2024-10-20 ヴァーチャルY兄貴―レンタルビデオ店に潜入―
おっす,ヴァーチャルY兄貴だ。
今日は珍しく調査の話。ある人物から情報があった。「市内に古いVHSビデオを扱っているレンタルビデオ店がある。店の様子を見て来てほしい」とのこと。そのレンタルビデオ店は,GEO(ゲオ)やTSUTAYAのような全国展開のチェーン店ではなく個人経営の店だという。
場所は某幹線道路沿い。その店は築50年を優に過ぎた雑居ビルの1階にあった。個人経営のレンタルビデオ店が現存するだけでも驚きなわけだが,店の中に入ってみたらVHSビデオの詰まった棚が大量にあったものだから俺は思わず目を疑った。
俺が潜入したのは真昼間。ほかに客はだれもいなかった。それどころかカウンターには店員の姿すらなかった。
まるで白昼夢を見ているようだった。この空間だけ時間が30年くらい止まっている気がして眩暈がしてきた。店の中ほどまで進むとDVDが陳列されている棚が視界に入り,俺は不意に娑婆に引き戻された気分になった。
店の奥はお決まりのようにアダルトコーナーだったが,こちらもVHSビデオの作品が大量に並べられていた。「VHSは置いてあるだけで貸し出していないのでは?ビデオデッキ持っている奴ほとんどいないだろ」と考えながら引き返していたら,カウンターの奥から店長らしき人物が出てきた。
そいつは40代前半の男。パジャマのような服を着ていた。大きな段ボール箱を持ち上げているように見えたが,何をしていたのかは分からない。俺はさっさと退散することにした。どう見ても冷やかし目的で入店した迷惑な輩でしかないからな。長居は無用。
客がいねーのに,この店がなぜ営業しているのか詮索の余地は山ほどあるが,興味のある奴は行ってみるといいかもな。オラオラ。
本当は夜に行くとこの店に露出狂が出没するらしく,前準備として昼間に様子を見に行ってみたわけだ。店の兄ちゃんは気づいていないんじゃなくて,監視カメラの映像を見ながら気味悪がっているだけじゃねーかな。人様に迷惑掛けるんじゃねーぞ。オラオラ。