1997-10-11  お金をもらってキレイになる

バイトっていうのは、だれにでもできる仕事です。雇う側からすれば、だれでもいいんです。働く上で特別な技能を要求しないという意味では、バイトをしているか?ということは、自分が“世人=いっぱん人”かどうかを判定する上で、非常に重要なファクターです。当然のことですけど、いっぱん的なバイトでなければなりません。自分の得意分野を活かすようなバイトを選んではいけないのです。全く畑違いのジャンルのバイトをした方が、より効果的です。さぁ、あなたもお金をもらって、ついでにキレイになりましょう。(?)

バイトの条件

  • 勤務日数は土日を含めた週3回程度
  • 時間は夕方17:00頃から
  • 月の給料は¥35,000程度であれば十分
  • 実験のある日はバイトできない
  • できればテスト休みが欲しい

要望

  • 座りっぱなしのバイトは不健康でイヤ
  • どうせならイケてる制服を着たい

転堕の日々

わたくし一癖も二癖もある=わがままな人間なので、どうしても華のあるバイトがしたかったんです。過去に挑んだバイト。それは転落の連続でした。

パ●コのエレベータ・ボーイ

面接のとき、人事担当者を見た瞬間に被爆してしまいました。27歳くらいの男の人なんですけど、この人、眉毛描きまくってます。しかもブラウンカラー。この開放感はすばらしいです。さすが、パ◎コって感じです。

エレベータ・ボーイといっても、エレベータ・ガールみたいな仕事ではありません。お客と一緒にカゴに乗り込んで、「本日もご来店いただきまして、ありがとうございます。ただいま7階特別会場で春のギフトフェアを実施しております。」とか、そーいうことを言うんじゃないんです。あの捨て台詞を言ってみたいんですけど。

どういうお仕事かといいますと、お客がエレベータに乗り込んでいる間、ドアが閉まらないように、手で押さえているだけっていう仕事です。カゴに入ることはなくて、ずっとドアの前で待機しているだけ‥‥。人事の人も、「まったく頭を使わない楽な作業です!だからやっぱり、自給も安いです!」って言い切ってました。

面接のときにアンケートみたいなものに答えるんですけど、その中に、「もし、あなたと仲の悪い従業員がいたら、あなたはどうしますか?」という設問があったんです。「徹底的にシカトします!」としか、答えようがないですよね。いちおう、良い子を装って、「仲良くなれるようにがんばります」とか、意味不明な事を書いた記憶があるんですけど。それから、身長と体重を記入する欄までもあるんですよ。本当は違う仕事なのではないかと、少々不安でした。(考えすぎ)

制服もステキで、憧れのバイトだったんですけど、不採用‥‥。あー、残念。

協●データサービス

キーボードでデータ入力するバイトです。業界ではパンチャーと呼ばれているらしいです。

不採用の理由ははっきりしていました。スキルシートの最近読んだ本という欄に、“完全自殺マニュアル”と記載したのがいけなかったんです。正直に書けばいいってもんじゃなかったんですね。

ずっと座っていて痔になったりしたらイヤだし~、VDT障害すぎるので、採用されなくてよかったなんて思ってます。(ちょっと負け惜しみ)

ついに妥協

コンビニ店員

「イケてるバイトじゃなきゃだめっ!」と意気込んでいたぼくですが、なぜかコンビニ店員(^^;でも、いろんなお客さまと触れ合うという意味では、“りはびり”にうってつけです。お金のありそうな人には親切に、そうじゃない人にはそれなりに

タバコがわからん

わたくし、タバコは吸わないもので、タバコの種類ってぜんぜん分かんないんです。ソフトケースとボックス(ハードケース)、普通サイズとロングサイズ、ライトやウルトラライト、さらにはスーパーマイルドという具合に、タバコって同じ銘柄でも亜種のあるものだったんですね。

牧場のヨーグルトが売れない

とにかく商品が汚い。これはイケナイということで、お掃除に熱中してしまいます。とくに気になっていたのが、牧場のヨーグルト。これ、静電気系の汚れというか、所々が真っ黒になってたんです。雑巾できれいに拭いてあげました。その3時間後。牧場のヨーグルトは見事に売れたとさ・・・(はっ、はっ、はっ 汗)

キィー!この女、ほんとムカツクぜ

店のお菓子は、あるギャル店員が圧倒的な決定権を持っているらしいのです。ずいぶん前から、この店ってお菓子の品揃えがよいって、思っていたんです。しかし、これがまさかコギャルが店長にアシストした賜物だったとは・・・たしかに、こういった肥満食に関しては、現役女子高生に聞くのは得策だと、ぼくも思います。ポッキーなどといったお菓子の消費者は、主に女子高生・・・フツーの人は滅多に食べないような。昨日なんか可愛くもないクセにブリッコしたりして、オレのほうが全然勝ってるぜ!

“いらっしゃいませ”が止まらない

一日に数十人のお客を相手にしなければなりません。その度に「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「少々お待ちください」という、台詞を延々んと発しているので、家に帰ってもしばらくは、ぬけません。ドアの開く音がすると、思わず「いらしゃいませ」と条件反射で言ってしまうんです。

レジ打ち

レジ打ちって、やってみると結構ムズイです。「タイプするのが速すぎます」って言われてしまいました。(タイプなんて言葉は普通の人は使いませんけど。)

あくなき野望

最近は、○○ロフトの店員がいいなーとか、よからぬ事を企んでいます。あの黄色いコスチュームを着てみたいです。

ということで、毎月お金をもらってキレイになる作戦は現在も続いています。