2001-07-20  深海生物との遭遇

午後11時,市内某公園をおさんぽしてきました。今日,来ていた人を列挙しますと,「マ○キー」,「若ふせあきら」,「りな2」,「足長おばさん」,「アオミドロ」の5人です。ほかにも何人かいましたが,存在感のない人は省略させていただきました。さて,私が園内に到着したとき,マ○キーさんが某ベンチにお座りしていました。この人を目撃したのは3月以来はじめてです。3月に見掛けたときは病的にやつれている印象を受けましたが,すっかり元の表情に戻っているようでした。私は少し安心しました。

私も某ベンチに座ってしばらくご休憩。それから10分後だったでしょうか。15メートル先のベンチから悲鳴に似た仕草が発せられました。あのベンチには「若ふせあきら」が座っていたハズです。案の定,その方角から「若ふせあきら」がこちらへ歩いてきました。私は通り過ぎる「若ふせあきら」を観察しました。彼は震えていました。何かとても恐ろしいものでも見たのでしょう。と,まさにその瞬間,私の全身に悪寒が走りました。どうやら異次元の生物(なまもの)がこちらに気づいてくるようです。10秒後,私はその生物の正体を確認しました。俄かには信じられないかもしれませんが,それはヒトでした。その人物は年齢32歳くらいで小太り,小汚い格好をしてました。青色のシャツに青色のジーンズ,5年前に流行ったようなスニーカー。なぜか全身が青色で統一されていました。私はその人物を「アオミドロ」と名づけました。

私も学生の頃はそのような,いわゆるオタク・ファッションをしていた時期があります。でもそれは服を買うお金がなかったからです。三十路になってあの格好はいけません。「アオミドロ」は手にポリ袋を下げていました。袋の中にはCD(コンパクト・ディスク)の硬質容器と思われる物体が入っていました。きっとアニメ声優のCDでも買ったのでしょう。さて,もちろん服装が変とか持ち物が変というだけで,人物を判断することはできません。むしろ野外系では小奇麗すぎる人は敬遠されるものなのです。それでは大切な事柄とはなんでしょうか。それは,仕草や雰囲気です。「アオミドロ」は歩き方,歩く速度が不自然であり,明らかに私たちの理解を超えていたのです。あれでは「若ふせあきら」が逃げ出すのも当然というものです。