2000-03-23  シャープ 28型ワイド液晶ディスプレイTV LC-28HD1

「LC-28HD1」とは,シャープのデジタルハイビジョン放送対応ワイド液晶テレビです。今日,ヨドバシカメラに行ったら展示されていたので物色してきました。

最初に驚いたのがその値段。ヨドバシの店頭販売価格は1,050,000円でした。一般庶民には高価すぎてとても買えそうにありません。つぎに驚いたのが映像の鮮明さ。ブラウン管の受像機と比較すると,液晶パネルの方が遥かに映像が鮮明,すなわち画がきれいです。これは,液晶パネルの画素が完全な矩形だからだと思います。

いちばん感動したことは,機器からの発熱が少ないこと。なぜなら,液晶パネルは原理上,消費電力が少ないからです。世間一般では,壁掛けテレビの本命は PDP(Plasma Display Panel:プラズマ・ディスプレー・パネル)だと言われています。ところが,PDP は CRT よりも消費電力が多いのです。これがどういうことなのかと言うと,PDP を狭い部屋に設置して使うと非常に熱を持つ,つまり暖房器具になってしまうということです。しかも PDP が発した熱を冷房器具に回収させるとしたら,これは電気の無駄遣いだとしか言いようがありません。このように PDP は,現代の省エネのニーズにまったく合致していない,すなわち普及する前から時代遅れなのです(私は時代遅れが悪いとは言っていません)。

ということで,今回のワイド液晶ディスプレイTVですが,この製品はそこそこ売れると思います。(相変わらず)他社との競合商品も見当たらないので,シャープの業績を悪くする要因にもならないでしょう。