ミクロゲンパスタの体験記

私のミクロゲンパスタの体験記です。

ミクロゲンパスタ初体験

* 2002年11月26日,市内某薬局へミクロゲンパスタを買いに行きました。そんなに恥ずかしい薬を買うわけではないはずなのに私の気分は高まっていました。店内で「どうしようかな」と考え込みながらウロウロすること数十分,「さっさと買わなければこれから用事があるし」と思って店員さんに切り出しました。

私は「あのー,ミクロゲンパスタっていう毛生え薬ありますか」と尋ねました。すると店員さんは「ございますよ」と軽快に言うとガラスケースを開けミクロゲンパスタを取り出しました。ミクロゲンパスタは小さな紙の箱に入っていました。

お会計を済ませミクロゲンパスタの入手に成功しました。第一関門(のようなもの)はどうにか通過できました。やはり恥ずかしがらずに薬の名前を指名してしまえば,簡単に買えるものなのですね。薬屋さんは日々,恥ずかしい薬を大勢の人に販売しているのです。毛生え薬程度ではびくともしないはずなのです。

自宅へ帰り,ミクロゲンパスタの箱を開けるとまず説明書に目を通しました。私は必ず説明書を読みます。だって間違った使い方をして変なことになったら嫌ですからね。説明書によればミクロゲンパスタの正体は男性ホルモンの軟膏らしい。肌に男性ホルモンを塗りつけて吸収させるのだそうです。諸注意の欄には「使い続けて何の効果もない場合はそれ以上,使い続けても無駄です」といった主旨の一文がありました。効かない人には何をしても無駄なのですね。

その日お風呂上がりに顎の側面と先端にミクロゲンパスタを塗ってみました。顎の側面にはまったく髭がありません。鼻の下の毛は辛うじて髭らしく見えるのですが。

使用感は「いまいち」かな。香りはなんだかおじさん臭いです。塗ったあとベタベタするので服にくっ付いてしまいそうです。でも髭を成長させるためなら我慢できます。これから毎日,使い続けましょう。

最後に気になることがあります。肌に男性ホルモンを塗ったとして本当に吸収されるものなのでしょうか。というのも男性ホルモンも女性ホルモンも,体内で作られて血液によって全身に供給されますよね。血液を経由しないでホルモンを与えて,それが本当に有効なのでしょうか。もしかして偽薬(プラセボ:placebo)とか(げ)。

補足事項:その後,プラセボではありませんでした。調べてみたら皮膚から吸収させる薬はありふれているようです。

これ本当に効くのか

※まだ薬の効果を実感できていなかった頃の記録です。効き始めたときの記録は「3か月」以降にあります。

* 2002年12月2日,使い始めて1週間が過ぎました。毎日,欠かさず塗っていますが,自覚できるほどの効果はまだありません。ネット上の体験談を調べると,どうも「使い始めた」という記録はよく見掛けるのだが,「効果があった」という記録はなさそうです。

* 2003年1月5日,ミクロゲンパスタ初体験から1か月が経ちました。1本目を使い終わり2本目に突入しました。微妙に髭が濃くなってきたかもしれませんが,まだ髭らしい髭の生育は認められていません。でも諦めるには早すぎます。少なくとも3か月間は続けてみなければ,なんとも言えません。

私は残念でしかたがありません。本来なら「ほら,こんなに髭が濃くなりました」という報告がしたかったのに。せっかく中身も外見も「勘違い系」宣言できると思っていたのに(意味ふめい),それが叶わないのですからとても残念です。

確かに効いている

* 2003年2月23日,使い続けて3か月間が経ちました。確かにこの薬は効いていると思います。以前は「偽薬(プラセボ:placebo)なのではないか」と訝っていましたが,3か月使ってみたら,以前よりも髭が濃くなったと思います。もっとも髭の本数には変化がないようなのだが,一本一本の毛が太くなったから髭が濃くなったように見えるのだと思います。

ただし鼻の下の毛と顎の先端の毛はたしかに濃くなった気がしますが,それ以外の個所はまったく変化がありません。残念ながらいまだに顎の側面の髭は一本もありません。

さて,これまで「ぜんぜん効かない」とか「髭が濃くなってきた」などという報告をしてきました。でも「どれくらい濃くなったのか」は自分自身にしか分かりません。これでは報告書としていまいちです。そこで「主観髭密度」という髭の濃さを表す尺度をここで設けて,これまでの推移を定量的に説明してみましょう。もっとも主観髭密度とは名前のとおり「主観」なので,定量的に表すつもりなのに曖昧さが残ってしまいます。本来なら肌を撮影して,髭の本数と太さから髭の密度を計算すると信憑性が高いです。でもそこまで本格的に計測したとして,手間を掛けるだけの効果があるのか分かりません。私は主観髭密度でも大雑把な状況は説明できると考えています。

