2002-10-13  ナショナル・音波振動ブラシ・EW1011-W使ってみました

某日,市内ヨドバシカメラで「ナショナル・音波振動ブラシ・EW1011-W」を購入しました。価格は8,480円(消費税込みで8,904円)でした。いままで私はブラウンの電動歯ブラシ・D9011を使っておりましたがこの度EW1011-Wに変えました。気になる使用感を報告しましょう。

第一印象は「磨き難く作動音がうるさい」

私は5年間ブラウンの往復反転式電動歯ブラシを使っていました。このブラシの形状が円形だったせいか,はじめEW1011-Wの山切りブラシにとんでもない違和感がありました。第1臼歯と第2臼歯の歯間にブラシが届かない気がしましたし,この形状で交合面を本当に磨けるのか甚だ疑問でした。私の歯列は矯正済みなので理想的な位置・角度に調節されています。それなのに磨き難いっていったいどういうことなのでしょうか。私は少し訝って歯垢染色剤で磨き残しがないか調べました。すると意外にもきちんと磨けていました。交合面も歯間も完璧です。 磨き終わったあと歯の裏側を舌で触った感触は,EW1011-Wがやや良いくらいでしょうか。D9011で磨いてもそれなりにツルツルしますので極端な差はないように思えます。【追記 16 FEB 2004】 ブラシはマメに変えたほうが良さそうです。ブラシが古くなると途端に磨き残しが出るみたいです。

さて,使ったことがある人なら分かると思いますが音波・超音波歯ブラシは作動音が独特です。往復反転式の電動歯ブラシはモーターの回転音がしますが,音波歯ブラシはけたたましい振動音がします。使用中500Hzくらい(本当は何Hzなんでしょうか)の「ウー音」が洗面所にこだまするのです。動作原理上,作動音を抑えるのは難しいのかもしれませんが,なんとかしてもらいたいものです。

短時間できれいに磨けるからびっくり

EW1011-Wを使うようになって歯磨きの時間を短縮できました。D9011を使っていたときは,下顎前歯の裏側と第2臼歯,第3臼歯の奥だけ普通の歯ブラシで磨いていました。どうも往復反転ブラシだと磨き難い気がしたからです。とくに下顎前歯の裏側を磨くと歯肉がえぐれてしまう気がしたので使用を控えてしました。EW1011-Wではとくに磨くと危険な個所はなさそうです。よってブラシを使い分ける手間が若干,省けました。

私が「ウルティマ超音波」を選ばなかった理由

音波・超音波歯ブラシの先駆けといえばウルティマとソニケアです。EW1011-Wはいわば二番煎じの製品なのです。

私はなぜ本家・元祖を選ばずに二番煎じのEW1011-Wを選んだのでしょうか。実は最後まで悩みました。ヨドバシでソニケアは扱われていなかったので,ウルティマ超音波とEW1011-Wのどちらを選ぼうかと私はずいぶん葛藤しました。

私の決断を促したのはウルティマ超音波のパンフレットのある一文です(以下,引用)。

水中にて電動歯ブラシ3種類についての細菌の破壊状況の検証。歯から採取したエラメル質(歯の表層の組織)に虫歯菌を培養し、5ミリ離れた位置から歯ブラシを3分間作動させ、細菌の変化状況を走査型顕微鏡で調べました。

この実験結果によれば「超音波歯ブラシでは菌の連鎖・不溶性グルカンが破壊される」としています。つまりウルティマ超音波は菌の除去能力にすぐれていると謳っているのです。しかしこの実験結果には罠があります。電動歯ブラシで歯一本を3分間もかけて磨くひとはいません。私は一人の消費者として,こういったあり得ない場合の効果を主張して消費者を欺こうとする企業の姿勢に疑問を感じました。手口が悪徳に見えたのです。

EW1011-Wには背伸びしたところがなかったので,結果として好印象だったのです。あとEW1011-Wは消耗品が安価なのも魅力的でしたしね。