2003-06-01  ばい菌部屋報告4―アキナLevel5―

某日,ばい菌部屋の魅力を調査すべく私はもう一度,市内某ばい菌部屋へ向かいました。時刻は23時頃でした。いつものように大勢のふしぎ少女たちが,部屋のいたる個所でヨコ漏れしていまいした。

アキナLevel5

アキナは20代前半のようです。不潔な布団に仰向けに寝ており,妖怪たちを待っているようでした。そのうちサダオが物陰からそそくさと現われアキナを物色していました。私は目を離してしまったのですが,気が付くとサダオはアキナの上に馬乗りになっていました。サダオは30代のようでした。 アキナの動きはお世辞にもこなれておらず,あまり場慣れしていない雰囲気でした。対してサダオは常連らしい。時折,亜硝酸アミルの入った子瓶を鼻に近づけ,深呼吸していました。まさにこれこそがばい菌部屋利用者の一般的な行動です。

そうやってサダオとアキナがばい菌の培養をはじめて10分後くらいのことです。あるパパが二人の中に割って入ってきました。アキナにあまりその気はないらしいのですが,サダオは満更でもないらしい。やはりキマってしまっている人に真っ当な判断能力などないのですね。ついには目の前で恐ろしいことがおきました。パパは手際よく某ゴム製品を装着したかと思うと,ついには3人で始めてしまったのです。周囲にはたちたまち人だかりができてしまいました。そして初め3人だったものが4人になり,ついには5人でばい菌の培養が始まってしまいました。間もなくしてサダオは限界に到達してしまったらしく,足早にその場を立ち去っていきました。今度はアキナとパパとのヨコ漏れが始まりました。アキナは周囲の妖怪たちに頭を持ち上げられ,亜硝酸アミルを吸引させられていました。アキナは最初「痛い,痛いっ」と悲痛な叫び声を挙げていましたが,亜硝酸アミルが効いたのか大声を出さなくなりました。私はパパが某ゴム製品を取り替えていないことに気づいていました。 危険度を5段階にすれば完全に5です。

私はかねてから「ばい菌部屋はばい菌の温床」だと警告してきました。まったく改めて現場を観察すると大変,恐ろしいのです。もう21世紀だというのに,ふしぎ少女たちの暴走を止める手立てはないのでしょうか。