2004-08-16  ドキュン生活8か月目

私がドキュン生活を始めて8か月目になります。最近の様子をお話します。

私の一日

「ドキュン生活」というと,途方もなく堕落していて社会不適応なものだと思われがちです。私のある一日を箇条書きにします。もちろん一例なので,毎日まったく同じ生活をしているわけではありません。

  • 0630:起床後,朝食を摂る
  • 0700:今日やることを書き出す
  • 0730:歯磨き(歯を磨きながら今日やることを「どうやってやるか」考える)
  • 0800:朝の作業開始。朝は企画や仕様を考える。頭がよく回るので
  • 0930:ちょっと眠くなるので90分ほど昼寝のようなものを(←オイ)
  • 1100:起きて朝の作業の続きをする
  • 1200:昼食を摂る。CATVで「YAWARA!」や「アルプスの少女ハイジ」なんぞを観る
  • 1300:午後の作業開始。午後は頭を使わない単純作業をする。頭が回らないので
  • 1430:筋トレの真似をするために市内某スポーツクラブへ
  • 1700:帰ってきて午後の作業の続き
  • 2030:夕食を摂る
  • 2130:お風呂に入る
  • 2230:ホムペする
  • 2330:就寝

そもそも何をやっているのか

一人で某製品開発をしています。作っているモノの詳細は「ヒミツ」です。まだこの世に出ていないものの正体をベラベラ喋っていたのでは,自殺行為です。そんなことをしていたのでは同業者との競争に勝てません(というほど大げさなものではありませんが←なぞ)。

最終目標は「人殺しの道具を作ること」なのですが,そこまで過激なものを開発するまでには進展していません。 「人殺しの道具」なんていう言い方をすると,物騒だし野蛮な気がするかもしれません。でも価値あるもの,必要不可欠なもの,影響力のあるものというのは直接的または間接的に人殺しに結びつくのです。ですから企画の段階で「それで人殺しができるか」を判断材料にすると,とても分かりやすいのです。

会社を辞めて良かったのか

いまの私がしていることは,10代後半のときに立てた計画のとおりなので(それは「yumi-ii/area_murono について」の「これからの予定」に書かれています),「良い」とか「悪い」という答えは相応しくありません。あえて言うとしたら恐ろしいほど予定どおりです。

ただお仕事自体は会社で働いていたときの方が断然,楽でした。たしかに要求が無謀とか,残業で帰れないとか体調管理が難しいこともありましたが,目的と目標が具体的だったから「いつまでに」「何を」「どうやって」するか迷うことがなかったのです。私はお仕事が大好きです。お客さんとの関係も良好だったし,職場の人間関係や作業の行き詰まりで困ったこともなかったのです。

ところがいまはどうでしょう。自分ですべてを決めなければ,何も始まらなければ何も終わりません。某製品の実現方法はいろいろあるのですが,いかんせん「まだこの世にないもの」なので,どの戦略が最適なのか見当が付きません。選択に誤りがあれば,時間と労力の「無駄」が出てしまうのです。いつも自分自身を疑わなければならないのも苦しいところです。自分の考えを頭から盲信するのはとっても危険だからです。「これでいける」と信じたものでも,時代の変化を短期的,中期的,長期的に見極めて細かく軌道修正し続けなければなりません。例えば新技術の出現が製品の価値を下げる可能性があるのなら,完成するまえに開発を中止する判断も必要なのです。

というわけで,普通の会社で働いた方が楽なのですが,これからも過酷なドキュン生活を続けていきます。再就職するつもりはまだありません。1年後,3年後に花開く世界は薔薇色でも虹色でもありませんが(なぞ),「私が社長です」という巨大な顔写真看板で街中を汚すくらいの勢いでこれからも突き進んでいきます。