けてはまったく日やけしていないのです。これは普段,軍手ないし何らかの手袋を身につけて屋外にいるからにほかなりません。自室に作業服らしき衣装が掛かっていたことから,たぶんガテン系のお仕事をされているのだと思います。いわば本職仕込みの野郎系なのです。

残念なのが映像の仕上がりです。LPモードで撮影したらしく,映像が部分的に白抜けしたり音声に雑音が入ったりします。狭い室内での撮影ということもあり,あまり効果的に光を使えていないのも気になりました。

お酒大好き

最後は「雑談1〜2」,現役大学生「T∀K∀NOSUK∃」くんのインタビュー場面です。作品の造りはスペースシャワーTVやらViewsicのアーティストのインタビュー番組に似ています。街中を背景に延々と語っており,内容に当り障りはありませんでした。私がいちばん気になったのはタイピンマイクで人物の音声を録音していないことでした。ビデオカメラに備え付けのマイクは,撮影した場所の臨場感を伝えるのには適していますが,人物が発する言葉を明瞭に録音するのには適さないはずです。このようなインタビューの類の作品は,被写体の人物にマイクを装着して音声を録音する必要があるでしょう。

「雑談2」は「T∀K∀NOSUK∃」くんが居酒屋で雑談をする場面です。この間ひたすらビールを飲み続けているように見えます。しかもなんだか楽しそう。よっぽどお酒が好きなんですね。

COA⊥ crime game〜混沌の死角〜

(2003/6に購入)

この作品は,某氏と軽いおつきあいをしたとき市内某ルミ○ールへ立ち寄り購入しました。前もって何を買うか決めていなかったので今回も適当に選んでしまいました。肌色ビデオって飽きがくるんですよね。無個性なものがほとんどなので。

作品の構成

この作品は珍しくドラマ仕立てです。出演者には台詞らしきものがあります。

「さわやか3組」にも及ばない

期待していなかったというか覚悟は決めておりましたが,やはり恐ろしく演技が下手です。台詞は棒読みだし,立ち位置もなんだかおかしいのです。まったくもって「さわやか3組(NHK教育テレビの小学生向け道徳番組)」の子役の水準にすら到達していません。(もっとも子役ってかなりの才能がないとできないのかもしれません。到達しないのは当たり前かもしれません。)

ただし素人臭さが逆によい方向に働くことがあります。場面2は水泳部員がホテルの一室でヨコ漏れしてしまうというお話です。登場人物の演技力はひどいものですが,お話のまとまりがよいせいでしょうか,あまり気になりません。主モデルがイモ系というか鈍くさい感じの子だから,ぎこちなくて丁度良いのです。

やはり屋外撮影は難しいのか

場面1〜場面3の冒頭では屋外にて撮影が行われています。私も屋外での撮影は難しいと思いますが,この作品もことごとく失敗しています。やはり気になるのはです。ビデオカメラに装備されたマイクを使っているようですが,モデルさんの音声をまったく拾っていません。替わりに車の音やら電車の音,つまり雑音をせっせと録音しているのです。この理由は簡単です。被写体とカメラとの距離が遠すぎるのです。ズームを乱用しているせいで,カメラマンが被写体とマイクとの距離に無頓着になっているのです。

私が納得いかないのは屋外撮影の場面だけではありません。屋内の撮影においてもレンズの選択を誤っていると思われる場面を発見しています。場面2でモデルさんの全身を舐めまわすかのように撮影しているのだが,レンズの収差のせいで像がひずみ,体の線を美しく表現できていません。若年の見せ所は面ではなく「線」だというのに,その表現に失敗しているのですから,まったくおそまつなものです。

大人のための作品づくりを

最後に,この作品にはナイフ,鋏,拳銃が出てきます。物騒な小道具がやたら出てくるのはいかがなものでしょうか。分かり易すぎてちっとも面白くない。どうせなら,若者の苦悩と葛藤といった目に見えない痛みを表現してもらえるとよろしいと思います。

Cheeκs アミーゴ・○・ゴーゴー4

(2003/3に購入)

なぜ私がチ○クスの作品なんぞを買ったのかというと,バランスを取るためです(なぞ)。あんまり髭映像をみすぎると感覚が麻痺してしまうかなと思って,まったく正反対の作品も購入してしまいました。正直な話,チ○クスの作品は洗練されているというか完成度が高いと思います(当り障りがないとも言う)。出演しているモデルにはぜんぜん趣味がありませんが,演出にはちょっとだけ感心するものがありました。

作品の構成

  1. 本編1:洋室にてお二人で
  2. 本編2:洋室にてお二人で
  3. 本編3:洋室にてお二人で
  4. 本編4:洋室にてお二人で
  5. 本編5:洋室にてお二人で
  6. 本編6:洋室にてお二人で※本編7以後も同様

パパの視線を思い出す

主モデルさんの登場の仕方(本編1)に注目です。「小室哲○」風の軽快な音楽とともにモデルさんが現われます。そして全身を舐めまわすかのようにカメラが移動します。おさんぽしているとき,パパたちからジロジロ見られることがよくありますが(ふめい),あの強烈な視線をそのまま映像化しているのです。ただ,感心したのは「音楽で登場」の場面だけです。撮影方法はほとんどカメラ任せ(いわゆるオートモード)のようです。場面によってはホワイトバランスが揺れて,肌色が黄色になったり白色になったり不安定です。あらかじめホワイトバランスを固定しておけばあんな現象は起こりません。それから音の位置が安定していません。ヘッドフォンで聴いているとおかしな臨場感があり気持ちが悪いです。

いちばん気になったのはモデルさんが楽しんでいないことでしょうか(毒)。目線が不安定すぎてちょっと可愛そうな人もいました(もしかしたら薬物中毒者だから焦点が定まらないのかもしれませんが)。事前にどういうお仕事か説明はなされているのでしょうか。大人の都合で脅かされて出演しているんじゃないかって,少し心配になりました。

Cheeκs わるのり! 〜ア○ーゴ・ア・ゴーゴー3〜

これは某お知り合いとのビデオ鑑賞会のときに流れていた作品です。「見た」というよりも「見せられた」という雰囲気に近いです。

「わるのり!――3」は,過去にこの業者が発売した作品の総集編だそうです。ビデオ1本に16人ほどのモデルさんが代わる代わる登場します(【追記 5 JUL 2003】 私には16人くらい思えたのですが,実際はその半分くらいだったみたいです)。この作品はモデルさんと撮影者の二人きりで撮影しているようです。ビデオカメラは三脚に固定されているらしく撮影中に動くことはありません。

モデルさんたちは恐ろしいほど動作がこなれています。「普段もこういうお仕事をされている方がご出演なのね」と,私はその場で石になってしまった記憶があります。

Y・B・SP○RTS 桃○君と柿々小僧達

1998年頃,市内駅前便所で知り合った某パパからもらいました(正確には「不法投棄」に近いです)。新幹線で地方の温泉宿に出かけて,宿泊先で次々に――という内容だったような。お引越しのときに捨ててしまったので詳しいことは覚えていません。とりたてて思い出したくもありません。