2022-03-14  某ジム都市伝説―モニカとの危険なコンタクト

私がこの不可思議な事件というか怪奇な現象に気づいたのは,昨年11月のことでした。

最初の遭遇

私は日頃,市内某ジムに通っています。某ジムで筋トレの真似をしたり,お風呂に入ったりしているのです。その日の夜は雨が降っていました。傘を差しながらいつものように某ジムに向い,備え付けの傘立てに傘を掛けようとしたとき奇妙なことに気づいたのです。

その傘立ては,ダイヤルロック式傘立てという名前らしい。傘を40本くらい掛けられるようになっていて,掛けた傘に好きな番号を設定すると鍵を掛けられるようになっているのです。

私は傘を掛けようとしたわけですが,使おうとした傘立ての鍵の解除番号が「072」になっていました。これは前に傘立てを使った人が,解除番号を意図的に072にしたということなのです。

この3桁の数字にどんな意味があるのかは,下品になるので解説を避けますが,その時はただの偶然だろうと思っていました。

2回目の遭遇

それから3か月が過ぎたある日,私は傘立ての番号のことなどすっかり忘れていました。その日も某ジムに傘を持って行ったのですが,傘立てを使おうとしたらまた鍵の解除番号が「072」になっていることに気づきました。

私は閃きました。数字の語呂合わせを駆使して,この正体不明の人物と会話できないものかと画策したのです。

私は渦中の輩を「072氏」ならびに「モニカ」と名付けることにしました。なぜモニカなのかというと胡散臭い奴という意味で(ふめい)。

モニカの元ネタはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=zGI9wzVlZAA&t=1768s

モニカ計画の終焉

どのような数字の語呂合わせで072氏に接触を試みようとしたのかは,内緒にしておきます。ネタばらしをしたところで,私の立場が悪くなるだけで何の得にもならないのです。

さて,いまこの計画の存在を明らかにしたのは,私がモニカ計画を断念したからにほかなりません。

理由は,危険だから。まず072氏が必ずしも友好的な人物とは限りません。

つぎに私自身の変化です。無意味な数字の羅列を目にするたびに,「何の話をしているのかな」と意味を汲み取ろうとするようになってしまい,このままではおかしな能力が開花してしまう気がしたのです。

――あなたの身の回りでも,不気味な手段で会話しようとしている人たちが存在するのかも。