2022-10-29  駅前便女物語―現代人の心の闇―

某日,市内某駅前便所の前を通過していたらT氏に遭遇しました。T氏は,その手の遊び場でたびたびお見掛けする古くからの知り合いです。

いつもならT氏との会話は当たり障りのない内容なのですが,その日の会話はなぜか当たり障りがありました。

T氏は,唐突に「何度も性病を患っている」と語り出したのです。毛じらみ,梅毒,クラミジア。クラミジアに至っては2回。病院の先生から「またあなたですか」と呆れられたこともあるそうです。

T氏は,どうやらヨゴレ専らしい。某所で何度かお手並みを拝見したことがあるのですが,いつもヨゴレみたいな子に手を出すんですよね。「ああいう子って如何にも危なそうだけれど,大丈夫なのかしら?」と思っていたら,本当に病気持ちだったのです。

T氏は「もうこんな生活は止めると決めたんだ」と啖呵を切っていましたが,そう言った側からその日も便所でヨゴレみたいな子に悪戯していました。一体なぜなのか。もうこの人は,性感染症から逃れられない宿命なのでしょうか。

T氏は,過去に「自分は潔癖症だ」と言い張っていました。性病外来とやらに通い詰める潔癖症とは一体,何なのか。久しぶりに現代人の心の闇を垣間見たような気がしました。