2024-09-08 ハンディファン依存症の女
先日,市内某100円ショップに野菜ジュースを買いに行ったときの出来事。
店内のサッカー台(購入済み商品を袋詰めするための台)にて,私は会計済みの野菜ジュースの缶を鞄に詰め込もうとしていました。
すぐ隣には一人の女がいました。女は40代後半。単4乾電池4本を購入。持参していたハンディファンに電池を入れようとしていました。ハンディファンは折り畳み式。化粧品のコンパクトのような大きさ・形状。
女はよほど不器用なのか,電池ボックスの蓋が固すぎて開けようにも開かなかったのか,電池の交換にずいぶん手間取っていました。何をそんなに焦っているのでしょうね。
女は電池を交換できたものの,なぜか電源を入れてもファンが回りません。電池の向きを間違えていたのですね。電池の向きを確認しながら入れ直すと,ようやくファンが回るようになりました。女はハンディファンを首元に当て「うはー」と声を上げていました。店の中は冷房がばっちり効いていますから,風を当てたらさぞ涼しかったでしょうね。
女はマタタビに酔いしれる猫のような表情を浮かべていました。
私には女の一連の行動が,薬物依存症の人のように見えていました。「ヤク中の人間の日常ってこんな感じなのかな」って。ハンディ―ファンの電池切れに振り回される生活。そんなことを想像していたせいか,私は別の意味でその場で涼しくなっていました。