2022-07-13 市内某地下サウナ―中田氏による中出し見聞録―
5月下旬,土曜日の夕刻に市内某地下サウナを調査してきました。
新鮮な感覚
その日は珍しく夕方に調査してみることにしました。いつもは夜間に調査していたのですが,たまには変化があった方が面白いだろうなと思ったのです。
16時,某地下サウナに到着。お客さんの人数は12人くらいでした。
私にとって行きつけの店のはずなのですが,普段は立ち入らない時間帯だったせいか,お客さんの顔ぶれがまるで違いました。新鮮な感覚。「初めて来たお店かな」と錯覚してしまったくらいです。
困ったことに,いつもと眺めが違いすぎて立ち位置が分からない感じだったので,慣れるまで慎重に行動することに。立ち位置というのは,邪魔にならない居場所,その場所での自然な振る舞いという意味です。これが分からないと見苦しくなります。
だいたい状況を掴めたところで,私は調査を始めました。
サウナ室に潜入してみると,E*ery L*ttle T*ingの五◎嵐充似の人(30歳くらい長身)と,元サッカー選手の中田◎寿に似た風貌の方がお励みになっていました。断っておきますが決して本人ではありません。
中田氏は50代前半でしょうかね。頭髪の生え際に白髪が目立つ感じ。
丁度,ほぐし中のようでした。私は中田氏と目が合ったので「気にしないで続けて」と視線を送りました。
とくに迷惑そうな素振りを見せなかったので,私は離れた場所に座ることにしました。
中田氏による中出し見聞録
中田氏は前準備にずいぶん時間を取られているようでした。その間,ほかの見物人も続々とサウナ室に集まってきてしまいました。
「年の割にはえらく不器用ね。さてはあなた普段ウケね」
などと分析を交えて見物に明け暮れていたら,ようやく準備万端,整ったようです。
「あらま,生派でいらっしゃるのね。大丈夫なのかしら?大丈夫じゃないと思うけど」
結末は予想外の展開で御座いました。中田氏はお始めになったとほぼ同時に終了宣言。
しかも,その場で「中に出した」と呟いたのです。そりゃ中出氏ですものね(ふめい)。わざわざ教えてくれて親切なのか迷惑なのか,もう訳が分からない。
私は「え?あー,そうなの。そうなのね」と思いました。中田氏による中出し見聞録が産声を上げた瞬間がそこにはあったのです。(何の話をしているのやら。)
中田氏の試合終了とともに,サウナ室から当事者とギャラリーが溢れるように出て行きました。私も退散することにしました。私は軽くシャワーを浴びてから,休憩室で寛ぐことにしました。
休憩室にて
休憩室はロッカー置き場を兼ねており,出入りするお客さんの流れが分かります。
私はロッカーから缶チューハイを取り出そうとしたのですが,どういうわけか隣のロッカーが中田氏でした。中田氏は逃げるように帰り支度をしていました。
私は「あらあら,ずいぶんお急ぎなのね。この後ご用事でもあるのかしら。それとも充くんと顔を合わせたくないのか‥‥」と疑心暗鬼になりながらも,さっさと酒盛りの準備を始めました。
中田氏はものの数分で姿を消しました。
充くんの姿がどこにもないなと思っていたら,充くんは便所に籠城していたらしい。そのうち充くんが便所から戻ってきました。
私は缶チューハイを飲みながら,充くんに電波を送信していました。
「お帰りなさい。うまく絞り出せたかしら?」
充くんに何事もなければよいのですが,こればかりは神のみぞ知る話。吉と出るか凶と出るか,運を天に任せるほかありません。
たいていは凶が出るんですよね。今後の体調の変化には十分ご注意くださいませ。おやおや,最後の最後まで有害すぎたかもしれませんね。このサウナで幸せな出来事なんてそうそうありません。気を抜いていると,生々しく悲惨な結末を迎えるのが世の常です。