2016-03-14 某地下サウナ―赤色灯に照らされた街―
某日,「某地下サウナの前に,K察車両が待機している」という情報を入手しました。一体,何が起きているというのでしょうか。
まさか摘発の予兆でしょうか。仮に,そんなことが計画されているとしたら大変です。私は,真相を確かめるべく,某地下サウナの付近を調査してみることにしました。
日曜日の夕刻,地下サウナの建物に面した道路を歩いてみたのだが,遠方からでも,赤色灯を載せたセダンが停まっているのが分かりました。噂は本当でした。
ところが,サウナの建物に近づくにつれて,車両は,隣のマンションの出入り口の真ん前に停まっていることに気付きました。サウナに出入りする人間を観察するには,適さない場所に停まっていたのです。そのとき私は,「狙いは,サウナではないのかもしれない」と思いました。それに,内密に捜査を進めているのなら,わざわざ赤色灯を点けるわけがありません。
運転席には,男が二人乗っていました。声は聞こえませんでしたが,どこか楽しそうにお喋りしているように見えました。
それから,サウナの建物の前を通り過ぎて,一丁先の道路を曲がったときの出来事です。なんと,また赤色灯を載せたセダンが停まっているではありませんか(びっくりマーク)。K察車両は,一台ではなかったのです。
以下は,憶測ですが,K察車両が待機していた理由は,某反社会組織の内部抗争を警戒していたからかもしれません。
某地下サウナの周辺地域には,その手の拠点が密集しているのです。最近は,建物に車両を突入させる手口が横行しているそうです。運転操作を誤って,建物に突っ込んでしまったということにすれば,自動車事故(物損事故?)として扱ってもらえるのだそうです。
というわけで,地上は赤色灯に照らされ物々しい雰囲気に包まれておりますが,地下サウナは,いつもと変わりなく営業しています。何も心配する必要はなさそうです。オラオラ(なぞ)。
2015-09-16 某お風呂―この子ドコの子ヨゴレの子―
某日,市内某お風呂を調査してきました。
スチームサウナで,知り合いのサトルくんという人(168*66*41)とご一緒したもので,少しお話しました。
友達がね
サトルくん「今日来ている背中にタンクトップの日焼けのある若い子,クラミジアだから気を付けた方がいいよ」
私「どうして,クラミジアだって知っているの?」
サトルくん「友達から聞いたんだ」
――私は,含み笑いをしました。本当は,友達ではなくて自分自身のことなのでしょう。でも,深く追求すると意地悪なのかなと思って,さらりと聞き流すことにしました。
私「日焼け痕のある子なんかいたかしらねー」
サトルくん「さっき,高温サウナにいたみたいだよ。いまもいるんじゃないかな」
――サトルくんは,本日のお題を語り尽くしたのでしょう。その場にすっと立ち上がりました。そして,スチームサウナの出入り口へ歩いていきました。
そのとき私は,クラミジアの子の話で,疑問点に気付きました。一体,身体のどの箇所を罹患していると言うのでしょうか。
サトルくんに向かって,「さっきの病気の子の話。上の口,それとも下の――」と呼び掛けたのですが,サトルくんは,すでにスチームサウナの外に出てしまっており,私の声は届きませんでした。
この子ドコの子ヨゴレの子
サトルくんの話によると,病気持ちの子は,高温サウナに長居しているとのこと。私も,高温サウナを調査することにしました。
というわけで,高温サウナに潜入してみたのですが,サウナのベンチにずらりとお知り合いが鎮座していたもので,私は苦笑いしました。世間話でもしようかと思ったのですが,喋っていたのでは調査にならないのです。ここは,だんまりを決め込んで,病気持ちの子を探すことにしました。
タンクトップの日焼け痕が目印だというので,不審にならないように注意しながら殿方の背中を確認していたら,すぐ見つけることができました。
その子は,どう見てもヨゴレの子(175*70*28)でした。不憫な生い立ちを抱えていそうな雰囲気だったの。
「こんな子,相手をする方が悪いのでは」と思ってしまいました。
病気は治った
それから私は,洗い場に戻り,髪や体を洗いました。
一通り用事が済んだので,またスチームサウナに入ろうとしたら,なんとスチームサウナの中には,サトルくんとヨゴレの子の姿が。二人で何やら話し込んでいるご様子でした。
「やだ,因縁の対決かしら。怖い」と思いながら,離れた場所で静観していると,ヨゴレの子が出てきました。私は,スチームサウナに足を踏み入れ,すかさずサトルくんに尋ねてみることにしました。
サトルくんは,ヨゴレの子とクラミジアの話をしていたそうです。ヨゴレの子が言うには,もう病気は治ったとのこと。
サトルくんに,ヨゴレの子は体のどこを罹患していたのか聞いてみました。サトルくんは,「上と下,両方だよ両方(びっくりマーク)」と答えました。
友達の話だったはずなのに,ずいぶんと具体的なのですね(ふめい)。
私は,「どうもありがとう。私も気を付けるわー」とお礼を言いました。もちろん,そんなの社交辞令です。たとえ上辺だけであっても,感謝したような態度が大切だと思うのです(再三ふめい)。
2015-07-25 お風呂で小熊―鼻毛をクロール―
某日,市内某銭湯を調査してきました。
その銭湯は,連日連夜,虹色業界人が集まる場所として有名です。あまりに集まりすぎてしまったせいで,ついには店側が悲鳴を上げ,「●●行為禁止」の張り紙が貼り出されたとのこと。いったい,どんな張り紙なのでしょうか。
私は調査員なので,調査してみることにしました。
通報します(びっくりマーク)
21時,某銭湯に到着しました。
外観は,ずいぶんとボロボロでございまして,今にも潰れてしまいそうな建物でした。
問題の張り紙は,探すまでもなく,浴室内のあちらこちらに貼られていました。張り紙の文面は,「ここで変なことをした人は,警察に通報します」といった内容でございました。
張り紙なんかしても無駄だと思うのですが,そんなことを言ったら元も子もありませんね。とにかく,このお風呂が大変な事態になっていることだけはよく分かりました。
さて,私は,浴室内をモデル歩きしていたのですが(初回だから綺麗ぶっておかなきゃと思って←なぞ),偶然,知り合いの小熊を発見したので,今日の状況を聞いてみることにしました。
約分するといくつ?
小熊は洗い場にいたので,私はずうずうしくも小熊の隣に座ることにしました。
私は小熊に,「ねえねえ,いまいるお客さん,何人くらいがそうなの?」と尋ねてみました。
小熊は,「4/6くらいだね」と答えました。
私は,分母が気になりました。
お客さんは10人以上いましたから,6人中4人という意味ではないのです。分母の「6」という数字は,いったいどこから来たのでしょうか。
そこで私は,「いつも2/3くらいなの?」なんて,つい約分して聞き返してしまいました。分母が変わっていることに気づかれたらどうしよう,なんて思いましたが,小熊は気にしていないようでした。
小熊によると,「今日は多い方かな」とのこと。
「なるほどね」と納得したもので,私はその場で,頭を洗うことにしました。
鼻毛をクロール
シャンプーを終えて,何気なく小熊の方を向いたときの出来事です。
小熊は,細長い剃刀を自分の鼻の穴に突っ込むと,くるりと剃刀を「ひと回し」していました。
何の脈絡もなくそのような光景が目に飛び込んできたもので,私は,思わず,「ぎゃーああああ」っていう変な声が出そうになりました。すぐ,口に手を当てて抑え込みましたが。
鼻毛を剃刀で剃るという話は,聞いたことがあるのですが,まさか,こんな身近に実践している人がいようとは,思いもしませんでした。
私は,すぐ正気を取り戻したもので,「そんなことして大丈夫なの?」と小熊に尋ねてみました。
小熊は,「うへへへ,うへへへ」と,おかしな笑い声をあげていました。どうやら,小熊にとって他人(ひと)には見られたくない行為だったようです。
ある意味,●●行為禁止の張り紙よりも,見応えるのある出来事でございました。
2014-11-02 サウナで流血たまごっち
「たまごっち」は,何の関係もありません(いきなりなぞ)。
某日,市内某地下サウナを調査していたときの出来事です。「指」を負傷いたしました。親指に,長さ2mm,深さ1mmほどの切り傷を負ったのでございます。
どういった力の働きなのか分からないのですが,ローションの蓋を開けたときです。手が滑ってローションの蓋の縁で,指が切れました。「そんなもので指が切れるものなの?」なんて思う人がいるかもしれません。私にとっても予想外の出来事だったのです。
お風呂に入って皮膚がふやけた状態でしたので,そういった,いつもと違う状況下では,思わぬものが凶器になるのでしょう。
さて,指が切れてから数秒もすると,血がだらだらと垂れてきました。私は,傷口を押さえつけて止血を試みるとともに,ロッカーへ走りました。
ロッカーの中から,「多い日でも安心セット」を取り出しました。そして,備品の「マキロン類似品」を傷口にぶっかけました。
あの手の外傷消毒液には,血管を収縮させて出血を抑える成分(塩酸ナファゾリン)が入っているのですが(ややこしいことに,マキロン類似品には入っていても,本家のマキロンには入っていないらしい),残念ながら,第3類医薬品では手におえない傷だったようです。
「もう大丈夫かな」と思って,油断していると,またしても血が滴り落ちてくる有様だったのでございます。
私は,生理が始まったことを知り合いにバレないように気を付けながら,サウナから退散いたしました。流血しているところを見られて,おかしな噂になったら困りますからね。
その後,傷口が化膿しないように抗生物質の「クロマイN」を日々,擦り込んで手当てをしていたら,大して腫れることもなく5日ほどで傷口が閉じました。大事に至らずに済んだのでございます。
さて,クロマイNの主成分,クロラムフェニコールは,1940年代後半に開発された抗生物質らしい。なんと,当時薬剤を販売していた三共株式会社(現在の第一三共)が企画したらしい動画が存在します。
7:30あたりから,実験動物の死骸がいっぱい出てくる場面があります。なかなか,刺激的な映像でございます。
