ついにぼくの悲願が達成されました。「最近の出来事 #1998-0720-01 理想の買い物かご」では，ぼくは買い物籠持参で買い物することが当面の目標だ，という話しをしましたよね。昨晩，近所のスーパーマーケットにて買い物袋デビューを成し遂げました。ゼミ室の食材を購入するために，郊外のジャスコへ出向いたときのことです。ぼくの感情はとても高ぶっていました。この日，ぼくは買い物袋持参で来店していたからなのです。「今日こそ買い物袋に梱包してやるぞ。」，そんな奇特なことを考えながら買い物していました。

さて，いよいよお会計です。ぼくはレジのオバさんに

と一言告げると，持参していた買い物袋を広げ，その中に商品を詰め込み始めました。周囲からの視線はまったく気になりませんでした。むしろ「ついに自縛から解き放たれたんだ。私はこの瞬間を待ちつづけていた。ありがとう買い物袋。」，そんな幸せな気持ちでいっぱいでした。

買い物袋デビューへの道は，決して平坦なものではありませんでした。あれから1年8か月もの間，ぼくはレジでポリエチレン製の使い捨て袋を貰うたびに，良心の呵責に苦しみ続けていたのです。「現代人たる者，率先して買い物袋持参で買い物しなければいけないんだ。それが世人として最低限の嗜みのはずなんだ。それなのに，今の私にはそんな簡単なことさえできない。一体何が私の行動に足枷をしているのだろうか。」と‥‥。でも，もう思い煩うことは何もありません。これからも，ぼくは常に懐に買い物袋を忍ばせ，不意のお買い物に備え続けます。

さらば使い捨て社会，こんにちは循環型社会。