2014-09-13  "ビデオ"アプリでの再生に最適な映像コーデック

Surface RT/Windows 8.1 RT情報です。もしかしたら,Intel版Windows(ごく普通のWindows)でも同じかもしれません。

映像コーデックがH.264の映像を再生したいときは,標準でインストールされている「ビデオ」アプリを使えばよいのですが,「ビデオ」アプリではインターレス映像がきれいに再生されません。

「720x480 60i」なんていう,ありふれた映像を再生すると,映像がクシ状に乱れてしまうのです。(どうして乱れてしまうのか,という説明は,ここでは省きます。)

私は久しく,「どうしたらいいのかな」なんて,考え続けていたのですが,先日,ようやく気づきました。

「720x480 60p」でエンコードしておけば良かったのですね。これで,「ビデオ」アプリでも,違和感なく再生されるようになります。インターレスからプログレッシブへの変換を,ビデオアプリの外へ出してしまうのがコツだったのです。

縦横サイズとフレームレートの考察

720x480 60i→720x480 60p:最良。ファイルサイズが極端に増大することもない

720x480 60i→720x360 60p:インターレスを解除するので,ケル係数を考慮して垂直方向(縦)の解像度を落としても良さそうである。解像度を低くした方が,ファイルサイズが小さくなることが期待できる。ところが,720x360 60pにしてもファイルサイズは,720x480 60pとほとんど変わらない。720x360だと,「Windowsメディアプレーヤ」で再生したとき,再生画面が小さくなってしまい映像ファイルの運用に問題が出る。720x480のままの方がよい

720x480 60i→720x480 30p:時間方向の分解能が半分になるので,動きが荒くなってしまう

NTSCテレビ放送→448×336 60p:映像ソースがNTSCテレビ放送の場合は,これで十分かもしれません。さらには,NTSCであっても,元がフィルム撮影のものは,30pでも十分かもしれません

サードパーティの再生ソフト

サードパーティの「CyberLink Power Media Player」というソフト(アプリ)を使えば,60iの映像も美しく再生できます。こちらは,H.264だけではなく,MPEG2の映像も再生できます。

さらには,再生映像の見たい箇所をピンチイン・ピンチアウト(二本指で拡大縮小)することも可能(びっくりマーク)。

調子に乗ると,タッチパネルがベトベトになってしまうのですが,ちょっと面白いのでお試しください。すぐに飽きますが(なぞ)。