2004-02-04 ビデオグラム『モナーに逢いたい』―映像制作編―
「ビデオグラム『モナーに逢いたい』」の制作話をします。
撮影
いつものようにDVカメラには「Canon FV2」を使いました。映像を見ると分かると思いますが,すみません三脚なしで撮影したので映像がブレブレです。撮っているときは「大丈夫そうかな」と高を括っていたのだが,再生してみたらあまりの酷さに悶絶してしまいました。カメラが軽すぎるせいか手持ちでは,姿勢を安定させるのが難しいんですよね。編集で誤魔化したけれど,誤魔化しきれていません。それでも「水平」はかなり意識して守ったつもりなので,手ぶれは勘弁してください(そのほかにも至らない点だらけなので,許してもらえないのかも←意味不明)。
さて,カメラと切っても切れないのが「光」の問題です。よく晴れた日だったため光の明暗差が激しく,家庭用のDVカメラではかなりきつい条件でした。カメラのダイナミックレンジ(信号の再現能力)と自動露出補正の都合で,撮影する場面に極端な明暗差があると失敗の原因になるのです。回避策として強烈な照りつけと,影が同居するような場面は撮らないように気をつけました。
編集
今回はWindows XPのアクセサリである「Windowsムービーメーカー」を使ってみました。PCはAthlon XP-M 1800+,480MBという環境でしたが,思った以上に動作が軽くて驚きました。映像に効果を加えても再レンダリングの待ち時間が発生しないのです。DirectXのおかげなのかアルゴリズムが優れているのか真相は不明ですが,テキパキ動いて精神的に楽なことだけは確かです。
<画像の説明>「Windowsムービーメーカー」の画面です。OSのアクセサリのわりに高性能で完成度が高いと思います。
ただ「Windowsムービーメーカー」はやはり映像編集ソフトの簡易版らしく,細かいことに凝れないのが残念でした。例えば音声トラックです。音声トラックは映像音声+BGMの2トラックしかありません(映像と音声は対になるので事実上,使えるのは1トラックのみです)。シラネーヨの声で場面の語りをしようと思ったのだが,そうするとBGMを止めなければならないのです。もちろん一度,書き出したファイルに「語り」を入れればよいのだが,編集が面倒になるのでそこまで酷使しないことにしました。ソフトウェア一般の話ですが,製品に付いているサンプルデータ以上に凝った使い方をしてはいけないのが常というものです。サンプルデータは「それ以上のことはできません」という限界値であり,警告だからです。
BGMには市販されている素材集を使ってみました。私はどうあがいても音楽を作れないので,素直に既製品を利用しました。素材集には数十曲の著作権問題のない曲が入っています。余談だが選曲中に某ナイトで聴いたことのある曲を発見してしまい,ひとりニヤニヤしてしまいました。