2005-02-20  Movable Typeその後のその後

こんばんは,BLOGソフトのMovable Type(以下MT)を使い始めてひと月弱が経過しました。私の使用目的は,既存のコンテンツをMTに移植して運用することです。そういう使い方をしてみて,気づいたことをお話します。

日記のようなコンテンツに向いている

この評価は肯定的に解釈してください。同じ話題が時系列に並ぶコンテンツには,MTが有効だと思いました。元々BLOGがもっている性質そのものですので,当たり前といえば当たり前なのです。

対して「話題がさまざま」「時系列に並ばない(並べられない)」ようなコンテンツは,MTに向かないと思いました。既存のコンテンツはBLOGではないので,すんなりと移植できないことがあるのです。移植できたとしても,どうも構造が歪(いびつ)になってしまい,わけの分からないサイトになってしまうことがあるのです。

私の場合,かなり強引に移植作業を進めておりますが,サイトの枠組みが合わない部分は「移植しない」という選択肢もあると思います。

セキュリティーにやや問題

MTはCGI(Common Gateway Interface)で動作します。標準の手順どおりに設置すると,WWWに公開されるファイルやフォルダが恐ろしく多いことに気づきます。実行スクリプト以外の作業ファイルや作業フォルダも,WWWでアクセスできる場所に配置されてしまうのです。

関係のないファイルやフォルダを公開フォルダ(public_html)の外に置きたかったのだが,どこまで弄ってよいのかよく分かりませんでした。下手に弄ると面倒なことになりそうだったので,httpdのアクセス制限機能だけで対処しました。

セキュリティーに不安が見え隠れするのは,たぶん「大事なものは運用するな」「バックアップ取れ」「乗っ取られるくらいなら自爆しろ(なぞ)」というお告げなのだと思います(再三なぞ)。

コンテンツの修正機能には難あり

コンテンツは「生モノ」なので定期的な保守作業が欠かせません。MTでは「エントリー」という単位でコンテンツを区切っています。エントリーを修正するにはMTにログインしてHTMLフォーム上で作業するか,「書き出し」機能を使ってテキスト形式で外部に出力してからローカルで作業することになります。

私がよく使うのは書き出し機能なのですが,どうも用途が違うらしく使い勝手がよくありません。エントリーひとつひとつを書き出すことができないのと,書き出しの反対「読み込み」をしたときにエントリーを上書きできないのです。サイトの規模にもよりますが,HTMLフォームで修正していると,終わる頃には「おじいさん」になってしまう危険があります。書き出し機能を積極的に使いたいので,いろいろと支援ツールを拵えて対処しようと思います。