2006-02-05 J-PHONEだった頃の傷
Vodafone対応サイトを作ってみて気付いたことをお話します。Vodafoneってあまり良い噂を聞かないのですが,関わってみるとこりゃ厄介ですね。
独特の抜けというか癖があるのです。Vodafone対応のコンテンツを作っている業者(の担当者)は,さぞかし嫌な思いをしているのではないかと思います。
以下にお話する内容は,ほとんどがJ-PHONE時代の負債だと思います(世代ごとに検証していないので詳細不明)。最新の機種では改善している機能もあります。
数値文字参照
Vodafoneのブラウザだけが数値文字参照に対応していません。正直にPerlの汎用モジュールを使ってHTMLのメタ文字をエスケープすると,Vodafoneで見たときに「?」みたいなゴミが画面に出てしまいます。
絵文字
驚くべきことに絵文字を入力するときは,エスケープ・シーケンスを使います。[ESC]!nm[SI]ってアレです。DOS時代を知っている人ならピンとくると思います。今って21世紀なのにね。
エミュレータ
ウェブコンテンツヴューア(Vodafone提供のエミュレータ)はユーザエージェント(HTTP_USERAGENT)を送出しません。このためエミュレータでは機種判定の処理を評価できません。
いちばん気になったのは,ウェブコンテンツヴューアの仕上がりです。「ヴューア」という名前のくせになぜかHTMLファイルを編集できます。しかも絵文字の入力支援機能が充実しています。MS-Officeのクリップアートギャラリーに匹敵する仕上がりです。絵文字のエスケープ・シーケンスに拒絶反応を起こす人が大勢いたんでしょうね。ご愁傷様です。