2004-12-25  市内大衆浴場アケミちゃん

今日は,市内某大衆浴場によく出没する「アケミちゃん」(いま私が勝手に名前をつけました)という人物についてお話します。予備知識として,アケミちゃんの特徴を挙げておきます。

  • 年齢は30代後半くらい
  • 全身日やけしている
  • 閉店30分前くらいに出現する
  • 蒸し風呂でチラチラとヨコ漏れを見せてくる
  • 向こうから手が伸びてくることはない

アケミの見た目は虹色業界人と区別がつきません。ところが,行動形態は虹色業界人のソレとやや異なっています。アケミの目的は目下調査中ですが,いま分かっていることから推測すると,どうもロマンチックな自分に酔っているようなのです。ステキな自分を見てもらいたくて仕方がないようなのです。

ある日の話です。蒸し風呂を調査しているとアケミが現れました。アケミは私にヨコ漏れを見せつけ,なんだか悩ましげな表情をしていました。私は調査員なので,顔色ひとつ変えずにアケミの行動を観察しました。この程度の挑発で取り乱しているようでは,調査員失格なのです。調査員には何回ピクピクしたか,数えられるくらいの冷静さが要求されるものなのです(ふめい)。

さて,そうやってピクピクを数えていたら(再三ふめい)閉店の時間になってしまいました。私は脱衣場で身支度を整え,建物の玄関で靴を履いておりました。するとアケミも玄関に現れました。私は目を疑いました。アケミは奥さんらしき人と一緒だったのです。私は悩みました。「妹さんかしら。でも手をつないでいるし。いったいどういうことなんだろう」と疑問符が溢れてきたのです。

屋外の駐車場にて,アケミは外国車にさっそうと乗り込み,ちょっとカッコいい音を立てながら走り去っていきました。そんな光景を見つめながら,私は今回の事例がこれからの虹色業界人研究において重要な意味を持つと思いました。無論,なんの意味があるのかは「ふめい」ですが(なぞ)。またアケミちゃんがきたら,徹底的に「調査」するつもりです。