2017-02-23 東芝FlashAir第4世代発表
東芝から,無線LAN機能付きSDカード「FlashAir(フラシュエア)」の新製品が発表されました。
https://twitter.com/FlashAirDev_ja/status/834592211463397380
概要
- 第4世代製品(型番はW-04)
- メモリ容量は16GB/32GB/64GBの3種類
- 従来品と比べてアクセス速度が高速
- Eyefi Connected機能搭載
注目すべき点
第4世代のFlashAirは,Eyefi Connectedに対応するそうです。具体的には,デジタルカメラに備わっているメニュー画面で,FlashAirの無線LAN電源をON/OFFできるようになると思われます。
さて,「FlashAir」と「Eye-Fi(アイファイ)」との関係をご存知ない方は,何が何やらという感じでしょうから,少し説明します。
Eye-Fiというのは,米国アイファイ社から発売されていた無線LAN機能付きのSDカードです。Eye-Fiを使うと,デジタルカメラの撮影画像をPCやネットワーク越しのストレージに自動転送することができました。こうすることで,カメラからメモリカードをいちいち取り外さなくても,撮影画像を利用できたのです。
東芝は否定するでしょうけど,東芝FlashAirは,Eye-Fiの類似品です。
FlashAirはどうも使い勝手が悪くて(アイファイ社が保有する特許の影響だと思われる),今まで二の足を踏んでいました。2016年8月,東芝はアイファイ社とライセンス契約を結んだそうなので,第4世代のFlashAirは,晴れてEyefi Connectedに対応できたのですね。
汎用のIoTデバイスとしてのFlashAir
FlashAirはここ数年,ちょっと売り方を変えてきています。
Eye-Fiは,デジタルカメラの周辺機器から逸脱しませんでしたが, FlashAirは,より汎用的なIoT(Internet of Things)デバイスとしての活路を見い出しているようなのです。
フラッシュメモリによるストレージ機能と無線LANによるネットワーク機能,そして非力ながらも内蔵マイコンによるプログラマブルな動作の活用方法を一般向けに公開して,より多目的に使ってもらうおうと画策しています。
https://www.flashair-developers.com/ja/
私も,ちょっと興味はあるのですが,有用な使い道を見つけられないまま放置してしまう気がするので,いまのところ購入予定はありません。