2014-03-24 某お風呂,忘れ去られた青春
お風呂帰りです。さきほど,市内某お風呂を軽く調査してきました。
今日,調査してきたのは,mixi出張所で,好んで報告している某地下サウナではありません。もっと,近場にある地味なお風呂です。
いろいろと設備に変化があったという情報を聞きつけて,行ってみたわけですが,想像以上に廃れていて焦りました。
連休のわりにお客さんの数が少なかったし,なんと言いますか,私だって,いままでいろんなお風呂を調査してきたので,直感で分かるのです。あれは確実に,疫病神に取り憑かれています。閉店するのは,時間の問題かもしれません。
創業してから十数年の年月が経っているのですが,水モノを扱う業種の宿命なのか,設備がすっかり痛んでしまっているのです。あちらこちら修理されてはいるのですが,それらが継ぎ接ぎのように見えてしまって,率直に言って小汚い。
集まっている虹色業界人も,これまた,忘れ去られた人々みたいな感じでした。前は,もっとちゃんとした子も来ていたんですけれどね。駅前便所に群がっている便女の方が,まだレベルは上かもしれません。
閉店まで粘る気にもならなくて,さっさと帰ってきてしまいました。
今日の報告に,オチはありません。
2014-02-11 習近平(シー・ジンピン)PRC主席,サウナで潮吹き
法輪功,天安門事件,言論の自由,民主化,マルクス主義,チベット仏教,ダライ・ラマ,ウイグル自治区,人権問題。
↑は,おまじないの一種です(なぞ)。
私は,先月,某サウナで潮吹きクジラに遭遇しました。mixi出張所では,簡単に特集を組んで報告いたしました。
そのクジラちゃんなのですが,ずっと,「誰かに似ている」と思っていたのね。先日,分かりました。
中華人民共和国主席の,「習近平」(シー・ジンピン,Xi Jinping)氏に似ていたのです。
お写真や映像で拝見すると,まるで岩みたいな人で,いかにも強そうです。あんなに強そうなのに,イジめたら潮を吹いたんですよね。
思い出すたびに,もう,おかしくておかしくて。どうにも,笑いが止まりません。
↓は,おまじないの一種です(再三なぞ)。
法輪功,天安門事件,言論の自由,民主化,マルクス主義,チベット仏教,ダライ・ラマ,ウイグル自治区,人権問題。
2014-02-06 地下サウナ―小瓶を吸引する少女―
某日,市内某サウナを調査してきました。その日は,夜遅かったせいか,ほとんどお客さんがいませんでした。
浴室に入って,私は,おかしな残り香がすることに気づきました。亜硝酸アミル類の香りがしたのです。でも,「まさかこんな場所で」と思ったもので,あまり気にしていませんでした。
ところが,どうでしょう。ひとりの少女(40代太目)が,洗い場の椅子に腰掛けて,刹那的に小瓶を吸引していたのです。
私は,「あの人,なにやってるのかな?」と思いました。そんなの,見れば分かることですが(なぞ)。
お楽しみのところを邪魔しちゃいけないと思って,私は,少女を無視することにしました。私は,ひとっ風呂浴びた後,休憩室で,下品な新聞を読んでいました。
そのうち,休憩室に少女が帰ってきたので,私は尋ねました。
「さっき,R∩SH吸ってたよね?どうして,こんな場所に持ってきたの?」って。
すると,少女は答えました。「家で使うと,ペットが嫌がるかもしれないから――」だそうです。少女は,自宅で,犬を飼っているらしい。
私は,はじめ,アレを犬に嗅がせたことがあるのかなと思ったのですが,当然そういう意味ではありませんでした。犬は,臭いに敏感だろうから,愛犬のことを気遣って,自室ではなくて,もっぱら出先で使うようにしているんだそうです。
そりゃ,犬が残り香を嗅いで,心臓がバクバクしてしまったら可哀そうですものね。チワワのような小型犬だったら,バクバクするどころでは済まなくて,昇天してしまうのかもしれませんものね(←有害)。
それにしても,ああいうものを外に持ち出すのは控えてほしいものですね。いろいろと,悪い噂が立つといけないので。噂が独り歩きして,捜査されるとかね。そういう問題が続くようだと,業界全体が委縮しますね(←漏れすぎ)。
2012-12-02 地下サウナ―腹話術の怪人―
某日,市内地下サウナを調査してきました。
平日の14時。
私が訪ねたとき,サウナでは,野田総理似のパパ,妖怪,熊の3人が寛いでいました。
平日の昼下がりでしたので,空いていたと言えば空いていたと言えるのですが,近隣のばい菌部屋(若い子向け)と比較すると,お客さんは,多い方だと思いました。地下サウナは,昼夜を問わず人が途絶えない場所なのです。
話を戻しますね。
野田総理似のパパと妖怪は,サウナで唐突に恋愛関係になってしまいました。それは,予想内の事態でした(なぞ)。私と熊は,ラウンジへ避難することにしました。
あまりに醜い絵だったので,直視できなかったのです。おそらく,熊も,同じ心境だったのでしょう。無論,私と熊は,言葉を交わしたわけではありません。
腹話術の怪人
それから,何分が経ったのか分かりません。
パパがラウンジに現れました。どうやら,さきほどの妖怪との恋愛関係は終了したようです。妖怪も姿を見せましたが,さっさと帰ってしまいました。
しばらくしてから,不思議な出来事が起こりました。
いびき声が聞こえたのです。
地下サウナのラウンジでうたた寝してしまう人は,決して珍しくありません。最初は,「あら,眠っちゃったのは誰?パパ?熊?」と思っただけだったんですよね。
ところが,パパは,リクライニングシートに寝転がり,テレビを眺めていました。熊は,新聞を読んでいました。
だれも,眠っていなかったのです。でも,なぜか,いびき声が聞こえたのです。
熊もこのことに気づいたらしく,私と熊は目が合いました。無論,言葉を交わしたわけではありません。私と熊の視線は,同時に,パパへと向けられました,パパは,しっかり目を見開いていました。
やっぱり,だれも眠っていなかったのです。でも,相変わらず,いびき声がしました。
私は,少し混乱しました。床下に悪い生き物が住み着いているんじゃないかと,床を手で叩いてみたりもしました。もちろん,そんなはずがありません。
いびき声を発していた犯人は,やっぱりパパでした。特別,鼻息のうるさい人だったらしい。パパ(野田総理似)は,腹話術の怪人だったのです。
2012-11-18 某地下サウナ―聖子ちゃん・心ひとつに―
おおよそ,1年前の調査報告をします。
私は,なんと,大晦日の夜に市内某地下サウナを調査しておりました。さすがに,人として問題があるような気がして,この事実を報告していませんでした。
最近になって,知り合いに話してみたのですが,「アナタの私生活が,下流のそれだってことは知っていたけれど,まさかそこまで酷かっただなんて」などと,予想以上に呆れられました。
私は,そのとき悟りました。
「もしかしたら,この調査報告には,価値があるのかもしれない」と(なぞ)。
前置きが長くなりましたが,調査報告を始めましょう。
なぜ,私は,地下サウナのパパたちと,新年をお祝いする事態になってしまったのでしょうか。
地下サウナへ向かう
2011年の大晦日の夜,私は,市内某地下サウナへ向かっていました。
最初から,サウナへ行くつもりではなかったのです。本当は,飲み屋さんに行ってみたかったのよね。
ところが,お店が入っているビルに行ってみて,びっくり。ビル全体が,閉鎖されていました。
しめ飾りだけが,寂しく,風に揺れていたのです。
そのビルの近くに,某地下サウナがあったものだから,私はサウナを調査することにしたのです。
地下サウナを調査
21時すぎ。
入り口のドアを開けると,いつもと変わらずお客さんの姿が目に入りました。
みなさん,大晦日なのに行く当てもなく,サウナへ漂流していたのです。
常連さんに混じって,新顔もちらほら。帰省したけれど,暇を持て余した人たちだったのかもしれません。
ラウンジの小さなテーブルの上には,「みかん」が置かれていました。みかんの傍には,メモ用紙が添えられており,「ご自由にお召し上がりください」と書かれていました。どうやら,みかんは,サウナ側が振舞ったものだったようです。
ラウンジのテレビでは,NHK紅白歌合戦が,映し出されていました。
聖子ちゃん・心ひとつに
紅白で松田聖子の出番になると,一同がラウンジに集まり出しました。おのおの,おさかん行為の手を休めて,一緒に聖子ちゃんの活躍を見守ることになったのです。
みんなの気持ちがひとつになった瞬間が,そこにはあったのです。(どこまで本当なのやら。)
聖子ちゃんは,SAYAKAとふたりで,「上を向いて歩こう」を歌っていました。
聖子ちゃんの出番が終わると,みなさん,また持ち場へ戻って行きました。
紅白が終わり,「ゆく年くる年」が始まる頃には,一気に解散ムードに。お客さんは,我先にという調子で,帰宅していきました。
私は,調査員なので,もうしばらく粘ることにしました。
見知らぬ小熊が来店
午前1時。
サウナの入り口のドアがゆっくり開くと,お客さんが入ってきました。それは,見知らぬ小熊でした。
私は,「あら,いらっしゃい」という具合に,馴れ馴れしく小熊に近づくと,聞き取り調査を始めました。
小熊も飲み屋さんに行ったけれど,店が閉まっていて,仕方がなくサウナに来たんだそうです。私と同じ,漂流仲間だったのです。
以後の話は,下品になるといけないので,省きますが,私は小熊と一緒に,地下サウナから脱出しました。
以上が,大晦日の地下サウナの調査報告です。
調査員ではなく,一利用者としての意見を言うと,意外性があって面白かったです。
私は,今年の大晦日も,某地下サウナへ行ってしまうかもしれません。
2011-11-20 某地下サウナ―輪っかの達人を拗らせた先にあるもの―
※2011年7月の調査報告です。
ある日曜日,市内パパの湯を調査してきました。時刻は,午後1時すぎ。某駅前の喫茶店で昼食を済ませた私は,これからどうしようか考えていました。その日はとても蒸し暑く,外はムンムンとした熱気に包まれていました。
私は,「パパの湯でも調査してこようかな」と思い立ちました。いままで,夏場の昼にパパの湯にお邪魔したことがなかったのです。だから,一度,どんな雰囲気なのか見ておきたかったのです。
