yumi-ii: 2015-02-14 アリエールパワージェル―うだつが上がらない中年男性の臭い―

某日，アリエールパワージェルを調達しました。アリエールパワージェルは，プロクター・アンド・ギャンブル社（P&G）が製造販売している洗剤です。

この洗剤は，粉末でも液体でもないと自称しています。実際には，計量済みの液体洗剤を水に溶ける樹脂で包み込んだ形態をしており，液体洗剤の一種だと言えます。

この洗剤は，かなり臭いです。

洗っている間も臭くて，脱水中も臭くて，干す時も臭い。乾燥中も臭い。乾いた後も，どことなく臭い。

始まりから終わりまで，臭い洗剤なのです。手を抜くことなく悪臭を放ちますので，臭いに切れ目がないという意味では，頼りがいがあるともいえるのですが，私が望んだ結果ではありませんでした。

この不快な感じ，言葉にするなら，「うだつが上がらない中年男性の臭い」です。なぜ，そう感じたのか。臭いの正体が何であったのかは，最後にお話しします。

この洗剤，とかく臭いわけですが，世界に名だたるプロクター・アンド・ギャンブル社ともあろうものが，適当に拵えた洗剤を販売しているとは思えませんでした。

私が気になったのは，水の量です。初めてお洗濯したとき，水量50Lにしていたのです。

説明書きには，65L以下の水量で洗ってください，とだけ書かれていました。この文面を素直に解釈すると，30Lだろうが40Lだろうが，洗剤の数は1個ということになるのですが，そんなはずがないのです。

2回目のお洗濯では，水量を57Lにしてみました。すると，どうでしょう（びっくりマーク）。臭いが穏やかになって，我慢できる水準になりました。

というわけで，臭いでお困りの方は，水量に注意してみてください。

さて，最後に臭いの考察の続きです。

私は，初めてこの洗剤を使ってから，「この洗剤の臭い，どこかで嗅いだことがあるんだけど，どこで嗅いだんだろう」と気になっていました。

某日，某サウナに行ったとき，分かりました。

驚くべきことに，アリエールパワージェルの臭いは，サウナ室の板の上に敷き詰められているタオルの臭いと同じだったのです。

某サウナは，うだつが上がらない中年男性のたまり場です。臭覚（非言語）の記憶が，私の脳裏に焼き付いていたというわけです。

サウナがタオルの洗濯に使っている洗剤が，同じアリエールなのかどうかは不明です。柔軟剤の臭いなのかもしれませんし。いずれにしても，似たような種類の香料であることだけは確かです。