2012-05-31 現代を読み解く―なめこ栽培キット―
私は,10代20代の消費行動に大変,興味があります。現代は,物が売れない時代と言われて久しいのですが,そんな中でも売れている商品があります。
私が最近,注目している商品は,「なめこ栽培キット」というスマートフォン向けのゲームです。特徴的なのは,ゲーム自体は無料にしておいて,ゲームに登場するキャラクターのグッズ販売で商売するというビジネスモデルです。
今回は,なめこのクレーンゲーム,なめこの雑貨,なめこのCDのみっつをご紹介します。
なめこのクレーンゲーム
5月から,市内あちらこちらのゲームセンターで,なめこのクレーンゲームがお目見えしました。クレーンゲームの景品は,なめこの縫いぐるみです。
<資料動画>かなりお上手です。なめこを手早く収穫していますね(びっくりマーク)。
どのお店も,なめこの台には力を入れているらしい。なめこのゲーム台は,出入り口の近く,エスカレータの前といった,目立つ場所に置かれているように思えます。
ところで,クレーンゲームの難易度は,日によって違うようです。縫いぐるみが良く取れる日と,まったく取れない日があるようなのです。
私は,ほぼ毎日,繁華街で昼食を取った後,さまざまなお店に出向いて,売られている商品,来店しているお客さんを観察しています。(私が,調査員だということを思い出してください。)
5月からは,ゲームセンターも調査の対象にしています。連日,なめこのクレーンゲームで遊んでいる人を観察しているのですが,平日よりも,土曜・日曜に取れやすい傾向があるようです。気のせいかもしれませんが。
なめこのクレーンゲームで遊んでいるのは,10代半ばから20代前半の若者です。性別は,男女半々のようです。ある女子高生の5人グループは,「なにこれ?可愛いんだけど」と燥ぎながら,なめこの台を取り囲んでいました。
なめこの雑貨
5月からロフトに,なめこの雑貨コーナーが登場しました。
<画像の説明>なめこの雑貨。
縫いぐるみ,メモ用紙,弁当箱,靴下といった,一連のなめこグッズが店頭を賑わせているのです。どうやら,これは特設の展示らしい。期間が終われば,店頭から消えてしまうのかもしれません。
客層は,10歳未満の小児から高校生まで。性別は,女の子が多いようです。
中学2年生くらいの女児3人「なめこだー。A子,まだ遊んでいるの?」「うううん(いいえ),最近やってない」
高校1年生くらいの少女2人「なめこって喋るの?」「『んふんふ』しか言わないよ」「えー,キモイ」
7歳くらいの少年とお父さん(35歳くらい)「なめこだー,なめこだー」「なめこがいるよ」
この少年は,なめこの鉛筆キャップ,小さなウレタン樹脂の人形を買って行きました。総額500円くらいだったのかもしれません。
なめこのCD
7月,なめこのCDが発売されるそうです。⇒公式サイト
<動画>03. sweet na mecco ~なめ子の小さな恋物語~ (土岐麻子)
<動画>12. んふんふんふんふ(自身さんと一緒)