シリコーン少女参上
午後2時,パパの湯に到着しました。
まだ時間が早かったのでしょうか。脱衣所兼ラウンジには,あまりお客さんの姿がありませんでした。
私は,「まあ,そのうち集まるでしょう」と思いながら,ひとっ風呂浴びることにしました。浴室もサウナも閑散としており,そういう意味ではお風呂を満喫することができました。
さて,ラウンジに戻りガウンなんか羽織って,ウーロン茶を飲んでいたら,あるオジサマが入店しました。その人は50代前半,水野晴郎先生(故人)と谷村新司を合わせたような人,鼻の下に髭を生やした方でした。以後,新司さんと呼ぶことにします。
新司さんは,軽やかなお姿で私の目の前を通り過ぎて行ったのですが,そのとき「あら,いま何か見えたわ」と思いました。新司さんのお道具には,無数のシリコーンボールが埋め込まれていたのです。
私は,頭の中に電気が走ったかのように,取り乱してしまいました。でも,すぐ正気に戻りました。「ここはパパの湯。シリコーン少女くらいで驚いていたんじゃ調査員は務まらないわよね」と,気合を入れることにしたのです。
浴室から悲鳴
新司さんは,ちょっとした有名人だったようです。
ハールメンの笛吹きに操られる子供たちのように,新司さんの後を追って,人がぞろぞろと浴室へ向かって行きました。これから,何が始まろうとしているのでしょうか。
私もすぐ浴室へ,と思ったのですが,みなさんの邪魔になってはいけません。しばらく様子を伺うことにしました。私は,隣に座っていたパパに,「あの人,知っていますか?」と尋ねてみることにしました。知っているのなら,どんな人か聞いておきたかったのです。ところが,パパは「知らない」とつれないお返事でした。
「あら,残念だわ」と思ったそのときです。浴室から悲鳴が聞こえました。こうなったら,事前調査なんかしている場合ではありませんよね。私は,着ていたガウンを脱ぎ捨て,急いで浴室へ潜入することにしました。
浴室では,新司さんと愉快な仲間たち二人が戯れていました。仲間たちの二人は30代後半,的場浩司風と,40代後半,ザ・ドリフターズの仲本工事風でした。
三人とも浴槽の中にいました。新司さんは,薄ら笑いを浮かべながら仁王立ちになり,浩司さんは,浴槽のへりに手を付いてがんばって体を支えているような状態でした。工事さんは,浩司さんの前面に張り付いていました。
悲鳴を上げていたのは,浩司さんでした。浩司さんは,見た目,自衛官風のお体でかなり強そうなのですが,新司さんに支配されていました。自分の意思では,満足に身動きすらできない状態だったのです。そりゃ,悲鳴も上げたくなりますよね。
シリコーン少女,恐るべしなのです。
※画像は,このお話と関係ありません。
シリコーン少女から怒られる
それから,何分が過ぎたのか分かりません。
新司さんは,浩司さん,工事さんを順に裁き終えると洗い場へやってきました。
私は,「あのー,すみませーん」と馴れ馴れしく言いながら新司さんの隣に座ると,お道具に埋め込まれたシリコーンを触らせてもらうことにしました。
シリコーンは柔らかったです。皮下にくっついているものではないらしく,触るとグニュグニュと動きました。丸く浮き出てた血管のような感触でした。
私は,触診を終えると,無意識に手を洗ってしまいました。すると,新司さんから,「そんな,汚いものを触ったみたいにしないでよ」と怒られてしまいました。私は,「ごめなさい」と謝ってしまいました。
それからというもの,たびたび私は,日曜日お昼のパパの湯を調査しました。
新司さんは,その曜日・時間帯の常連さんだったらしく,毎度お見かけすることになりました。野蛮なお道具には固定客がいて,いつも新司さんの周りには人だかりができていました。
おそらく,輪っかの達人だけで満足できなくなると,埋め込み物に走るようになってしまうのでしょう。ああなると潰しが効かないと思うので,私はあそこまで悪化しないように気を付けることにします。
2010-01-10 某地下サウナ―美肌伝説・パパの湯の効能2―
某日,市内某地下サウナを調査してきました。
以前,私は「パパの湯には美肌の効果がある」というお話をしました。またしても,パパの湯の効能を裏付ける事態に進展してしまいました。
その変化は,私の体に現れました。翌日の朝,気付きました。
なんと,踵の角質がツルツルになっているではありませんか(びっくりマーク)。
冬場は踵の皮膚が荒れて,ガサガサになってしまうのです。例年,肌荒れがひどくなってきたら,クリームを塗って角質のお手入れをするのです。ところが,今年はパパの湯を一度,利用しただけで「滑らか踵」を手に入れてしまいました。
私ね,あのお風呂のお湯って,けっこういい値段で売れる気がするんですよ。何しろ生命の源が放たれたお湯なのです。この話をすると,都市伝説みたいで気持ち悪いって思う人がいるのかもしれませんが,あのお湯には美肌の効果があるとしか思えません。
「都市の秘湯」は,なぞだらけです。
2009-12-06 某地下サウナ―排水溝の秘密―
ある日曜日の夕刻,某地下サウナを調査してきました。そこは私が「パパの湯」と名づけ,たびたび状況を報告しているサウナです。
不審な穴
休日だったからなのでしょう。サウナは混雑していました。
お風呂に入る前に髪と体を洗いたかったのだが,洗い場が塞がっている状態でした。しばらく待っていたら端の洗い場が空いたので,私はそそくさと移動して体を洗うことにしました。
その洗い場の近くには,直径10cmくらいの排水溝がありました。椅子に腰掛けたときに気付いたのだが,なぜか排水溝の蓋が外されていました。まるで,床にぽっかり穴が開いているかのようでした。蓋は,排水溝の傍に置かれていました。
「あらいやだ。こんな穴に足でも引っ掛けたら怪我しちゃう」と思い,私は排水溝の蓋を元に戻しておくことにしました。
階段の下でクマたちが大騒ぎ
髪と体を洗い終えて,いよいよサウナを調査することにしました。
サウナ室は,なんと満員でした。人の出入りが激しく,入り口の扉はひっきりなしに開いたり閉じたりしていました。
この手の場所では,頭数は多ければ多いほど良い,というわけではありません。人が多すぎるせいで「これから,まだいい子が来るかもしれない」という期待があるのでしょう。さっぱり始まらない雰囲気でした。
私は一旦,浴室を出ることにしました
するとどうでしょう。おかしな場所に行列ができていることに気づきました。おかしな場所とは,階段の下です。受付からサウナへ行くために階段を降りるのです。その階段の下で,クマたちが集まってパンパンしていたのですよね。
しかも,その中の一匹は,だれでもかれでも構わない,何度でも可能というクマだったようなのです。そんなおさかん中毒のクマ目当てに,人だかりができていたのです。
排水溝の秘密
クマたちのご活躍をひととおり見届けた後,私は浴室の調査を再開することにしました。
そうやってしばらく時間が経って,私がちょうど水風呂に入っていたときの出来事です。さきほど階段の下で,肉○器になっていたクマが現れたのです。
クマは,洗い場の端に行ったかと思うと,排水溝の蓋を外しました。そして右手でシャワーを持って,唐突に後ろの洗浄を始めました。
私ね,どうして排水溝の蓋が外されていたのか,そのとき気づきました。私が元に戻した蓋は,クマが洗浄するために外したものだったのです。
私は,頭が混乱していました。衛生上は問題ないのでしょうけれど,汚いものに触れてしまった気がしたのです。しかし,決してクマを恨むことはありませんでした。何しろ,ここは某地下サウナ。ほぼ無法地帯です。
おさかん中毒患者こそが主役であり,彼らの行動は最優先されるべきなのです。
2008-11-29 市内大衆浴場―アクティビストたちの暴走―
某日,市内某お風呂を調査してきました。ちょっと大変なことになってしまいました。アクティビストたちの暴走に巻き込まれてしまったのです。
延命治療を受けた廃墟
はじめに調査したお風呂の説明をします。そのお風呂は市内の僻地にあります。一説によると資産家の老夫婦が,道楽で経営しているお風呂なんだそうです。
お客さんはほとんどいません。私は21時から24時まで調査したのですが,その間に来たお客さんは(私を含めて)6人くらいだったと思います。どう考えても赤字経営なのです。
建物は1980年代前半のものらしい。1階が浴場で,2階以上が賃貸マンションという変わった造りでした。おそらく風呂とマンションの経営者が同じなのでしょう。
施設に潜入してみたのだが,延命治療を受けている廃墟のような雰囲気でした。繁盛していないせいか,まるで活気か感じられなかったのです。
真理子とヒロシ
私は体を軽く洗ってから,スチームサウナを調査することにしました。するとどうでしょう。すでに真理子とヒロシが乳繰り合っていました。
真理子は34歳くらい,ヒロシは41歳くらいだと思います(舘ひろし風の人だったので,ヒロシってことにしておきますね)。じつは真理子とは,駅前便所で過去に何度か話したことがあって言ってみれば「知り合い」でした。
さて,スチームサウナに入っていると湯気なのか汗なのか分かりませんが,顔が水まみれになってきます。私はたびたび手で顔の水気を拭っていました。そうやって,私が二人の動向に注視しなくなったときの出来事でした。お二人は突然,禁じられた行為を始めたのです。
私は「なに?なに?突然,始まっちゃったの?え?」と当惑しました。たしかに前兆はあったのです。真理子たちが乳繰り合っているときに,某個所をほぐしているように見えたのです。でも「まさかそんなはずがね。きちんと場所を弁えられる子よね?」と,真理子たちのことを信じていたのです。
アクティビストたちの暴走
私は事態の急展開に呆然としてしまいましたが,しばらくして正気を取り戻すことができました。「このままじゃいけないわ」と思いました。真理子たちは,某ゴム製品を使わずに交渉していたのです。
一旦,調査を切り上げロッカーへ走りました。「多い日でも安心セット」を取りに行ったのです。あの有様をどうして放っておけるというのでしょうか。いま真理子は,着床の危機に瀕しているかもしれないのです。「余計なお節介になるのかもしれないけれど,いま何もしなかったら一生後悔するかもしれないわ」と思ったのです。
