2017-06-16 アニメーションGIFのフレームレートを修正する
概要
アニメーションGIFの各フレームに設定されたディレイ時間が短いと,ファイル容量が大きくなることがあります。
手元にコンテンツの原盤があるなら,フレームレートを小さくして再出力してもらえばよいのですが,それが無理な場合,アニメーションGIFの各フレームを取り出してフレームレートを調整後,もう一度アニメーションGIFを作り直す必要があります。
各フレームの抽出,フレームレートの調整,アニメーションGIFの再出力は,Adobe Photoshopでできます。
手順
(1) PhotoshopでアニメーションGIFを読み込む。
(2) 各フレームをPNG形式で出力(ファイル→書き出し→ビデオをレンダリング)。
(3) このときフレームレートを指定できるので,任意の値を指定する。また後で何fpsにしたか必要になるので覚えておく。
(4) (1)で開いたアニメーションGIFを閉じる。
(5) (2)で出力したPNGファイルを画像シーケンスとして開く(ファイル→開く→画像シーケンスON→開くボタンクリック)。
(6) 画像シーケンスとして開く際の注意点。ファイルを複数選択するのではなく,先頭のファイル1件のみを選択して開く。ファイルを複数選択してしまうと,各々のファイルが独立して開かれる。シーケンスとして開いてくれない。
(7) このときフレームレートを聞かれるので(3)のフレームレートを入力する。
(8) アニメーションGIFを書き出す(ファイル→Webおよびデバイス用に保存)。
(9) 書き出す際の注意点。ループオプションが「一度」になっているはず。必要に応じて「無限」にセットし直す。
ディレイ時間とfpsの対応表
アニメーションGIFではフレームごとにディレイ時間を設定して,再生時間を決めています。このためfps→ディレイ時間,反対にディレイ時間→fpsといった変換をすると,全体の再生時間(いわゆる「尺」)が微妙に合わなくなります。
ディレイ時間とfpsを双方に変換した際に,誤差が少ない(であろう)値には,「*」をつけてあります。現実に使うのは,10fpsか5fpsのどちらかでしょう。
| ディレイ時間(秒) | fps | * |
|---|---|---|
| 1/100 | 100 | * |
| 2/100 | 50.0 | * |
| 3/100 | 33.3 | |
| 4/100 | 25.0 | * |
| 5/100 | 20.0 | * |
| 6/100 | 16.7 | |
| 7/100 | 14.3 | |
| 8/100 | 12.5 | |
| 9/100 | 11.1 | |
| 10/100 | 10.0 | * |
| 11/100 | 9.09 | |
| 12/100 | 8.33 | |
| 13/100 | 7.69 | |
| 14/100 | 7.14 | |
| 15/100 | 6.67 | |
| 16/100 | 6.25 | |
| 17/100 | 5.88 | |
| 18/100 | 5.56 | |
| 19/100 | 5.26 | |
| 20/100 | 5.00 | * |