2024-08-09  若者向けばい菌部屋潜入録―その2―

7月下旬,市内某若者向けばい菌部屋に潜入調査したという話をしました。

その後,再調査を決行してきました。

息遣いが一緒

今回も土曜日の昼に潜入。

受付は前回と同じ人でした。受付は現金を手渡しするための小窓しか開いていません。相手の顔は一切,見えないのです。でも間の取り方とでもいうのか,息遣いが一緒だったので同じ人物だと分かりました。

催促される前に身分証を出してみましたが,従業員は見ていなかったようです。良いのか悪いのか分かりませんが,1回お店を利用しただけで覚えられてしまったのでしょう。昼から意気揚々と来る客が珍しいのであれば,記憶に残り易いのかもしれませんね。

ヨゴレの子たち

時刻は12時半すぎ。店内にはだれもいませんでした。今回は寝待ちして時間を潰す作戦を取ることに。

備え付けのマットレスの上に横になってはみたものの,前回と同様に冷房が効きすぎていて寒い。店内に鳴り響く音楽も相まって,とてもではないけれど眠れる状況ではない。受付で渡されたタオルはシャワーを浴びた際に使ってしまい濡れていたので,私物のタオルを体に掛けて暖を取ることにしました。「予備のタオルまで準備していたのね」と思った人がいるかもしれません。私は伊達に場数を踏んでいないのです。

14時半が過ぎると続々と来客あり。この傾向は,某地下サウナとよく似ています。おそらく昼食を採ってから「今日これからどうしようか」と考えながら,取り敢えず繁華街に来てなんとなく入店しているのではないかと想像できますが,聞き取り調査したわけではないので正確には分かりません。

こうなってくると,もう寝待ちしている場合ではありません。私は起き上がり店内を散策することにしました。

最近の子たちの特徴なのか,どの子もヨゴレみたいな見た目なんですよね。事前に髪を切ってくるだとか,自分を良く見せようという発想は微塵も湧かないのか。しかも恐ろしいことに,どうやら生派のご様子。世の中,進みすぎているのか何なのか私には理解できません。

さて,みんな入店時に受付の審査を通った子たちなので外観の粒は揃っていました。下は22歳あたり,上は35歳くらい。お腹が膨らんでいなければ入店を許可している感じに見えました。太目の人間は門前払いされているのか,ひとりもいませんでした。

某ジムのお風呂にて

15時あたりから雪崩のごとくお客さんが増えてきたので,私は帰る準備を始めました。引き際が肝心なのです。何しろここは若い子向けのお店。中年がこのまま長居していたのでは,完全に厄介者扱いされてしまいます。

勘違いしてはいけないのが,何もしなければ大丈夫なのではありません。場違いな人間は,そこに存在することがすでに許されないのです。

ばい菌部屋を退店後,私は某ジムに向かいました。お風呂に入りに行ったのです。

某ジムのお風呂はいつもの顔ぶれでした。まるで自宅に帰ったような安心感がありました。言い過ぎじゃなくて本当に。

ジムにも当然,若者はいるのですが,ばい菌部屋で見掛けたヨゴレみたいな見た目の子は皆無。いつも思うことですが,この差は一体何なのか

この謎を解明しようとすると途中経過を聞いただけでも不幸になる人が続出しそうなので,この話題には触れないようにしましょう。(なぞ)