2024-06-03 お姉さんとの対決に負けたかもしれない―そよ風の誘惑―
悲しい事件
悲しい事件が起こりました。先日,予備として所有していたクレジットカードが失効しました。クレジットカードには有効期限があります。通常であれば有効期限が過ぎる前に更新カードが届くのですが,今回は届かなかったのです。なぜ失効してしまったのか。
6月1日(土曜日)午前10時頃,私はクレジットカードのコールセンターに電話してみることにしました。この手のコールセンターに電話したことがある人なら分かると思いますが,電話がなかなか繋がらないものです。
そよ風の誘惑
自宅にて,私は楽天モバイルの無料通話アプリ「楽天LINK」でカード会社に電話を掛けました。噂通り電話保留音の「そよ風の誘惑」が延々と流れるだけでオペレータに繋がる気配がまるでない。
私は外出の準備を始めました。ようは問い合わせの待ち行列に入っている状態なので,繋がらないからと言って電話を切ってしまったら最初からやり直しになるのです。
「腹が減っては戦ができぬ」と昔から言いますので,私は昼飯を食べに行くことにしました。別に何者とも戦ってはいないのですが。(なぞ)
カード会社に電話を掛けながら外を歩いていたら,そのうちすき家に到着してしまいました。このまま,そよ風の誘惑を聴きながら飯でも食ってやろうと思い,躊躇することなく入店。座席に備え付けの端末で「牛小鉢ベーコンエッグ朝食」を注文しました。
37分後の奇跡
お料理が来たので「季節の小鉢」に入っていた豆を箸で摘まんでいたとき,事態が急展開しました。
唐突にそよ風の誘惑が鳴り止むと呼び出し音に変わったのです。すでに電話を掛け始めてから37分が経過していました。私は「よりによってこんなときにこんな場所で」と思いましたが,いまさら逃げることはできません。右手にお箸を持ちながら電話でお姉さんと対決することになりました。
店内放送として「高森浩二のすき家レディオ」が流れるまことに騒がしい店内でお姉さんと会話することに。傍から見たら疑いようのないドキュンです。
クレジットカードが失効した理由は,更新手続きを怠っていたからだそうです。
「はて更新手続きって何のことかしら」と考えていたら,お姉さんはいまこの電話で更新手続きできると言うではありませんか。私は手続きすることにしました。
聞かれた事柄は「現住所」「勤務先」「年収」のみっつでした。本当にこれだけ。
私はクレジットカードを作ったときに書いた会社(当時の出稼ぎ先)がその後,社名を変更したことを思い出していました。詳しくは調べていませんが,法人格としては消滅しているのかもしれません。そりゃ,存在しない会社の名前が書かれていたのでは書類不備の類です。再審査を通るはずがありません。
つまり更新手続きとは,「仕事が変わったらカード会社に連絡してください」ということだったようです。当たり前の話ですね。私はお姉さんに平謝りして電話を切りました。
さて,ひとつ困ったことが起きていました。カードの再審査をお願いしてみたものの1週間前,私は別のクレジットカード会社に新規で申し込みしていたのです(だって更新カードが届かないから)。短期間に複数社のクレジットカードに申し込むと高確率で審査に落ちると言われています。私はお姉さんとの対決に負けたのかもしれません。