ところがスチームサウナに戻ってみると,すでにばい菌の培養は終了してしまったらしく,二人は何食わぬ顔をしていました。ヒロシは用事が済んだからなのか,さっさと帰ってしまいました。
私はがっかりしました。真理子がこれほどまでの自虐行為に及ぶとは,想像していなかったのです。「二人ともアクティビストだったのかな」とも思いましたが,本人に尋ねるわけにはいきませんでした。伝聞ですが,アクティビスト同士が了解の上でそういうことをするのは珍しくないそうです。
とても後味の悪い調査になってしまいました。これからサウナを調査するときは,浴室まで安心セットを持参しなければならないのかもしれません。「富山の薬売り」みたいな話になってきましたね。気合が入りすぎているようで嫌なんですけれど,いまのご時世を考えるとやむを得ないのかもしれません。こうやって私は,だれも理解できない上級者になっていくのでしょうね(なぞ)。
2008-10-26 市内大衆浴場―女優お腹がプリン―
この頃,虹色業界人の調査報告が滞っていたかもしれません。某日,市内某お風呂を調査してきました。偶然にも某女優と遭遇することができたので,女優さんのその後を少しお話します。ちょっとお体に異変が起きていたのです。
まず,女優がどんな人かまとめておきます。
- バレーボール部員風の体格をしている
- 閉店時刻に近付くとスチームサウナに光臨する
- 寝そべって無防備な体勢を取り,女体盛りをおねだりする
「女体盛りが云々」というのは私の主観であって,真相は不明です。本人に尋ねたわけではないのです。ただ,女優が刺激を求めていることだけは確かなのです。
さて,女優がどんな活躍をしていたのかお話しましょう。場内に蛍の光が流れ出すと,女優は突如としてスチームサウナに現れました。いつも突然,来るんですよね。不思議なことに私は普段,場内で女優の姿を見たことがありません。女優は気配を消すことができるのでしょうか。おそらく,この人には虹色業界人特有の不自然な動きがないのだと思います。
女優はスチームサウナで寝そべると,タオルを顔に乗せました。ここまではいつもの行動です。しかし,しばらくして私はある異変に驚きました。女優はだれからも相手にされなくて起き上がったのですが,そのときお腹の脂肪が「ベロベロッ,ベロベロンッ」と流れていたのです(揺れていたんじゃなくて,流れていたの)。女優はお腹がプリンだったのです。
すっかり体型が崩れてしまっていたのです。数年前,女優はかなりの売れ筋でした。ところがお腹がプリンだからなのか,演技が単調だから飽きられたのか,いまでは売れ残りになってしまいましたね。
結局,女優はスチームサウナから退散していきました。私は女優の背中を見つめながら「明菜ちゃん諦めないで。『パパの湯』でなら,むしろそのカラダは歓迎されるわよ(←ここ,トトメス通信風に読んでください)」と意味不明なデンパを送ったのでした。
2008-07-19 某地下サウナ―腐食性ガスからの生還―
某日,市内パパの湯を再調査してきました。パパの湯の話は,以前もたびたびしたことがあります。前回,私がパパの湯に訪ねたのは2007年11月のことでした。半年ぶりなのです。あれからパパの湯はどうなったのでしょうか。
ロッカーが開かなくなっていた
1階で受付を済ませ,地下サウナへの階段を降りるとそこはパパ達の楽園です。さっさと着替えてしまおう思って,ロッカーを開けようとしたのだが,なぜか扉が開きませんでした。「鍵が掛かっているのかな?」と思いましたが,そうではないらしい。思いっきり力を込めてみたら開きました。
扉をよく観察してみると,所々が錆びているようでした。「錆びていた」というよりも,「腐っていた」という表現が適切なのかもしれません。
前回は,ロッカーが新調されてきれいになったというお話をしました。まだ半年しか経っていないはずなのに,すでに10年くらい使っているんじゃないかって,思うくらいに劣化していました。地下サウナは金属を腐食させるのでしょうか。
浴室も荒れ果てていた
着替えを済ませて,いよいよ浴室を調査することにしました。私はすぐに,浴室の傷みがかなり進んでいることに気づきました。あちらこちらのタイルが剥がれ落ち,注意しないと足に怪我をしてしまうくらいだったのです。
サウナの中も,壁の傷みが激しいようでした。「もしやこの建物は倒壊してしまうのでは」なんて心配をしてしまうくらいでした。(地下サウナだから,倒壊するときは地上階が落ちてくるのかもしれません。)
そんな私の心配を余所に,パパたちはいつもように激しく戯れていました。サウナの中で始まったかと思ったらそのうち浴槽に移動してきて,なおもお励みになっていたのです。サウナの中は暑いから長居できないのです。
話が逸れましたね。お取り込み中の人たちは放っておいて,私は浴室を出てロビーへ行くことにしました。
場末の浦島太郎たち
ロビーには寝椅子とテレビが置かれていました。パパたちは寝椅子の上で干からびていました。生きているのか,死んでいるのか分からない状態だったのです。もしかしたら,本当に生死の境目をさ迷っていたのかもしれませんね。
そのとき私は悟りました(←いつもの勘違いです)。「パパの湯には腐食性のガスが漂っているのではないか」と。なぜ短期間でロッカーや建物が傷んでしまったのか,説明するためにはそうとしか考えられません。
寝椅子の上で干物になっていたパパたちは,ほんの数年前まで少年だったのかもしれません。しかし,頻繁にサウナに通い詰めてしまったために,腐食性のガスにやられてしまったのではないでしょうか。いわばこのサウナの常連たちは,場末の浦島太郎なのです。(どこまで本当なのやら。)
私はどうだったのかというと翌朝,肌がしっとりと潤っていました。以前もお話しましたがパパの湯には,不思議な美肌効果があるのです。毒と薬は紙一重なのか,どうやら私は若返ることができたようです。(傍から見たら,すでに化け物なのかもしれませんが。)
2008-04-06 市内大衆浴場―電磁開閉器のオンナ―
土曜日の朝,市内某お風呂を調査してきました。
朝から集合
「朝からなの?お風呂系って普通は夜からなんじゃないの?」と思った人がいるかもしれません。その日は某掲示板に「開店直後からみんなで集まろうよ(おんぷ)」と予告されていたのです。お風呂の開店時刻は朝10時です。私は,まだ朝だというのに準備することにしました。
私がお風呂に到着したのは11時半でした。場所は某スチームサウナ,すでに3人の少女が集まっていました。
なぜか混んでいた
どうも少女たちにとって,今回の大会は失敗だったようです。おそらく土曜日だからなのでしょう,朝だというのに普通のお客さんがかなりの人数,来ていたのです。これではさすがの少女も手出しができないのです。
しかしながら,少女たちも素人ではありません。スチームサウナはたまに閑散とすることがありました。少女たちは隙を狙ってスチームサウナに集まり,某大会を繰り広げていました。私もあくまで調査員として少女たちの様子を観察していました。
スチームサウナがたまに閑散とするからといって,その閑散とした状態が長く続くわけではありませんでした。続いたとしてもせいぜい3分か5分。油断していると,すぐにほかのお客さんが来てしまっていたのです。ですから短い時間の間に,みんなで「出し物」を披露しなければなりませんでした。なんて下品なのでしょうか。
電磁開閉器のオンナ
そんな中,私はひとりの少女の切り替え速度に驚きを隠せませんでした。
その少女はスチームサウナから一般のお客さんが立ち去ったかと思ったら,すぐさま「かっぱつ」になっていたのです。ストップウォッチで計ったわけではありませんが,その間およそ5秒。場慣れしている少女だからといって,いくらなんでも切り替えが速すぎるのです。
私は「おへそにスイッチがあるのかな」と思ったほどでした。そうだとしたら,「電磁開閉器が組み込まれたオンナ」ということになるのです(なぞ)。電磁開閉器が何であるかは,高度すぎる話になりますので説明は割愛します(再三なぞ)。
おそらくそれ系の薬を摂取していたのでしょう。薬物で高速切り替えに対応できるものなのか,本当のところ分かりませんが,通常の生理現象の範囲を逸脱していたことだけは確かです。
ひとつはっきりしていることは,私にはあの不可思議な現象を解明する義務があるということです(本当にそんな訳の分からない義務があるとしたら,たまったものではありませんが←ふめい)。
2008-02-10 市内大衆浴場―パパうしろの洗浄中―
某日,市内某お風呂を調査してきました。今回,調査したのは過去に私がすごい生理を催してしまった某お風呂です。
前回の報告では生理の話ばかりで,どんなお風呂だったのか説明しなかったのかもしれません。ありがちな銭湯です。個人で経営している小ぢんまりとしたお風呂なのです。じつは熊たちの溜まり場なのですよ。私は小熊が大好きなので,生態調査を兼ねてたまに利用しているのです。
その日は熊たちがあまりいませんでした。しかしながら,ある奇妙な出来事を目撃してしまいました。
お風呂のシャワーは,洗い場の鏡の上に固定されています。シャワーホースが存在しないから,シャワーで洗い流せるのは上半身だけなのです。私はあるお爺ちゃんが,この物理法則に逆らっている場面を見てしまいました。
お爺ちゃんは,馬飛びの「馬」になるような格好をして,なんと「うしろ」の洗浄をしていたのです。唐突だったためしばらくの間,悪い夢を見ているのではないかと思ってしまいました。目の前で起きている事態が信じられなかったのです。しかもお爺ちゃんは,両手で○門を押し広げていたのですよ。そんなことが許されるのでしょうか(びっくりマーク)。
私は長いこと調査員を務めています。たいていの異常事態には免疫があるつもりでしたが,今回はさすがに被曝しましたね。次回あのお爺ちゃんを目撃したときは,速やかに逃げ出す必要がありそうです。なにしろ洗浄中に推移してしまったら,もうだれも止められません(ふめい)。
2007-11-13 某地下サウナ―パパの湯に大異変―
秘境,パパの湯。私はこれまで,某地下サウナにおけるパパたちの赤裸々な●行動を報告してきました。某日,またパパの湯を調査してきました。思わぬ展開がありましたよ。
