2000-10-26  二人のミ○ラ

私の能力低下は,かなり危険な段階にあるようです。数か月前,私は学食であることを経験しました。その日は「この定食ってどうして米飯のおかずがスパゲティナポリタンなんだろう。穀物のおかずが穀物ってなんだか変な感じ。」などと,どうでもいいことを考えながら(私は定食を)食べておりました。そんなとき,ふと見上げると前方の円卓に二人のミニ○くんが座っていました。私には彼らが双子のように見えました。

私はその日から,学食でさまざまな双子を目撃するようになりました。ミニ○くんたちのほかにも男女の双子,オタクの双子,日替わりで双子たちを見掛けるようになってしまったのです。実は私が見た双子たちは,決して双子ではないのです。どうやら私は19歳~20歳くらいの人の容姿を識別できなくなっていたらしいのです。だれもが街中にいる烏や土鳩の姿をあまり区別できないように(区別できる人がいないとは言い切れませんが),私は若年層の人間の姿を区別できなくなっていたのです。これは大変なことです。

それからというもの私は日々の“りはびり”を強化しました。そのおかげかどうか分かりませんが,私が双子たちを目撃する頻度は極端に低くなりました。しかし,この新しい“りはびり”の副作用はかなり強力みたいです。私は双子を見かけなくなった替わりに,今度は業界人をまったく見かけなくなりました。今,この副作用を抑制すべく新たな“りはびり”を開発する必要がありそうです。