ミクロゲンパスタを使う前,私の主観髭密度は2%でした。使い始めて3か月が経過して私の主観髭密度は5%に向上しました。まだまだ先は長いですが,これからもがんばります。

私の主観髭密度の遷移

<図の説明>主観髭密度を2002年11月から3か月間,記録してみました。主観髭密度の説明を少しします。主観髭密度0%は無毛の状態,100%はまるで顔面に髪の毛が生えているかのようにモジャモジャの状態です。便宜上,主観髭密度が25%を超えないと「髭が生えている」とは認識されないことにしておきましょう。

主観髭密度という尺度を導入した理由は,定量的に髭の生育具合を報告するためだけではありません。未来を予想するためでもあります。私は主観髭密度をMS-Excelに記録しています。Excelシート上で簡単な分析を施すと,主観髭密度はほぼ線形に向上していることが分かりました。以前も「だいたい線形なのではないか」と思っていましたが,傾向は同じようです。

データの性質が分かってしまえば予想は難しくありません。髭が生え揃う時期を予想すると,2004年7月という結果が出ています。早いか遅いかは別として来年まで見守ることにしましょう。

* 2003年8月13日,ミクロゲンパスタを使い始めて8か月が過ぎました。順調に髭が濃くなっています。主観髭密度12%くらいかな。でもまだ髭らしい髭には成長していません。以前「元から生えている毛が太くなるだけで,新しく毛が生えることはないみたい」という報告をしました。その後も状況は変りません。もうちょっと毛の本数が増えてくれるとありがたいのだが難しいようです。

突然,思わせ振りな資料画像です。

いちおう髭ユミ

<画像の説明>主観髭密度12%の私です。髭はまだうっすらとした影にしか写りません。それにしてもこれでは光の調子が悪すぎて,何がどうなっているのか良く分かりません。分からなくしているのはわざとです。我慢してください(ふめい)。

* 2003年10月30日,ただいま挫折中です。3週間前からミクロゲンパスタの塗布を止めています。理由は「ほどほどに濃くなったから」です。現在の主観髭密度は15%ほどなので傍目にはお世辞にも髭が生えているように見えないのですが,自己満足できる程度まで発達したので止めることにしました。

* 2003年11月27日,ミクロゲンパスタを止めてひと月半ほどが経ちました。その後,どうなったのかというと薬を塗布しなくても髭は濃くなり続けています。ただ勢いは減速気味かもしれません。しばらく様子をみて再開するかも。

* 2003年12月14日,ミクロゲンパスタを止めて2か月以上が経過しました。その後,髭の伸びる速さが目に見えて遅くなってしまいました。私は「ああ,やっぱりあの薬は効いていたのだ」と痛感しました。先週の土曜日いつもの薬屋さんでミクロゲンパスタをまた購入しました。というわけで髭の育成記録を再開することにします。

いまさらですがミクロゲンパスタってやっぱり恥ずかしい薬だったのですね。今回,購入したとき個別に紙袋に入れられてしまいました。扱いは生理用品やら某ゴム製品と同じなのですね。

* 2004年2月10日,早いものでミクロゲンパスタを使い始めてからだいたい1年が経過しました。おかげでだいぶ髭が濃くなってきました。主観髭密度17%くらいかな。もっとも私,元が薄毛なので濃くなったといいながらも,濃い人と比べれば生えていないのと同じなのかもしれません。体質改善ってまったくもって一朝一夕にはいかないものなのです。私の使用報告はこれでひと区切りすることにします。

3年後どうなった?

* 2006年3月4日,しばらく途中経過を報告していませんでした。ミクロゲンパスタの初体験から3年とちょっと経ちました。おかげで髭が生え揃いました。と言いながらも2004年の春から塗布していませんでした。勢いがついたのか,薬を塗らなくてもジワジワと髭が濃くなってきたのです。いまでは鼻の下と顎の先端の髭はだれが見ても「髭」に見えるくらいに成長しました。