2014-04-10 小保方晴子さんの会見の感想
お昼のワイドショーで,小保方晴子さんの記者会見を拝見いたしました。
最初から最後まで観たわけではないのですが,感想を少々。
まず,質問する側がどうも能力不足のように思えました。きちんと,知識と知恵のある人だけに質問させるべきだったのではないでしょうか。
つぎに,小保方さんの印象なのですが,「馬鹿と天才は紙一重」とでも言うのか,天才肌であるがゆえに,凡人には,理解できない行動をしているように見ました。同時に,いままで適当な研究をしてきたものの,運が良くて見過ごされてきたのだけれど,今回たまたまそれが発覚して,騒ぎになっているようにも見えました。
真偽は,さっぱり分からないという意味なのです。
ただね,研究者の評価は,作った論文の数と,それを引用された数で決まる,なんて事情があるらしいのです。不完全な論文を第一弾として出しておいて,後で,もっと完成度の高い論文を出す,という戦法が存在するのかもしれません。
それに,論文をまとめている間に,新しい事実が分かったのだとしたら,それを取り入れてしまうと纏まりが悪くなるし,いつまで経っても論文が完成しなくなってしまいます。区切りのいいところで締めるっていうのは十分,考えられるのです。
いずれにしても,「どうして完全なものが完成してから公開しなかったのか」なんて,言っている方は,「学問」には向いていないのでしょうね。
学校のお勉強というと,課題に対するすべての答えが用意されていて,それを暗記したり選んだりする作業だと思っている人がいるのかもしれません。たしかに,義務教育はそんな感じで,それを正確にできることが「優れている」と評価されているようですが,学問とは,そういうものではないのです。