2004-08-18  IMEがおかしい

WindowsXPが操作不能に陥る現象を解決できたので経緯を残しておきます。

現象1

Word2003で「文章を新規作成し日本語を数行入力する」あるいは「日本語が含まれるWordファイルを開く」とCPUの利用率が100%になりWordが操作不能になる。

対処の経緯

  1. MSのサポート情報によりレジストリ修復を試みたが改善しない
  2. WordのインストールCDにて修復インストールしてみたが改善しない

この段階でWordは無関係であり,問題はほかにあると気づきました。どうも日本語入力が怪しいと思ったのです。

そこで今度はIMEの問題を調査することにしました。Googleで調べてみたところ,ユーザ辞書が壊れるとIMEの動作が不安定になるそうです。しかしこれはおかしな変換をするとか,変換できないという現象が発生するらしく,今回のようにCPUの利用率が100%になる現象とは違います。

IMEの問題は,辞書を修復すると解決することがあるそうです。辞書の修復をするにはプロパティ画面の「辞書の修復」ボタンをクリックすればよいらしい。ところがクリックしてみたらCPUの利用率が100%になり,IMEがお亡くなりになりました。やはり原因はIMEだったのです。

現象1の訴えでは事態を打開できないので,見方を変えて現象2を導き出します。

現象2

IME2003の辞書ツール「修復」を試みると,CPUの利用率が100%になり辞書の修復が終了しない。類似:辞書ツールを起動しようとしても,CPUの利用率が100%になり辞書ツールが起動しない。

対処の経緯

どうもユーザ辞書の破壊が疑わしいと思いました。ユーザ辞書を修復したかったのだが,IMEの修復機能では修復不可能だったので自力で修復することにしました。辞書ファイルを初期化してしまえばよいのです。壊れている辞書ファイルを,IMEが読みにいかないようにすればよいのです。

具体的にはナチュラルインプットのプロパティ(下図)から辞書名「C:\Documents and Settings\XXXXXX\Application Data\Microsoft\IMJP9_0\imjp9u.dic」を別のファイル名に変更します。注意:XXXXXXには任意のユーザ名が入ります。

  • 手順1:ナチュラルインプットのプロパティでユーザ辞書名を「imjp9u.dic」→「imjp9u2.dic」に変更する(この手順の結果,imjp9u2.dicが新規作成される)
  • 手順2:エクスプローラでimjp9u.dicを削除する(手順1をしないとimjp9u.dicを削除できません)
  • 手順3:ナチュラルインプットのプロパティでユーザ辞書名を「imjp9u2.dic」→「imjp9u.dic」に変更する

これで辞書を初期化できました。Wordを起動してみたところ,不具合は解消していました。めでたしめでたしです。

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<画像の説明>IME2003(ナチュラルインプット)のプロパティはこんな画面。

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