2006-02-27  完全自殺マニュアル2006

いま引越しの準備をしています。本棚を整理していたら「完全自殺マニュアル」(鶴見済 著,太田出版)が出てきました。1993年に出版された本で,名前のとおり自殺の方法が事細かに書かれています。

完全自殺マニュアルとの馴れ初め(毒)をお話します。思い出すこと13年前,学校で「面白い本があるよ」とお友達から紹介されて休み時間中に読んだのが最初でした。「これはすごい」と思って,その日のうちに本屋さんで買ってしまいました。

この本は当時,物議を醸し出しました。1993年って社会的に暗い時代の始まりだったので,需要に応えたのだと思います。いまは有害図書らしく成人指定だそうです。(刺激が強いので,免疫のない人が読んではいけない本です。)

自殺マニュアルで取り上げられていた自殺方法と今後の展望を少々。

ブロムワレリル尿素(カルモチン)

古くから使われている催眠鎮静薬だそうです。小説家の太宰治もこの薬で自殺したと言われています(⇒画像)。自殺マニュアルではブロムワレリル尿素を含有する大衆薬として,リスロンS(佐藤製薬)が紹介されていました。リスロンSは2001年に製造中止になったそうです。

一酸化炭素中毒

このごろ練炭自殺がちょっとした流行です。死因は一酸化炭素中毒です。練炭って昔からありそうなので,いかにも自殺マニュアルに書いてありそうなのですが,意外にも取り上げられていません。練炭自殺はわりと新しい方法らしいのです。自殺マニュアルでは「都市ガス」を使った方法のみを紹介しています。

もし「完全自殺マニュアル2006」があったら

最後はかなり不謹慎なので気をつけてください。完全自殺マニュアルでは,自殺の方法のほかに自殺の事例も紹介しています。もし完全自殺マニュアルの2006年版があったら,どんな事例を紹介するのでしょうか。実際にあった事例と想像上の事例をあげてみます。(いずれもネットネタです。)

  • 出合い系自殺サイト
  • ドクター・キリコ,毒物郵送事件
  • インターネットで服毒自殺を実況中継した少女