2017-10-04 VHSビデオのダビング劣化―後日談―
前回の話題から日が開きました。VHSビデオのダビング劣化に関して,某肌色映像研究会所属のあるパパの話を思い出しました。
肌色映像は,撮ってから製品になるまで何度かダビング作業を経ることになるのです。(以下は,1991年ごろの話。アナログ全盛の時代です。)
- 撮影
- カット編集(コピー1回目)
- モザイク加工,マスターテープ作成(コピー2回目)
- マスターテープの株分け(コピー3回目)
- 製品(コピー4回目)
パパの話によると,撮影に使ったカメラのVHSデッキで再生すればそこそこの画質なのだが,デッキが変わると画質が悪くなったそうです。さらには,1回ダビングするだけで画質はがくんと落ちたそうです。
VHSは,家庭用なのですから,そんな媒体で商業製品を作ろうとしたのが災いの元なのです。
ただね,時期的にS-VHSの規格はすでに存在するので,S-VHSのビデオカメラを使っていればいくらか勝算があった気がするんですよね。機材一式揃えて,価格がいくらだったのか知りませんが。
いずれにしても,結局,ビデオ屋として起業したわけではなくて個人的な技術検証で終わってしまった方なので,どうでもいいと言えばどうでもいい話なんですけどね。