2025-05-23  青春を盗まれた若者の末路

某日,市内ヨドバシカメラに行ってきました。

1994年,ゲーム会社のコナミから発売されていた「ときめきメモリアル」というビデオゲームが,任天堂Switch向けに再登場していたようです。

「ときメモ」は恋愛シミュレーションという分野のゲームらしく,成人向けの美少女ゲームとは違うそうです。私が学生だった頃,この手の美少女キャラに陶酔するかのように熱を上げていた人が身近に何人もいました。

ああいう人たちは,その後どうなってしまったのでしょうか。私が把握しているのはU田くんの例のみです。

U田くんは大学の同じサークルに所属していたお知り合いです。大学卒業後も偶然,街中で会う機会があり,そのたびに軽く世間話する関係が続いていました。

U田くんは,学生の頃から美少女アニメのキャラクターグッズを集めるのが好きだったそうです。社会人5年目あたりの頃,私は一度,U田くんの買い物に付き合ったことがあります。U田くんは,欲しいと思った物を買い物かごに投げ込むかのような買い方をしていました。

U田くんは40歳になった頃(まだ独身),○区に一軒家を購入したそうです。私は,しこたま集めた美少女グッズがどうなったのか尋ねてみました。するとU田くんは無表情で「引っ越しのときに全部,捨てた」と言ったのです。

私ね,思わずゾっとしました。

この人は人生でいちばん充実していた時期に,せっせと将来ゴミになるものを買い漁っていたのかなと考えたら,途端に恐ろしくなったのです。

私は,今回の「ときメモ」再登場にはまったく感心できませんね。キャラグッズ集めに区切りをつけた人を,また苦しめることになるとしたら残酷すぎるのです。