2003-11-15 ばい菌部屋報告8―前編―
某日,市内某ばい菌部屋を調査してきました。今回,私が尋ねたのは野郎系が多いと評判の某ばい菌部屋です。はじめて野郎系のばい菌部屋を調査するにあたり,私の心構えは常套を脱していました。数日前から過剰な栄養摂取を心掛け体脂肪率を18%台にまで引き上げ,鏡の前で表情の練習。さらに図太い声が出せるように「すげー」とか「オラオラ」とか「まじっすか」などと発声練習までしてしまいました。新天地に進出するという意気込みからか,いつもより必死だったのです(どこまで本当なのやら)。
<画像の説明>「華原朋美エミュレーション・バージョン4」を駆使し野郎系を演出している私です。画像はささやかな威圧感を出すために赤色に演色してみました。エミュレーションの精度は日増しに向上していますが,いまのところこの程度が真似の限界です。後になって気づいたのだがこの写真って首の座りが悪いです。首元でシャツがずれているのも気になるかも。細かいところが疎かになってしまうのはひとり撮影の限界かもしれません。注意:エミュレーション中は危ないです。良い子は近づかないようにしてくださいね。オラオラ(ふめい)。
ばい菌部屋に向かう
気分の高まり(なぞ)を抑え込みながら自宅から歩くこと15分,ばい菌部屋が入居している某雑居ビルに到着しました。エレベータで2階に上がるとあからさまに受付がありました。私は受付けで1,900円を払いいよいよ入室です。しかし靴をロッカーに入れたまではよかったのだが,次に何をすればよいのか分からず立ち往生してしまいました。受付けの人が言うには,靴をロッカーに入れたら鍵を一度,受付けに渡すのだそうです。一般的な規則ですが,順序が微妙に違っていたので戸惑ってしまったのです。まだまだ私も初心者の範疇から脱していないのですね。
さて私はロッカー室で着替えを済ませ,タオルを腰に巻きつけると颯爽とした態度で調査を開始しました。このばい菌部屋は,天井のいたるところにブラックライト(紫外線の蛍光管)が設置されています。白色のタオルが時折,鮮やかな紫色に発色していました。室内をひと通り物色してみたのだが人影は疎らであり,ただ熟睡しているだけのような人もいました。私はひとまず休憩室を調査することにしました。
「行け!稲中卓球部」を読む私
休憩室にはテーブルと灰皿と椅子そして本棚がありました。本棚には業界誌のほかに普通の漫画本もありました。私は「行け!稲中卓球部」という漫画を手にとりました。この手の漫画はだれが持ってきたものなのでしょうか。もし従業員の私物だとしたら,その人の嗜好を知る上で重要な資料です。と思いながら読み始めてみたのだがこの作品は下品でなかなか面白いです。そのうちどんどん引き込まれてしまいその間,数人が休憩室に来ていたというのにまったく眼中にありませんでした。
でもいつまでも休憩室を調査していたのでは意味がないですよね。私は本棚に漫画本を戻すと,暗闇に潜入することにしました。読書している間にずいぶん人数が増えていたらしい。私も通路で数人の方からお誘いを受けてしまいました。このばい菌部屋は「年齢勝負」ではなくて「外観勝負」だからかどうか知りませんが一度,お断りしたのにしつこく付き纏ってくるという異常者が皆無で正直,助かりました。調査員である私が任務を邪魔されたのでは死活問題だからです(なぞ)。
<後半へ続く>