ロッカーが新しくなっていた
まず脱衣所に入って,部屋が明るくなっているように感じました。照明が変わったのではありません。ロッカーが新調されていたのです。ロッカーの色が「白」だったため,どうやら光をより多く反射するようになって,部屋が明るくなったようなのです。
以前は青色の錆びたロッカーでした。鍵を開け閉めするときにコツがいるらしく,「鍵は引っ張りながら回してください」といった張り紙がしてありました。場合によっては,荷物が入ったまま取り出せなくなってしまうこともあったようなのです。
新しいロッカーになって,そんな心配もなくなりました。
浴室内にも異変が
パパの湯の変化は,浴室内にも及んでいました。以前は固形石けんでしたが,液体のボディーソープに変わっていました。さらには新たな備品に,爪ブラシと軽石が加わっていました。
固形石けんって,たまにパパたちの「毛」がこびり付いていることがあって,かなり嫌だったのです。ボディーソープはプラスチックのポンプに入っているので,パパの毛と接触しなくても済むようになりました。
もちろん,液体のボディーソープだと今度は思わぬ汚物を注入されてしまう危険があるわけですが,そんなことを言っていたら,このサウナは利用できません。何しろ浴槽のお湯なんか,とんでもないことになっているのです。下品になるので,お湯に何が混ざっているのかは伏せておきます(なぞ)。
団塊世代向けビジネス
さて,今になって某地下サウナは設備が更新されているのです。某ばい菌部屋とはえらい違いです。
ばい菌部屋って,開店当初はきれいだったのに時が経つに連れて設備が老朽化していき,そのうちお化け屋敷みたいになったり,実際お化けみたいな人(いわゆる妖怪)が住み着いたり,なんてことがよくあるのです。
パパの湯は正反対の方向性を示しています。
私はすぐに気づきました。「パパの湯のおもな利用者って,団塊世代のオジサマたちなんだわ。これからまだ利用者が増える余地があるから,設備を新調したってわけなのね」と思いました。
そのうち若い子向けのばい菌部屋よりも,老舗の○乱旅館の方が設備がキレイなんて事態になるのかもしれませんね。いやはや,社会の変化から目が離せません。
2007-11-03 市内大衆浴場―お風呂の主との再開―
某日,市内郊外の某お風呂を調査してきました。某掲示板に書き込みがあったのです。そのお風呂の調査結果は,過去に何度か報告したことがあります。おなじみのあのお風呂です(それじゃ分からんって←なぞ)。
23時,私は施設に到着し脱衣所で服を脱いでいました。ちょうどそのとき,長髪の少女が脱衣所に現れました。どうやら少女もこれからお風呂に入るようでした。さて,私はその少女に見覚えがありました。過去にそのお風呂で「楠田枝里子」のような人物に遭遇し,逃げ出してきたというお話をしました。その少女だったのです。どうやら,お風呂の主と再会してしまったようなのです。
私は「なーんだ,来て損した」と思ってしまいました。だって少女ったら,だれからも相手にされないのに,独りで張り切ってしまうのです。しかも「泊まりセット」らしくて,まったく帰る気配を見せません。なぜ,そこまでして粘らなければならないのか理解できません。私の「調査」に費やす情熱と比べたら,遥かに軽症なのかもしれませんが(ふめい)。
2007-07-07 小熊お風呂でパンパン
※2007年5月の調査報告です。
某日,市内某お風呂を調査してきました。「おさかん予報」によると,お風呂に小熊が出没するというのです。本当なのでしょうか。
魔少女の誘い
小熊は露天風呂に現れるらしい。その露天風呂はL字型になっていて,死角になっているのです。たしかに虹色業界人が集まりそうな雰囲気なのです。
22時,私はお風呂に到着しました。早速,露天風呂を調査してみることにしましたよ。露天風呂ではテレビの音ががんがん鳴り響いていました。人の気配がしなかったので「だれのもいないのかな」と思ったのですが,角を曲がったところにベンチとビーチチェアが置かれており,少女と小熊が各々,陣地を構えていました。
少女はビーチチェアに仰向けの姿勢で寝そべって,小熊を誘っているように見えました。ずいぶん大胆だったのです。おそらく小熊のことが気に入ったのでしょう。しかしです。小熊はあまり興味がなさそうに見えました。無理もありません。事前情報によると,小熊は太目のパパ以外には興味がないというのです。
「閉店は23時だっていうし,しばらく動きはなさそう」と思い,私はサウナに入ったり,体を洗ったりすることにしました。
お風呂でパンパン
22時半ごろ,私は小熊と少女の姿が見えないことに気づきました。ふたりとも露天風呂に入り浸っていたわけではなくて,たまにほかのお湯に入ったり,水を飲んだりしていたのです。いったいどこへ消えてしまったのでしょうか。露天風呂のドアを開け,奥へ行ってみることにしました。私は予想外の展開を目の当たりにしました。
小熊は少女をパンパンしていたのです。「パンパン」が具体的に何であるかは下品なので書きませんが,感染リスクを5段階で表せば完全にレベル4の行為だったのです。
実際に見てしまったのは,「パンパン」の「パ」くらいまででしたけれどね(ふめい)。小熊はかなり驚いたらしく,その場で飛び上がっていました。対して,少女は妙に落ち着いた様子でした。「この子,ただ者じゃないな」と思っていましたが,やはり魔少女だったのです。
魔少女の仕掛け
私は「ちょっと(どころかかなり)邪魔しちゃったかな」と思い,露天風呂から退散することにしました。
どうやら,小熊はすぐさまパンパンを再開していたようです(現場を見たわけではないので断言できませんが)。小熊は一度火が付いたら収まりがつかなくなる体質らしく,どうしようもなかったのでしょう。だいたい太目のパパ以外は,受付けないんじゃなかったの?小熊って野蛮な生き物だと思っていましたが,まさかあれほどだったとは。
それにしても何の準備もなしに,ばい菌を培養しているように見えました。少女はいったいどんな身体構造をしていたのでしょうか。事前に仕込んでいたのでしょうか。ちょっと謎を残した調査でした。
2007-06-25 某地下サウナ―既婚パパ,家には居場所がないから―
ある日曜日のお昼,某地下サウナに行ってきました。その地下サウナは,これまでも報告したことのある,あの地下サウナです。サウナでは昼間だというのにパパたちが戯れていました。
その日は,パパたちと話す機会がありました。なんでもパパたちが言うには「家に居場所がない」のだそうです。「部屋の掃除をするから,おじいちゃんは外に出掛けて行ってもらえませんか?」のようなことを言われているらしいのです。だからといってサウナで昼間からおさかん行為って,その発想もすごい気がします。
それにしても,年金がこんな使われ方をしているなんて,現実はずいぶんと残酷なものですね(ふめい)。おっと,今回は最後の最後で時事ネタを盛り込んでしまいましたね。たかがパパの湯,されどパパの湯なのです(再三ふめい)。
2007-06-20 お風呂ですごい生理
こんばんは,ただいま午前0時すぎです。先ほど市内某お風呂を調査してきました。今日はちょっと大変なことになりました。
場所は市内某お風呂。いつものように,虹色業界人たちの行動を調査していたときの出来事です。歩いていたら足が滑って,洗い場の角に脚をぶつけてしまったのです。私,その瞬間に「あひゃー」っていう変な声を出してしまいました。いつものことですが,怪しいのです(ふめい)。「痛いな」と思って患部を見てみましたが,転んだ直後はなんともなさそうでした。
ところがしばらく経って,お湯に入ってみたら激痛が走りました。「ズキン」としたのです。慌ててさっきぶつけた箇所を見てみると,傷口が開いており,血が滲んできているではありませんか(びっくりマーク)。これは一大事です。調査を中断してお風呂から出ることにしました。
それにしても,恥ずかしいことになりましたね。血が出ているというのに,しばらく気づかないでそこらを歩き回っていたのです。少女たちから「あの人,どうして脚から血を流しているんだろう。生理なのに気づかないの?始まる前に始まっちゃったの?(by 知念里奈)」などと思われていたのかもしれません。
しばらく自重した方が良さそうですね。オラオラ(なぞ)。
2007-05-20 某地下サウナ―調査員絶体絶命・ワニワニパニック―
秘境「パパの湯」の続報です。前回の報告では「パパの湯」が神経障害に効くらしい,というお話をしました。私はあれから顔の整形手術の後遺症を癒すため,パパの湯に通うようになりました。もちろん,「温泉療法が目的です」なんて,ただの口実なのですが(なぞ)。
思わぬ攻撃
ある日の出来事です。その日も私は,パパの湯に出向いていました。併設されているサウナの中では,相変わらずパパたちがお戯れになっていました。パパたちの行動はかなり派手でしたが,こちらに手が伸びてくることはほとんどありませんでした。「実害がないならいいか」と思って,私はあまり気にしていませんでした。
ところがです。そのときサウナはかなり混雑していました。狭いサウナに(私を含めて)大人が6人も,かなり窮屈でした。
ちょうど私の四方をパパたちが囲んでいたのだが,前に座っているパパが急に振り返り攻撃をはじめたのです。するとどうでしょう。両隣のパパからも,左右の斜めに座っているパパからも手が伸びてきたではありませんか。いわゆるアイドル状態だったのです。
パパとワニワニパニック
私はパパたちからの攻撃を,阻止しなければなりませんでした。
つぎつぎ伸びてくる手を押さえつけているうちに,「もぐら叩き」というか「ワニワニパニック」(←どちらも似たようなものですが)のような状態になってしまいました。さすがに「このままでは生命に危険が(びっくりマーク)」と思い,サウナから脱出することにしました。ところが出入り口にパパが立っていて,なんと出られなくなっているではありませんか。絶体絶命だったのです。
このままでは溶かされてしまいます。私はパパに道を譲ってもらいサウナから脱出しました。しばらく水風呂に入って体温が落ち着いてからサウナを覗き込んでみたのだが,パパたちが4人でお励みになっていました。まさに地獄絵図だったのです。
