2004-05-04  2004年東京大調査1日目―ぼくたちいけないシスターズ―

――つづき。某公園を調査したお話です。

遅い昼食を終えると,時刻は15時を過ぎていました。腹ごしらえが済んだところで,新宿区内の某公園を調査することにしました。噂によると某公園は小さいそうで,ちょっとした緑地という雰囲気の場所らしい。おそらく災害時の避難所を兼ねているのでしょう。

私は周辺地図を脳裏に焼き付け,いよいよ某公園を目指しました。てくてくと歩き出して数分後,あたりには虹色の旗が掛けられた店がちらほら見られるようになりました。おそらく虹色業界人の関連施設なのでしょう。私は店を調査するつもりはなかったので,気にしないで歩き続けました。そうやってさらに歩いていると,目の前に大きな緑地が飛び込んできました。あれが某公園なのでしょうか。私は緑地の入り口に近寄り,石碑のようなものを観察しました。すると目の前の緑地は「御苑」だそうで,目的の某公園ではありませんでした。

私は「道を間違えたか」と思って,引き返すことにしました。引き返してちょっと歩いたところで,今度は小さな緑地を発見しました。名称を確認したところ,そこはまさに私が調査しようとしていた某公園でした。こうして無事,某公園に立ち入ることができたのです。さて,さっそく調査を始めたいところでしたが,その前に立ち位置を確認しました。普通この手の場所では,その人なりの居場所が決まっているものなのです。暗黙にそれを守らないと,「場を読めない人」というように素人扱いされてしまうのです。もっとも,玄人扱いされて幸せかといえば,決してそんなことはないのですが(ふめい)。

私は手早く居場所を見つけ,そっと腰を下ろしました。そして近くのコンビニで購入した水でのどを潤しながら,園内を見渡しました。平日の日中だというのに,数人のふしぎ少女がいましたよ。おっと,この人たちはふしぎ少女ではありませんね。事前情報によればこの公園を屯している輩は金銭目当て,いわゆる「いけないシスターズ」らしいのです(ふめい)。シスターズは生活が掛かっているので(毒),私が調査しすぎてお仕事の邪魔になってはいけません。「ふーん,こういう場所なんだ」と,そこそこ納得しましたし,何より私もシスターズの一員だと思われたら嫌なので,さっさと帰ることにしました。

帰り際に「某ビルの便所にも,ふしぎ少女とシスターズが潜伏しているらしい」という事前情報を思い出しました。ついでなので噂の便所も調査することにしました。

つづく