2015-12-06  IODATA Qwatch TS-WLC2買いました

昨日,市内ヨドバシカメラにて,アイ・オー・データの「Qwatch(クウォッチ)」を買いました。価格は9,100円(税込)でございました。

http://www.iodata.jp/product/lancam/lancam/ts-wlc2/

Qwatchは,無線LAN対応のネットワークカメラです。普通は,宅外から自室の様子を確認したり,簡易的な防犯カメラに利用したりするものだそうです。

私は,そういう用途は考えていなくて,「どういう製品なのかな」という技術的な興味を満足させるために買ってみました。早い話が,調査のためなのです。

暗視機能

このカメラには,「暗視機能」と称する赤外線撮影機能が備わっています。試してみたら,思いのほか変わった写り方をしたもので,撮影画像を素材に一品,拵えてみることにしました。

<画像の説明>TS-WLC2の暗視機能で撮影した画像をレタッチしたものです。この頃,顔を左右に割る作風が流行っているみたいなので,真似してみました。(「どこで流行っているの?」という質問はしないでください。)

暗視機能は,これがまた独特の写りをするんですよね。率直に言って気持ち悪い。目玉の虹彩は黒くないし,肌にいたっては粘土みたいな質感になりました。

最後にまとめて

TS-WLC2を少し使ってみた感想ですが,製品の作り込みがかなり甘いです。専門用語を使ってしまいますが,正常系はちゃんと動くけれど異常系の仕上がりがいまいち。それと,仕様どおりの動作をしているんだけれど,実際に使ってみるとお世辞にも正常とは思えない挙動をする,いわゆる「仕様バグ」が多すぎる気がしました。

気付いたことを箇条書きにしてみます。

  • ピント合わせ:レンズに直付けされている摘みを左に回すと遠くにピントが合い,右に回すと近くにピントが合うそうですが,摘みを回している間は,被写体ではなく指が映るので,被写体にピントが合っているか確かめるには,いちいちレンズから指を離す必要がある
  • ライブ映像画面のトグルボタン:ボタンのON/OFF状態がどちらなのか,外観からは分かりにくい
  • メール設定:「送信テスト」のボタンは,一度,メール設定を確定した後でなければ正しく動作しない。メール設定を確定する前に,送信テストできるものだと思っていたら違った
  • 動作検知モードの感度と閾値:意図した動作をさせるのは至難の業。感度は「変化量の割合」,閾値は「変化した面積の割合」だそうですが,中学校で習う食塩水の濃度の問題よりも,直感と結果が一致しない気がしました。朝昼晩と部屋の明るさが刻々と変わる環境では,その都度,値を微調整する必要があるようで,実用的とは思えない
  • LAN DISK:保存先は,同社の「LAN DISK」製品だけではなくて,同じネットワークに接続しているPCの共有ドライブも保存先にできる。ところが,PCがスリープしてしまうと,スリープ解除後に問題が発生するらしい。LAN DISKの接続状態が「非接続」になるようだが,PCを再起動しても復旧しない。カメラを再起動しても復旧しない。映像の保存先がLAN DISKになっているときは,一度,SDカードに変えてから,LAN DISKの設定をやり直すと復旧するようだが,詳しい挙動は不明