パパの湯の正体
ときとして,パパの湯は私たちに牙を剥くことがあります。油断しているとあの病気に感染してしまうことでしょう。ところで,パパの湯の正体はリビド(<ラテン>libido)にほかなりません。パパの湯はパパたちの○衝動が具現化したものなのです。
想像するだけで気持ち悪いというか,物凄く汚い気がします。実際,あのお湯は衛生基準を満たしていないと思います。しかし毒をもって毒を制すとでも言うのか,強力であるがゆえに美肌に効果があったり,厄介な神経障害にも効果があったりするわけです。本当にそうなのかは置いておいて(ふめい)。
まだまだパパの湯を調査する必要がありそうですね。じつは私は,パパたちの本音を聞き出すことに成功しています。そのお話はまたいつか。
2007-03-28 お風呂を調査してきました
こんばんは,ただいま午前3時半です。さきほど市内某お風呂を調査してきました。平日だというのに,いったい何をしているのでしょうか。いやはや,まさにドキュンです。
今日の調査はやや高度になってしまいました。何がどう高度だったのかは定かではありませんが(ふめい)。調査報告は日を改めてするつもりです。ひとまずおやすみなさい。オラオラ。
2007-03-19 パパの湯の効能2―パパの“おつゆ”のすごい効き目―
※このお話はいつもより奇妙です。オカルトかもしれません。
パパの湯とは
まず「パパの湯」とは何かおさらいすることにします。
- 市内某ホテルの地下サウナ
- 昼間からパパたちがおさかん行為に耽っている
- お湯にはパパたちのお出汁が充満している
初めて調査した時,私はそのお湯が精○風呂だと知らずに入ってしまいました(毒)。ところが翌朝なぜか全身の肌が潤っており,どうもあのお湯には美肌の効能があるらしいということが分かりました。
実はですね,もっとすごい効能があったのです。いったいどんな効能なのでしょうか。詳細をこれからお話します。
パパの湯の驚くべき効能
私は2001年に顔の整形手術を受けており,以前よりも整った顔立ちになりました。しかし手術の際に神経を傷つけてしまい以来,顔に麻痺が残ってしまいました。
3月上旬,術後6年目の定期検診を受けてきました。整形って1回手術したら終わりではなくて,術後も定期的にレントゲンを撮って異常がないか検査するものなのです。それをやらないと,いわゆる「整形崩れ」を起こすそうです。
さて,レントゲン撮影以外にも問診があり,問診では神経障害がどれくらい回復したか尋ねられます。痺れは患部を指で触る(ツンツンする)と分かります。私はそのとき初めて気づきました。痺れは左右にあるのだが,右側の痺れがかなり回復しているではありませんか。左側の痺れも,以前より良くなっている気がしました。
手術後ほとんど回復することのなかった神経障害。どうしていまさら回復してきたのでしょうか。私はセンセイの口から飛び出した一言を,聞き逃しませんでした。「何か血行が良くなることをしましたか」と尋ねられたのです。どうやら,血流を促すと神経が回復しやすくなるらしいのです。
私は「パパの湯が効いたんだわ」と思いました。もちろん,そんなことは口に出しませんでしたが。
本当の理由
「パパの湯が効いた」という話は嘘に近いです(ふめい)。
昨年,パパの湯以外のお風呂も積極的に調査していたのです。お風呂の調査では,かなり長時間サウナに入ったり,お湯に浸かったりします。血行が良くなる機会はたびたびあったわけです。私は無意識に温泉療法をしていたのですね。
もちろん,ほかのお風呂の影響があるからといって,パパの湯の効能を完全には否定できません。どうやら継続的な調査が必要なようです。
2007-02-04 某地下サウナ―パパの湯の効能―
某日,市内某地下サウナを調査してきました。
螺旋階段の下はお花畑だった
そのサウナは,市内繁華街のホテルの地下1階にあります。そこは最果ての地です。昼も夜も,棺桶寸前のパパたちの社交場として賑わっている場所なのです。
地下サウナの生い立ちはちょっと変わっています。もともとは一般宿泊者向けの施設だったのだが,いつしか虹色業界人に実効支配されてしまったらしいのです。困りかねたホテルは地下サウナを分離し,ビジター専用にしたのだそうです。お金さえ払えば地下サウナはだれでも利用できますが,実際に利用しているのは虹色業界人だけだそうです。いつから,そうなってしまったのか気になりましたが,残念ながら調べられませんでした。
さて,受付でお金を払うと,お姉さんがタオルとロッカーの鍵を手渡してくれました。受付の隣には螺旋階段があり,地下サウナへの入り口につながっているようでした。私は螺旋階段を下りてみました。サウナは1960年代風の施設でした。ホテル自体,古い建物だからでしょうけれど,とっても古臭い感じがしました。
パパの湯
施設は小奇麗に清掃されており,古いものの極端に汚い感じはしませんでした。まがいにも,ホテルの一施設だからなのでしょう。
私はさっさと脱衣を済ませ,浴室に潜入してみました。ぎょっとしました。とっても狭かったのです。設備はひととおり揃っており洗い場,低温風呂,五右衛門風呂風のひとり風呂,水風呂,サウナがあったのだが各々,小ぢんまりとしていました。お風呂にも入ってみましたよ。お湯は水道水を沸かしたものらしく,家のお風呂と変わらない気がしました。
いよいよ問題のサウナに足を踏み入れることしました。入り口の窓ガラスから中を覗いてみたのだが,ヨコ漏れしました。なんとパパたちが堂々と戯れていたのです。事前情報では「恐ろしく過激な場所だ」ときいていたので覚悟はしていたのだが,まさか本当だったとは。
パパたちの行動は想像以上でした。最初,サウナの中で戯れていたのだが,盛り上がってきたのか浴室に傾れ込んできたのです。そして,お湯に浸かりながらもなお,お励みになっているのではありませんか。そうやって,お風呂は生命の源で満たされていったのです。
私ね,血の気が引きましたよ。だって私さっきまでそのお風呂に入っていたのです。「そのお湯,とんでもないものが混ざっていたのね。そういうお湯だったのね」と,諦めにも似た心境になりました。
パパの湯の効能
さらに驚くべき出来事がありました。
翌朝,「あれ?妙にすべすべしている」と思いました。全身の肌が潤っていたのです。あのお風呂,ただの水道水のはずなのになぜでしょうか。パパのだし汁が効いたのでしょうか。「まさかね」と思いました。でも,すべすべしていることは事実であり,それがパパの湯の効能であることは否定できませんでした。
私は以来,「発見,知られざる美肌の湯(びっくりマーク)」という触れ込みで,パパの湯の話を数人にしてみました。「気持ち悪い」「それ無理」などと罵られ,反応は散々なものでした。だれも信じてくれないのです。でも私,負けません(ふめい)。
あの地下サウナはもっと評価されるべきです。なにしろ世に生を受ける者の,生き抜く力が充満したお湯なのです。バスクリンじゃそんなお湯作れませんよ。「肌荒れ」「アトピー」「更年期障害」などなど,おもわぬ効能が期待できるのです(←どこまで本気なのやら)。だれか詳しい方,お湯を持ち帰って検査してみてください。私はもう嫌です(再三ふめい)。
2006-12-27 市内大衆浴場―黒焦げオンナたちの戦い―
2006年初夏の調査報告です。某日,市内某お風呂を調査してきました。
小さなお風呂の物語
そのお風呂は某2級河川の近くにあります。事前情報によれば夜間はほぼ毎日,虹色業界人が集まるのだそうです。いったいどんな様子なのでしょうか。
22時すぎお風呂に到着しました。どうも昔ながらの銭湯らしい。屋外の駐車場にはなんと焚き木が積み上げられていました。いまどき木を燃やしているなんて,ダイオキシン対策は大丈夫なのでしょうか。
そんな心配をしている場合ではありませんね。さっそくお風呂に入ってみましたよ。浴室はテニスコートの半分くらいの広さだったでしょうか。やっぱり昔ながらの銭湯でした。虹色業界人の活動場所は小さな露天風呂と,小さなスチームサウナだそうです。小さなお風呂の物語が始まりました。
少女Aと少女B
私はまず体を洗うことにしました。洗い場に腰掛けたのだが,背後で二人の少女(少女Aと少女B)が暴れまわっているのが気になりました。お二人とも,どこで日やけしたのか知りませんが,全身真っ黒でした。黒こげオンナがスチームサウナを中心に戦っていたのです。
少女Aと少女Bはなぜかスチームサウナを排他使用していました。おそらく同時に入ると,パラドックス(<英>paradox)が起こるのだと思います。そうなったら大変なのです(ふめい)。
もちろん,そんなわけありません。たぶんライバル心から牽制しあっていたか,キャラが被るのを嫌っていたのでしょう。お風呂業界の人々も特徴を出すために必死なのです。
黒焦げオンナたちの戦い
閉店時刻が近づき突如,浴場内の照明が薄暗くなりました。そのお風呂は,閉店近くなるといくつかの照明が消えてしまうのです。おかげで露天風呂は真っ暗に,スチームサウナも見晴らしが悪くなりました。
少女Aと少女Bの戦いは,なおも続いていました。
スチームサウナのドアがばったんばったん,開いたり閉じたり,悪いものに取り憑かれているかのように動きはじめました。少女Aと少女Bは,なおもスチームサウナの取り合いをしていたのです。二人がそんなことをしていたせいか,来ていた人はつぎつぎに帰って行きました。ついには少女Aも退散してしまいました。
すると少女Bの行動は急変しました。
「本領発揮」と言わんばかりに,もうだれでもかれでも手当たり次第に手を出してきたのです。少女Bは調査員にも接触してきました。私は強気でした。「ちょっと何するの(びっくりマーク)人影の分際で」というわけで,手を払い除けて逃げてきました。
その日はなんとか少女Bから逃れることができました。ところで悪いことは重なるものです。後日,別のお風呂でまたしても少女Bに遭遇してしまったのです。そのときのお話は日を改めて。
2006-11-03 市内大衆浴場―選り好みの激しい幹事さん―
