2004-08-14 消えていったあの人たち
「お盆だから」というわけではなりませんが,消えていったおさんぽ常連のお話をします。たまに思い出してあげないとね。
Oさん
【生い立ち】 1960代生まれ,身長163cm,小太り。この人は悪人。深夜,大型車で少年を連れ去り,山中で行為を強要したという。要求に応じなければ突然,凶暴になり真っ暗な山中に置き去りにすると言われていた。犠牲者が続出したせいか,若い子のグループが団結して罠に陥れ「駆除」に成功。1997年夏頃,姿を消した。
【調査記録】
- 1996年:市内某有名書店,市内某公園で生存を確認
- 1997年:生存確認できず。K察に捕まったといわれている
- 1998年:生存確認できず
- 1999年:生存確認できず
- 2000年:生存確認できず
- 2001年:生存確認できず
- 2002年:生存確認できず
- 2003年:生存確認できず
- 2004年:生存確認できず
【いまだから言える話】 私,この人の車に乗ってしまったことがあるのです(漏れすぎ)。そのときは,山中じゃなくてJR高架下の駐車場に連れていかれました(どっちにしろかなり寂しい場所でしたが)。「ふざけるな」「チョベリバ」(当時はそんな言葉が流行っていました←なぞ)などと罵声を浴びせながら,足をバタバタさせたら「分かったよ」と言って無事,帰ることができました。
某国立大学の大学院生
【生い立ち】 1970代生まれ,身長162cm,ややむっちり体型。人柄は悪くないものの,日替わり定食を食べるかのように連日,不特定多数の人を相手にヨコ漏れしていた。
【調査記録】
- 1996年:まだ未活動であったらしい
- 1997年:市内某公園で生存を確認
- 1998年:生存を確認
- 1999年:生存を確認
- 2000年:生存を確認
- 2001年:生存を確認
- 2002年:生存を確認
- 2003年:生存確認できず。携帯電話が通話不能になる
- 2004年:生存確認できず
【いまだから言える話】 この人,「体液の交換をしないと気が済まない」という類の人でした。元々おさんぽしてはいけない人だったのです。けっこう仲良しだったのですが,忽然と姿を消しましたね。「ばい菌部屋よりも出合い系や公園の方が安全」と言っていたのですが,体液の交換をしていたのでは危険度は変わらないのですよ。
Sくん
【生い立ち】 1975年生まれ,身長170cm,痩せ型。本人曰く16歳のときにばい菌部屋デビューを果たしたという。以来,欲望に身を任せひどく低落した生活を続けていた。某おばさん曰く「あの子はどんな病気を持っているか分からない。だから関わっちゃダメ」だそうで,朽ち果てるのは時間の問題と言われていた。
【調査記録】
- 1996年:市内某公園で生存を確認
- 1997年:生存を確認
- 1998年:生存を確認
- 1999年:生存を確認
- 2000年:生存を確認
- 2001年:生存を確認
- 2002年:生存を確認。体調がかなり悪いらしく,引っ切りなしに咳き込んでいた。顔面は赤い斑点に覆われており,明らかに病を患っていた。最後の会話は某公園にて,「シャワー浴びてきたのに,だれもいないじゃないの。水道代損したわ」であった
- 2003年:生存確認できず
- 2004年:生存確認できず
【いまだから言える話】 若さという閃光を放った後,跡形もなく消え去った人です。この人の生き様は壮絶であり,お話しているとまるで映画でも観ているかのようでした。「昨日オヤジがシャワー浴びている間に,財布から2万抜いてきた」「セーフでどうとか言ってる奴ってバカなんじゃない?そんなんで気持ちいいわけ?」「みんな東京,東京って,東京に一体,何があるって言うの?何もありゃしないじゃない(まるで長○剛の歌詞)」などなど,私は彼の明言を一生,忘れることができないでしょう。いま生きているのか,死んでいるのか知りませんが,私の記憶の中で永遠に生き続ける人です。