2001-09-25  術後日記―その17―

術後,6か月が経ちました。この頃の様子を少々。

古傷が痛むような

肌寒さを感じられる季節になりました。稀に患部に鈍い痛みというか刺激を感じることがあります。涼しくなって血行がやや悪くなっているからなのかもしれませんが,原因はよく分かりません。

この顔は私ではない

神経障害はその後も緩やかに回復しています。この頃,感覚がさらに鮮明になってきたのですが,同時に整形した個所に違和感を感じるようになりました。以前,私は整形した個所を目で見て違和感を感じていました。そして,その感覚はいつの間にか消失しました。視覚は術後の顔に慣れたのです。

しかし,触覚はまだ慣れていません。今まで患部の神経が酷く麻痺していたので,術後,顔の形が変わっているのに,それがどれだけ変わっているものなのか,触覚では感じ取れていなかったのです。それが分かり始めると,とても不気味なものです。この顔は私ではありません。記憶の中にある形と,実際に感じ取れる形とが一致しません。どうも見当違いな場所に見当違いな部品が乗っかっているような,喩えるのは難しいですが鼻が逆さまについているとか,そんなような雰囲気です。

恥ずかしい告白――私はパパにこんな恥ずかしいことをされました――

ちなみに,ネタをバレしてしまうと,http://www.lorenzsurgical.com/images/plates.jpg ←こいつとほとんど同じ部品が四箇所に埋め込まれています。

術中,パパに http://www.lorenzsurgical.com/images/external.jpg ←これと似たとても恥ずかしいことをされてしまいました(猛毒)。

そのあと http://www.lorenzsurgical.com/images/jaw.jpg ←こんなふうに仮止めしてもらいました。現物は画像よりも大人しめに仮止めされています。レントゲン写真で結合個所を見ると,「こんなに小さな部品で本当に大丈夫なのか」と不安になるほどです。皮膚の上から繋ぎ目を指で触れてみても,埋め込み物の存在は確認できません。多い日でも安心なのです(いみふめい)。

これとは別にもう一箇所イジっているのだが,こいつをやったばかりに術後,鼻血が止まらなくなってパッキャラマードでした(恐ろしく苦痛だったという意味)。その話はまた次回。

「術後日記」を楽しみにしている人がいるのか,まったくもって不明です。「怖すぎる」と思う人がいたらご一報ください。