2012-11-10  買いたい病に付ける薬

10月下旬,「テレビパソコンが異様に買いたくて,困っている」というお話をしました。

さて,その定期的に発症する「買いたい病」なのですが,うまく退治することができました。じつは,私なりに,買いたい病の治療方法を確立しているのです。その秘訣をお話しましょう。

まず,症状を整理しておきます。

  • 買いたい病を発症すると,衝動的に買いたくなってしまう
  • お金の有無とは関係なく,買いたくなってしまう
  • 合理的な理由を十分に説明できないが,買いたくなってしまう

普通,物を買うときは,「××が必要だから」「××が便利になるから」という理由があるから,買うんですよね。買いたい病を発症すると,買うことが目的になってしまい,買ったけれど,結局,使わないなんて困ったことになりがちなのです。

つぎは,仮説です。

私は,買いたい病の原因は,脳の扁桃体の興奮によるものだと考えています。

何が扁桃体のリズムを乱すのか,はっきりとは分かりません。「マスメディアによる広告」「街で偶然,見かけたもの」「知り合いとの会話」などなど,外部からの刺激を挙げたら切がないのです。

ところで,私はある日,買いたい病を発症したとき,部屋にあるいらないものを捨てると,買ったときと同じ満足感が得られることに気づきました。

どうしてなのか,正確な理由は分かりません。おそらく脳の扁桃体の興奮が治まるからなのでしょう。「買う」と「捨てる」は,正反対の行為なのですが,表裏一体とでも言うのか,脳に与える刺激が似ているのかもしれません。

もし,理由もなく物が買いたくなってしまうという方が,いらっしゃいましたら,ぜひお試しください。

ちなみに,捨てたときの満足感は,容積と重さに比例するようです。目で見て大きい小さい,手で持ってみて重い軽いという感覚が大切なのです。

私は,日ごろから,不要な雑誌を重ねておいて,いつでも捨てられるように準備しています。そして,買いたい病が末期になって,いよいよ危ないというときは,雑誌の束を豪快に捨てて,買いたい病を退治しています。