2004-02-20  Visual Communicator買っちゃいました―自室バーチャルスタジオ再考―

自室にバーチャルスタジオを設置して3日が経ちました。今回は経験を踏まえて,「Visual Communicator」のバーチャルスタジオの注意点をお話しましょう。

部屋は極限まで片付いていなければならない

よっぽど特殊な状況の人を除いて,バーチャルスタジオは自分の部屋に作らなければなりません。クロマキー合成の「真似」をするだけでも,ビデオカメラの三脚やら背景やら照明を用意しないといけないので,これらの機材を置く場所が必要になります。背の高い機材があるときは,きちんと設置しておかないと倒れたときに危険です。とくに照明の配線は部屋中を駆け巡るので,間違って足に引っ掛けると危ないのです。

一連の問題は部屋に物があるから起こります。本来なら撮影に関係のない物は一切置かないのが理想なのです。でも自室に簡易スタジオを作るときはそうもいきません。そこで撮影の自由度と安全性を確保するために,部屋をよく片付けておかなければいけません。

私は数週間前から,バーチャルスタジオのために部屋を整理してきました(まだまだ収納名人への道は険しいのですが)。これから挑戦する人はまずお部屋をよく片付けておきましょう。

付属スクリーンの折り目はドライヤーで取れる

付属スクリーンは折り畳んだ状態で箱に入っています。ただスクリーンを広げただけでは,生地に無数の折り目がついたままです。説明書には「折り目は完全に取れないし,取る必要もありません」と書かれていますが,実際にクロマキー合成してみると折り目が影になって映像に入ってしまいます(合成に失敗するという意味)。照明をもっと工夫すれば折り目が映らないのかもしれませんが,根本的な問題は折り目があることです。よってスクリーンの折り目はならしておくのが理想です。

どうやって折り目を取ればよいのでしょうか。私は最初,スクリーンを物干し竿に干すように宙吊りにして,スクリーンの下部に重りをつけてみました。これでもいくらか折り目が取れるようですが,あまり効果はありませんでした。そこで今度は折り目の個所をドライヤーで加熱してみました。スクリーンの素材はポリエチレンなので熱を加えると柔らかくなり,折り目を直すことができるのです。私はこの方法で折り目をだいぶ穏やかにすることができました。

もちろん折り目を完全に取ることはできません。ドライヤーで加熱するにしてもほどほどにしましょう。生地に穴が空いてしまったら元も子もありません。

ブレーカーの契約容量に注意

当たり前の話なんですけど,ビデオライトは電力をかなり喰います。ビデオライトを点灯したまま電子レンジやら掃除機を使ってもブレーカーが落ちないように気をつけましょう。ブレーカーが落ちてしまったら,真っ暗になって惨めだったり収録はずの映像が消えてしまったりで打撃が大きすぎます。