2004-03-11 極秘(でもない)ばい菌部屋従業員の本音
こんばんは,一部の特殊な人に好評のばい菌部屋調査報告。今日は2002年11月の調査記録を公開します。「どうしてそんな昔の話をいまさら」と思った人がいるかもしれません。公開時期を今にした理由はとくにありません。私はネタを常に蓄えているだけです。
某ばい菌部屋は今日も閑古鳥
その日は会社の飲み会の帰りでした。私はほどよく酔っぱらい,帰宅する途中だったのです。そんななか私はふとばい菌部屋を調査したい気分になってしまいました。「そういえばこのへんにばい菌部屋あったよな。行ってみちゃおうかな」と。酔うと行動が大胆になり異国を旅したくなるのは私だけではないはず。そう,すべては不可抗力だったのです(なぞ)。
私は急遽,帰り道を引き返し,市内某ばい菌部屋を目指しました。お邪魔したばい菌部屋はマンションの一室にあります。店内に入ると眠そうな顔をした店員さんが応対してくれました。受付にて店員さんは「2,000円になります」と言いました。私はやや後退りし「あれれ今日はたしかスーツデーとやらで,スーツ姿で行くと値引きされるはずなのにな」と思いました。それでも「きっとこの人,忘れているんだろうな,まあいいか」と,あまり気にせず正規の金額を支払ってばい菌部屋に入室しました。
前評判によるとこのばい菌部屋では,閑古鳥が鳴いているらしい。噂どおり室内には本当にだれもいなかったのです。私は「人がいないならいないでいいや」と思いながら,布団に忍び込むことにしました。でもただ横になっているだけでは,なんだか味気ないものです。私はお客さんがいないのをいいことに,携帯電話でふしぎ少女掲示板を物色することにしました。週末だからでしょうか。掲示板に投稿するふしぎ少女たちは,いつもよりおさかんに見えました(ふめい)。そうやって携帯電話いじりをしていたらそのうち眠くなってしまいました。
他店を調査する従業員
午前1時頃だったでしょうか。物音がして目を覚ましました。「まさかパパ(なぞ)が手を出してきたのでは」と一瞬,怯みましたが違いました。相変わらず店内には私以外のお客さんは一人もいません。ではいったい何の物音だったのか。どうも従業員同士が雑談を始めたようなのです。従業員は私がまだ店内にいることを忘れているようなのです。
話の内容は店の経営に関することらしい。ボスと部下の二人が,時折ため息をつきながら話していました。私は途端に目が冴えてしまい,必死に聞き耳を立ててしまいました。ばい菌部屋従業員の本音を聞けるなんてこんな機会,滅多にありません。お布団で休憩している場合ではありませんよ。さあ,調査再開です。
ボス 「お客さん来ないねー」
部下 「そうですね」
ボス 「今日って人があんまり出てないのかな」
部下 「じゃ,ちょっと他店を偵察してきますね」
<約40分後>
部下 「Aってところはすごい込み具合でした」
ボス 「人いないのはうちだけ?どうしたらお客さん来るのかしらね」
部下 「サービスが悪いんですかね?ジュースの自動販売機くらい置いてみるとか」
ボス 「でも置く場所がね。ここって普通のマンションの一室なんだし」
部下 「せめてビデオでも流したらどうですか?」
ボス 「著作権の問題でだめなのよ。Kってところはそれでモメたことがあるらしいのよ」
部下 「・・・」
<成す術なしのようです>
私は「だれも来ないのはすべてがダメダメだからだよ」と,言いたくて仕方がありませんでした。でも「はい,はいっ,ハイ,ハイッ」と挙手しながら(なぞ)話に参加するわけにはいきません。むしろ私はこの場所にこれ以上,留まるのは危険だと思い始めていました。隙をみて帰りたくなっていたのです。幸い従業員の話がだいたい終わったようので,私はむくむくと起き上がりさっさと着替えて帰宅することができました。なんとか脱出に成功したのです。帰り際,従業員は「まだお客いたんだ」という顔をしていました(大汗)。
それから3か月後,このばい菌部屋は無事,閉店しました(毒)。あれでは繁盛しなくて当たり前なのです。あのばい菌部屋は,普通に人が住んでいそうなマンションの一室そのものでした。普通の部屋を薄暗くして,布団を敷いただけだったのです。いくら虹色業界人向けの娯楽施設だとはいえ,そのような設備だけではお客さんが入るわけがないのです。