2003-10-08 術後日記―術後30か月―
先週の金曜日,市内某外科に行ってきました。顎の整形手術後の定期診察をするためです。これといった大きな変化はないのですが近状を報告します。
骨の切断面,より自然な仕上がりに
手術直後,骨を切り貼りした部分がはっきりしていて恐ろしく野蛮な感じでした。時間が経過するに連れて接合面は滑らかになり,術後30か月の現在では手で触ってもあまり違和感がありません。術後24か月のときよりも触り心地がよくなっているので,この調子で今後も回復していきそうです。
神経障害は相変わらず
これまで神経障害は回復する速さが遅すぎて,症状が改善しているのかしていないのかさっぱり分からない状態でした。夏季を挟んだせいか,6か月前と比較すると自覚できるくらい症状が緩和した気がします。以前は意識して表情を作らないと筋肉が引っ張られて変な顔になっていましたが,この頃はその程度も穏やかになりました。
左右対称への憧れ
診察室にて術前の顔写真を見る機会がありました。当たり前ですがカルテには治療の全記録が残されているのです。昔の写真を眺めた感想は「これはこれで味があったかも」という程度の軽いものでした。平均値に顔の寸法が合うように下顎の骨を加工しただけですので,物凄く印象が変ったかといえばそんなことはなくて,加齢による変化の範囲に収まってしまうほどに見えたのです。
とはいえ,治療までの道のりは決して平坦ではありませんでした。当時の私は「30代までに均整の取れた顔立ちにしなければならない」という切羽詰った衝動に悩まされていたのです。などと言いながら,いちばん悩まされていたのは18歳のときで以後はそれほどでもありませんでしたけどね。私,いろんな医学書を読み漁って治療の限界とやらも知っていたから過剰な期待はしなかったし,自分がこれからどう振舞えばよいかはっきりしてからは冷静だったのです。
ただ,いまでも左右対称に近い顔立ちの人がいると,ジロジロ見てしまうことがあります。私も1mmの誤差で左右対称の骨格にされているのですが,修正されたのは骨格だけで皮膚やら筋肉は何も変っていません。よってレントゲン写真で見るよりも実物はあんまり整っていないのです(毒)。もっともこれが治療の限界だと十分,承知しているのでこれ以上,整えたいとは思いませんけどね。