某日,近所の某お風呂を調査してきました。某掲示板にかなり派手な書き込みがあったのです。どんな内容だったのかは下品になるのでお話しませんが,かいつまむと「ノリのいい人のみ。小心者はお断り」みたいな内容だったのです。
一体どんな人が現れるのでしょうか。23時,私は某お風呂に到着しました。浴場には,すでに数人の虹色業界人が待機していました。予告によると,なんでも閉店間際に露天風呂で遠慮なしに始めるのだそうです。どこまで本気なのでしょうか。そんなことが許されるのでしょうか。私は遠方から観察することにしました。
閉店の時刻が近づき,集まっていた少女たちの活動がせわしなくなってきました。私は事前に,掲示板に書き込んだらしい人物を特定していました。「この子はどんな演技をしてくれるのかな?」と思って,見守っていたのだが期待外れでした。まったくやる気がないように見えました。火付け役のくせに,ただ座っているだけだったのです。「あらら,困った子ね。選り好みが激しいのかしら。あなたこういう場所向かないんじゃないの?」って思いました(ふめい)。
幹事さんは積極的にならないといけないと思うんですよ。好き嫌いはともかく,場の雰囲気を盛り上げる責任があるのです。私のように,近所だから気軽に来たという人もいれば,わざわざ隣街から来た人もいたかもしれないのです。「どんなパンツ穿いていこうかな」なんて心弾ませていた少女も,いたかもしれないのです。
そんな少女たちの夢を踏み躙る行為は,ぜったいに許されません(なぞ)。たとえどうでもいい人ばっかりだったとしても,少女たちに夢を与えて,思い出作りのお手伝いをしてあげるのが,幹事さんの役目ではないでしょうか。(←同じ話を何人かのおさんぽ仲間に話したことがあるのだが,「何それ」っていうのが共通した意見のようです。いやはやヨコ漏れです。)
2006-10-15 市内大衆浴場―デリケートゾーンの危機―
某日,市内某大衆浴場を調査してきました。
某大衆浴場はかなり遠い
その日,調査した大衆浴場は自宅からはるか彼方にあります。
はじめにどんなお風呂なのか説明しましょう。そのお風呂は1980年代の後半,いわゆるバブル時代につくられた複合施設です。お風呂のほかにも,ホテルとプールが併設されています。
なんでも開店当初から,虹色業界人たちに占拠され続けているらしい。地元では由緒正しいおさかんスポットなのです。今回,初めて調査しました。
いままで調査してこなかった理由は,その距離にあります。たぶん自宅から15kmくらい離れているのです。片道ならともかく,往復となるとかなりの距離になってしまうのです。でも「遠いから行かない」では調査員として失格ですよね。がんばって自転車で行ってきました。
好き放題にヨコ漏れ
22時半,お風呂に到着しました。かなり巨大な施設なので受付から浴場まで100mくらい歩いた気がします。ロッカー室もかなり広大でした。
虹色業界人が集まるのは,スチームサウナだそうです。さっそく潜入してみましたよ。スチームサウナに入るやいなや,目を疑いました。虹色業界人たちは,好き放題にヨコ漏れを見せ付けていたのです。
私は,決して素人というわけではありません(ふめい)。普段なら一人くらい派手な人がいたからといって,動じることなどないのです。しかしそのときは勝手が違いました。なんと三人が仲良く並んでヨコ漏れしていたのです。さすがに「これって通報されないの?」と思いました。実際,お店側ではかなり問題になっているのだそうです。
とくに積極的だったのは,涼子でした。あっちこっちに瞬間移動しては,独り遊びに耽っていました。ところで常連さんたちはずいぶん惨酷でした。涼子は「だれでもいいから,どこでもおさかん」という少女で有名なのか,無視のされ方が半端じゃありませんでした。完全に雑音という扱いをされていたのです。
亀の水槽
そうやって生々しい光景が繰り広げられている最中,スチームサウナの周囲から賑やかな声がしてきました。小学生の少年,二人がやってきたのです。
涼子を筆頭とする虹色業界人たちはびっくりしたらしく,スチームサウナから逃げるように出て行きました。私は少年たちの素直な感想を聞き逃しませんでした。少年たちは「ここって臭いんだよね。亀の水槽の臭いがする」と言ったのです。
何を隠そう,私は小学生のとき「生き物係」をしていました。たしかに,そのスチームサウナには水生生物の水槽のような臭いが充満していました。でも言われるまで,それが亀の水槽だとはまったく思いつきませんでした。私は「金魚の臭いかな」と考えていましたが,少年たちが亀と言うのですから,亀の水槽なのでしょう。
さて,臭いがするのは雑菌が繁殖しているからにほかなりません。私は家に帰ってから,薬用石鹸でデリケートゾーンを丹念に洗い直してしまいました。だって,あのサウナには別次元のとんでもない雑菌が潜んでいたかもしれないのです。ほかの人たち,とりわけ「涼子は大丈夫だったのかな」って少し心配になりました。
「膀胱炎」にでもなっていなければ良いのですが。膀胱炎といえば,某しんちゃんですけどね(かなり意味不明)。
2006-08-28 市内大衆浴場の思わぬ本音
某求人誌を眺めていたら,市内某大衆浴場の募集を発見しました。「お店からの一言」のようなものを読んでみて,私は思わず仰け反りました。いったいどんな記事だったのでしょうか。ちょっとご紹介しましょう。
<画像の説明>記事の全体と部分です。これだけ見ると何の当り障りもありません。
<画像の説明>「常連さんが本当にくつろいでいる姿を見ると、深夜でもがんばれちゃいます」「とっても嬉しいです(*^_^*)」などと言っています。
「どこもおかしくないじゃない?」と思った人がいるかもしれないので,実態と合わせて要点を整理しましょう。
- 深夜の求人である
- お風呂の深夜の利用者は,虹色業界人しかいない
- 従業員は,常連さんたちがくつろいでいる姿を見ているらしい
- そして「がんばれる」らしい
行ってみると分かるのですが,このお風呂はかなり過激です。深夜ともなると常連さんたちはくつろいでいるどころか,さっぱりしすぎるほどさっぱりしてから帰るのです(ふめい)。
私は何度か調査したことがあるのだが,帰り際に番台のオバサンから「お疲れさまでした」と言われました。ずいぶんおかしな挨拶だったのです。深夜帯の客は,疲れるようなことをしているとバレているのです。前から「ここのお風呂は黙認しているのかな」と薄々,気づいてはいましたが今回,求人広告を発見して「やっぱり」と確信しました(←どこまで本気なのやら)。
2006-07-14 市内大衆浴場―OR∀NG∃ R∀NG∃僻地のお風呂で大爆発―
某日,市内某スーパー銭湯を調査してきました。
ひとりの少年
私がお風呂についたのは午前1時をすぎた頃でした。さすがに深夜ともなると浴場内の人影は疎らでした。そのお風呂は市内の僻地にあるのですが,周辺地域の治安が悪いせいか,早い時間だと体に絵のある人が大勢いるのです。
さて露天風呂を楽しんでいると,入り口のドアがさっと開き一人の少年がやってきました。その少年は小柄で短めの茶髪,体はほっそりとしていました。OR∀NG∃ R∀NG∃の歌っている人(名前は知らない)に似ていると思いました。
ところで,どうもそのOR∀NG∃ R∀NG∃クンには違和感がありました。若そうに見えたのですが肌の質感がおかしい気がしたのです。決して勘違いではありませんでした。OR∀NG∃ R∀NG∃が椅子に腰掛けたとき,お腹が重力に引っ張られてとんでもない垂れ下がり方をしたのです。お腹の崩れ具合はどうみても30代後半だったのです。
OR∀NG∃ R∀NG∃に誘われる
そうやってOR∀NG∃ R∀NG∃を観察していたわけですが,気があると思われてしまったのかもしれません。OR∀NG∃ R∀NG∃は,軽く流し目をすると露天風呂から立ち去りました。そしてドアを閉める直前にこちらをチラっと見ました。OR∀NG∃ R∀NG∃は,まるで捨てられたチワワのような目をしていました。
OR∀NG∃ R∀NG∃の後を付いて行ってみると,3階のトイレで息を潜めているようでした。説明が遅れてしまいましたが,2階浴場から3階のアロハ・ムームーへ行く階段の隣にトイレがあるのです。
どうもこのお風呂では,浴場で物色して3階のトイレに誘って,トイレの個室でおさかんという段取りなのですね。いやはやOR∀NG∃ R∀NG∃に教えられました。でも私はあくまで調査員なのでOR∀NG∃ R∀NG∃を放置することにしました。(いつものことですが,迷惑でごめんなさい。)
深夜の大安売り
時刻は午前3時をすぎました。この時間帯になるとなぜか大安売りが始まります。手ぶらで帰るのが寂しいのか,いままで散々,綺麗ぶっていたくせに「だれでもいいからどこでもおさかん」という姿勢に急変するのです。(ばい菌部屋も同じ傾向があると思います。興味深い現象です。)
私は3階アロハ・ムームー(仮眠室兼ロッカー)を調査することにしました。アロハ・ムームー内の様子は,想像以上でした。
寝床ではばい菌の培養が繰り広げられ,ロビーの椅子には三人が腰掛け,なんと「大会」が開催されていました。そこにはさっきのOR∀NG∃ R∀NG∃の姿があったのですが,すでに爆発していました(ふめい)。OR∀NG∃ R∀NG∃は僻地のお風呂で大爆発していたのです。
私は「この子ってやっぱり若くないんだわ」と再認識しました。おさかんスポットで先陣切って振舞えるのは30代からです。よっぽどの安物でない限り,10代・20代でそんなことをする人はまずいません。
決してOR∀NG∃ R∀NG∃を軽蔑したのではありませんよ。むしろ「この人は遊び方を分かっているわね」と感心したのです。たまに40代にもなって「ワタシあんな下品な真似できない」などとカマトトぶっている老女がいます。そんな人は社会にとって負債でしかありません。
ひとつの目標のために,知らない者同士が力を合わせるって,すてきなことだと思います(なぞ)。「現代人は他人に無関心」なんてたまに耳にしますが,そんなことはありません。このお風呂では関心がありすぎて,困ってしまうくらいでした。
2006-07-09 市内大衆浴場―仮眠室のぬし―
某日,市内某スーパー銭湯を調査してきました。
某スーパー銭湯とは
