2004-01-05  シラネーヨと不思議な旅―XML編(5)―

シラネーヨと不思議な旅,XML編(4)ではシラネーヨの世界をXMLで表現するための鳥瞰図(仕様)を描きました。さて仕様を具現化するにはどうしたらよいのでしょうか。いざ具現化のための作業に取り掛かろうとしても,「どこからでも手をつけてよいです」ではどこからも手を付けられません。そんなことを言い出す人は無責任です。そんな人は破門です(ふめい)。

幸い設計図は目で見える形になっています。そこでどこから手を付けるか線を引いて,ひとつの設計図を複数の設計図に分解してみましょう。このようにひとつの問題を小さな問題に分けてそれらを各々,解決することで元の問題の解決を図る方法を「分割統治法(《英》Divide-and-Conquer Method)」といいます(情報数学とか計算機数学とよばれる分野の用語です。語感に違和感のある人は我慢してください)。でも問題を分ける(線を引く)といっても,どこから(位置)どれほど(量)を分ければよいのやら釈然としない気がします。じつは線を引く根拠は「勘」とか「経験則」なのではっきりとした答えはありません。今回は私が直感で線を引いてみました。そしてお題である「手を付ける順番」をSTEP1~STEP5としてみました。今後,各々の小問題と作業の順番を記した領域を「実装区分」と呼ぶことにします(下図)。

新方式の静的構造(実装区分) ⇒PNG(1079x622)

<画像の説明>シラネーヨをXMLで表すための実装区分です。気づいた人がいるかもしれませんが,STEP1は「不思議な旅1~3」で暫定版の作成がすでに終わっています。

実装区分が決まれば今後,各々の詳細を煮詰めて行けばよいことになります。次回の「旅」では各々の実装区分にて仕様および作業の工程(プロセス:《英》process)をもっとはっきりさせてみましょう。