2017-06-25 LiveCapture3で利用できないネットワークカメラとその理由
LiveCapture3は,Windowsで動作するライブカメラソフトです。
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/livecapture/
PC本体に接続したUSBビデオカメラ(UVC)や,ネットワーク接続カメラ(IPカメラ)の映像をPC本体のHDDに保存できます。現在,フリーソフトウェアとして配布されています。
さて,このLiveCapture3なのですが,UVCではほぼ問題なく利用できるもののIPカメラはごく一部の製品にしか対応していません。IPカメラには業界標準のプロトコルが存在しないらしく,製品ごとに手探りで動作を解析して接続しているようなのです。
そうなると,対応製品の情報に価値があるのは当然として,反対に,対応していない(できない)製品の情報にも価値があるはず。今回,そんな対応不可の2製品の情報をお届けします。
IODATA Qwatch TS-WLC2
LiveCapture3は,Qwatchが採用している認証方式に対応していません。
LiveCapture3は,Basic認証にしか対応していないそうです。Qwatchでは,Digest認証を採用していますので接続できません。
JVC GZ-EX250
見た目は普通のビデオカメラなのですが,搭載されている機能は巷のネットワークカメラをかなり意識した(悪い言い方をすれば,手当たり次第に「真似」をした)製品です。
ビデオカメラを「お出かけモニター」モードにすると,ビデオカメラ内でHTTPサーバが稼動します。Webブラウザでビデオカメラのアドレスを開くと,撮影中のライブ映像を見ることができます。
認証する機会は,「/」(ドキュメント・ルート)を開いたときのみです。
LiveCapture3は,認証ページのアドレスと画像取得のアドレスを分けて扱うことができないので接続できません。
画像取得のアドレスは,「/cgi-bin/get_jpg.cgi」です。未認証の状態でこのアドレスを開くと,503エラーが返って来ます。このとき401エラーを返して,認証を促す動作をするなら接続できる可能性ありでしたが,そのような動作はしていません。