2000-01-06  『よう』が付くなら『られる』も付く

私には日頃から気になることがありました。それは「ら抜きことばになる動詞は,どうすれば見分けが付くのだろうか」ということです。例えば「見られる」や「来られる」を,「見れる」とか「来れる」と表記すれば,これらはら抜きことばです。それでは「走れる」や「帰れる」はら抜きことばなのでしょうか。どうも「走られる」や「帰られる」が可能の意味になるとは思えません。

「ら抜きことばなんて,どうでもいいでしょう」と暢気なことを言う人が大多数だと思いますが,日頃研究報告書を作成しなければならない私にとっては大問題です。ことばに無頓着では分かりやすい報告書は書けません。そんなこんなで,簡単に見分けられる方法はないものかと思案していたところ,丁寧に説明されているWebページを見つけました。

今日のひとりごと(981112)よう(助動詞),られる(助動詞),ら抜きことば(http://www.asahi-net.or.jp/~qm4h-iim/k981112.htm)

氏によれば,「よう」を付けられる動詞には「られる」を付けられるそうです。確かに「走よう」や「帰よう」では意味が通じません。国語の専門家の意見には納得させられます。餅は餅屋ですね。