ワンワンがいた日
ちょっと悲しい話をするよ ユミね ワンワンというペットを飼っていたことがある ユミとワンワンはいつも一緒だったよ ユミがテレビをみているときも ごはんを食べているときも ご本を読んでいるときも ユミとワンワンはいつも一緒だったんだ 不幸が訪れたのはある日の朝だった ワンワンね うごかなくなったんだ 昨日まで元気だったのに ユミが朝起きたら 動かなくなっていたんだ ユミね ずいぶん悲しんだ 「きっと夜にみずをのませたのがいけなかったんだ」なんて 自分自身を恨んでもみた 強く小指をかんでもみたよ サヨナラって突然なんだね 避けられないんだね さだめなんだね かいひできないんだね きっとペットロスの心境ってこんな感じだとおもう ユミね ひとつだけおねがいがある ワンワンの電池買ってきてほしいんだ 単二型2本だよ やくそくだよ バイバイ ユミより