2024-08-11 ヴァーチャルY兄貴―肉を喰らう―
毎度,忘れた頃にご登場,ヴァーチャルY兄貴だ。オラオラ。
晩飯に肉を食いに行ったぜ。イタリアンの店らしいのだがパスタやピッツァの類は一切,頼まずステーキを注文。
窓際の席に案内されたのは良かったのだが,良かったのはそこまで。窓からの眺めが酷すぎて,さすがの俺でも閉口した。こんな殺風景なビルの屋上を見せられたんじゃ「お食事」って感じじゃねーぞ。
だれかを誘って飯を食いに行こうかとも思っていたが,ひとりで来て正解だった。何を言われるか分かったもんじゃねーからな。
そうやって呆れ返りながら前菜のサラダというか野菜に油を掛けただけの料理を摘まんでいたら,店の奥から若い男女のカップルが出てきた。ふたりとも24歳くらい。これから帰るところのように見えたが,「この男この後,振られるんじゃねーか?」なんて他人事ながら心配してしまった。
さてステーキの味の話。肉の質は良かったものの,ソースの味がエバラ焼肉のたれにそっくり。不味くはないが,わざわざ店に来て食べるような代物ではない。肉の焼き加減も好みではなく残念な結果。一見客への嫌がらせだったのだろうか。
険しい顔をしながら肉を喰らっていたら,そのうちと続々と予約客が現れたものだから俺は困惑した。わざわざこの店を選んで来店している人間がいるのである。肉を頼んだ俺が悪いのか細かいことを気にしすぎているのか。俺はもう逃げるように退散するしかなかった。
完全なる敗北である。オラオラ。