2024-07-27  医療レーザー脱毛その後―整形地獄に陥る理由―

私は1か月前,市内某美容外科クリニックでVラインとIラインの医療レーザー脱毛を受けてきました。その後の様子をお話ししましょう。

脱毛箇所の状態

体毛には「毛周期」という生え変わりの周期があり成長期,後退期,休止期を繰り返しているそうです。レーザー脱毛できるのは,成長期の毛だけであるとされています。

このことにどんな意味があるのかというと,レーザー照射後,時間が経つと休止期を終えて成長期を迎えた毛が伸びてくるのです。1回のレーザー脱毛で処理できるのは,全体の20%の毛だと言われています。1回レーザー脱毛しただけでは8割の毛穴の毛はまだ生きており,そのうち生えてくるのです。

1回目のレーザー脱毛1か月後の様子ですが,ところどころに細い毛が生えてきています。

2回目の脱毛は9月下旬に受けるつもりですが,あと2か月でどこまで生え揃うものなのか皆目見当もつきません。

整形地獄に陥る理由

この場を借りて美容外科クリニックの問題点を少々。

私が脱毛に利用した美容外科クリニックは有名な全国チェーン店です。低価格で施術してもらえましたが,安さとの引き換えなのかいくつか危うさを感じました。

以下のような特徴があります。

  • 予約にはスマートフォンアプリを使う
  • メールアドレスの登録を促される
  • メールアドレス宛にダイレクトメールが届く
  • たまに値引きクーポン券が発行される

脱毛の施術が終わった次の日の朝,痩身治療のダイレクトメールが届きました。一度,「こいつは行ける口である」と思われると,つぎつぎと別の治療を勧める作戦なのでしょう。ほかにも期間限定のクーポン券も不定期に発行されます。

「他人から頼まれるとなかなか断れない」「特別に安いと言われると不要なものでも買わないと損をした気になってしまう」という性格の人がいますが,そういった人は俗に言う整形地獄に陥る危険あり。

前回,私は脱毛を受ける前のカウンセリングの際に,やたらと化粧品の購入を勧められたという話をしました。断る自信がない人は口の悪い友達と一緒にクリニックに行って,そいつに断ってもらえばいくらか気を病まずに済むかもしれません。

包茎手術はどうなった

脱毛治療を受ける前に,スマートフォンアプリ上で問診票を書いて提出しました。

問診票の中に「今回の施術以外で当院あるいは他院で受ける予定の施術はありますか」という設問がありました。

私は堂々と「包茎手術」と書いたのですが,このことに関して完全に無視されているのが実は不満です。このクリニックでは包茎手術をやっていないので当たり前なのですが。(なぞと言いながら,系列店の別のクリニックでは包茎手術を実施している。)

ある意味トラップの意図があったのです。何か面白ことが起こるかなと思って。

たとえば問診票の記載内容に応じてダイレクトメールの文面を変えているのであれば,問診票の分析作業は人力あるいは機械的にしているはずです。分析に人工知能が使われているとしたら,パラメータを適切に設定していないとそのうち「VIO脱毛した人は包茎手術にも興味がある」と安直に結びつけてしまい,誠に破廉恥な内容のダイレクトメールを生成するようになっても不思議ではないのです。

VIO脱毛の施術では,看護師がチンポコを遠慮なく引っ張り上げたりこねくり回したりします。そんな施術を受けたあとに包茎治療,亀頭増大みたいなダイレクトメールが届き出したらどう思うでしょう。問診票に連動したメールだったとしても,看護師がチンポコを弄った感想を元に送り付けたと誤解しますよね。

想像するとなんとも殺伐とした世界なのです。でもそれは想像であって現実はいたって平穏でございます。ご安心くださいませ。