そのスーパー銭湯は,私が「おさんぽデルタ地帯」と呼んでいる地域の真ん中にあります。デルタ地帯は市内の僻地に位置するので,そのスーパー銭湯も市街地から外れた場所にあります。
午前0時,私は某スーパー銭湯に到着しました。お風呂は3階建てになっており1階が駐車場,2階が受付と浴場,3階が仮眠室になっているようでした。事前情報によると,3階の仮眠室で虹色業界人たちが派手にばい菌を培養しているのだそうです。
噂は時として,一人歩きするものです。本当はどうなのでしょうか。私はまず3階を調査することにしました。浴場には階段があり,階段を上ると3階へ行くことができました。
アロハ・ムームーにて
階段を上ってみると,入り口のドアに張り紙がしてありました。なんでもその部屋の名前は「アロハ・ムームー」なのだそうです(変わった名前ですよね)。さらには「全裸のままご利用いただけます」と書かれていました。どうやら裸のまま入っても良さそうです。私はドアを開け,中に入ってみました。
アロハ・ムームーは,もうひとつの脱衣所でした。ロッカーと休憩するための椅子が置かれており,奥まった場所には寝床も用意されていました。噂どおりの展開だなと思いました。
寝床にはすでに数人が横になっていました。しかも全裸のまま寝ている人もいました。少しおかしな気がしましたが,入り口の張り紙に「全裸のまま――」と書かれていたので,そういう場所だとしか言いようがありませんでした。人は集まっていたものの,とくに活動している様子はなかったので,私は浴場へ戻ることにしました。
仮眠室のぬし
午前2時をすぎた頃でした。浴場内の虹色業界人たちの行動が,俄かに活発になってきました。3階アロハ・ムームーのドアが頻繁に開いたり閉じたり,忙しくなってきたのです。いったい何が行われているのでしょうか。私は再び3階へ行っていることにしました。
アロハ・ムームーに入ってみると,意外にも人の気配がありませんでした。さっき入った人は帰ってしまったのでしょうか。寝床には数人が横になっているようだったので,私は椅子に腰掛けて聞き耳を立ててみることにしました。
しばらくして背後に突如,人影が現れました。その人物は20代半ばくらいだったと思います。髪の毛が肩あたりまで伸びており,楠田枝里子の古い髪型に似ていると思いました。
事前情報によると,仮眠室には主が生息しているのだそうです。この人物がその主なのでしょうか。あれこれ考えている余裕などありませんでした。雰囲気が常軌を逸している気がしたので,私はすぐに逃げ出しました。こういう場所では「どうなるのかな?」などと,のんきなことを言っていると某ばい菌に感染してしまうのです。
以後は,自宅に帰った後のお話しです。以前,某T∀CO様が「ばい菌部屋の暗闇には目が退化した生き物が生息している」という話しをしていたことを思い出しました。仮眠室の主も目が退化していたのでしょうか。
私は翌週も某スーパー銭湯を調査してみることにしました。
☆次回のお話しは「市内大衆浴場―OR∀NG∃ R∀NG∃僻地のお風呂で大爆発―」です。
2006-07-01 調査員,性感染症の危機
某日,某お風呂を調査してきました。最近,異様に出会い量が多いのですが,その日はお風呂に入って,なんと30秒ほどで誘われてしまいました。どこからともなく少女がやってきて,大胆に見せ付けてきたのです。いやはや,びっくりでした。
いつもは調査員という立場で潜入しているので,お誘いはすべて断わっています。でも「せっかく声が掛かるのに,断わってばかりでは機会を逃しているのかな」と思って軽くからかってみることにしました。
そそくさと個室に移動したまでは良かったのだが,電球の明かりに照らしてみて「あらーん」と思いました(ふめい)。ちょっと病気っぽい子で,○○○○にブツブツが出来ていたのです。よく医学書に「○○の症例」って写真が載っていますけど,それとよく似た様子だったのです。
だからといって,さっさと撤収するわけにもいきませんよね。仕方がないので,なるべくブツブツに触れないようにしました。しかも特別,遅い子だったらしく,後半はセルフサービスにしてもらいました。
さて,あのブツブツがなんらの病巣だったのか,正確には判断できませんでした(私,医者じゃないし)。とにかく,ああいう場所では「ばい菌に侵されている」という前提で事に当たらないと,大変なことになるのです。
その子が帰ったあとにしばらくお風呂に浸かっていたら,またべつの子から誘われてしまいました。でももう面倒だったのと,立て続けに2回は無理だったので(←はっきり言いすぎ),曖昧にして帰ることにしました。曖昧にしたのが悪かったのか,事後に「WANTED」されてしまいました。「短髪で髭の人」って書いてありました。
まったく出会いすぎて困ってしまいます。流れに身を任せてしまうと,本当に病気になりそうなので,気を引き締めていこうと思います。今年は確実に当たり年だと思います。でも反動で来年まったく売れなくなってしまったら,どうしようという不安もあります(なぞ)。
2006-06-23 市内大衆浴場―誘う小熊―
平日の昼間に市内某お風呂によく出没する小熊について,いま分かっていることをお話します。
昼の部担当の小熊
はじめて小熊に遭遇したのはいまから数か月前,初夏の清々しい日のことでした。私は昼間っから,市内某お風呂に出向いていました。それまで深夜にしか調査していなかったのですが,日中も騒がしいらしいという噂を聞きつけ,調査することにしたのです。
某スチームサウナに入ってみると,あまりの分かり易すぎる展開に拍子抜けしました。すぐに日やけした小熊を発見することができたのです。まだ日やけするような季節ではないのに,小熊は全身黒焦げだったのです。
周りがおじいちゃんばかりだったせいか,小熊はすぐに調査員に気付いたようです。私が水風呂に移動すると,すぐ小熊もこっちにきたのです。電気風呂に行くと小熊もきて,またスチームサウナに行くと小熊も‥‥。という状態だったのです。
小熊は物色が大好き
小熊を捕まえて事情聴取してみると(ふめい),なんでも昼の部担当なのだそうです。小熊は仕事の合間にきているのだそうです。
小熊はいつも観賞しに来ているらしい。じろじろと物色するのが好きで,「何時間いても飽きない」と言っていました。昼間のお風呂はおじいちゃんばっかりです。同じ空気を吸っているだけで,精気を吸い取られてしまう気がしますよね。どういうことなのか尋ねてみると,小熊はもっぱら「男性自身」に興味があって,それ以外はどうでもいいのだそうです。
調査員も物色されていました。小熊曰く私は「遊んでいる色」をしているのだそうですよ。小熊は何百,何千もの実績があるそうなので,「間違いない」と言っていました。小熊はまったく手加減してくれないのです。いやはや漏れすぎもいい加減にしてほしいものです。
小熊は嘘をつけない
「お風呂以外にはどんなところに出没するの?」と尋ねてみたら,小熊は「この風呂以外には行かない」と言いました。本当なのでしょうか。
私は小熊といつしか仲良しになり,すっかり風呂仲間になっていました(いつものことです)。ある日の出来事です。某掲示板で呼びかけがあったらしく,昼間なのにお風呂には虹色業界人が数人集まっていました。
そのときも小熊と雑談していたのですが,小熊は集まっている虹色業界人を指差して「あの子とあの子,知ってるよ。ずーっと前にばい菌部屋で会ったことある」と言ったのです。小熊は風呂以外には顔を出さないと言っていたのに,そうではなかったのですね。
小熊は自分が過去に何を話したか覚えていないらしく,とくに怪訝そうな様子を見せませんでした。私はそんな小熊の間が抜けなところが気に入りました(ふめい)。だって賢い小熊なんて扱い難いだけです。
小熊は下等動物なのですから,ひたすら○欲に支配されていて,行動が予想しやすい生き物でなければいけません。そういう意味で,このお風呂の小熊は合格点だったのです。これからも小熊とのお風呂生活を楽しみたいと思います。オラオラ(再三ふめい)。
2005-10-09 市内大衆浴場―嘘大げさ盛り合わせ―
以前,市内某大衆浴場で虹色業界人の「女優」に遭遇したというお話をしました。そのお話の続編です。
女優との再会
某日,市内某大衆浴場を調査しました。
その日,浴場にはあの女優がいました。私はすぐ女優の存在に気づくことができました。女優はだれも頼んでいないはずなのに,独りモデル歩きをしていたのです。
おそらく脳に障害があって,四肢への情報伝達がおかしいからだと思います。女優は仕草のすべてが常識を脱していたのです。
女優は頭からつま先まで,繋ぎ目のない日やけをしており,いかにもばい菌部屋仕様という雰囲気でした。道理であれだけ作り込んでいれば,みんなに見せたくなるというものです。
少年と女優
そうこうしているうちに,閉店の時刻が近付いてきました。
私はいつものスチームサウナで虹色業界人の活動を調査することにしました。もちろんあくまで調査が目的です。ヨコ漏れするためにスチームサウナへ向かったわけではないのです。
スチームサウナの中には,すでに女優と少年がいました。少年は水の入った陶器でできた瓶の前に座っていました。
私は手おけを取るために,瓶へ向かって歩いていきました。すると少年は,水を汲んで手おけを手渡してくれました。ずいぶん気の利く少年だったのです。私は笑みを堪えながら,手おけを受け取り少年の目の前に座りました。調査員は何があっても無表情でなければなりません。阿久津真矢先生のように←なぞ。
ばい菌部屋じゃないの
それからしばらくスチームサウナでは女優,少年,そして調査員3人だけの時間が流れました。館内に「蛍の光」が流れ始めると,女優の行動に変化が現れました。
女優のお芝居はあまりに大胆でした。女優はおもむろにその場で仰向けになり,顔にタオルを乗せたのです。「さあ,どうにでもしてちょーだい。ワタクシの体にお刺身やプリン,いろいろ盛り合わせて。ワタクシを楽しませて」とでも言わんばかりに,あからさまに挑発し始めたのです。
私は少年と顔を合わせて,「この人って『ありえない』よね」と目で合図しました。そして女優がタオルで目を隠しているのをいいことに,独り置き去りにしてスチームサウナから脱出しました。
脱衣所にて,女優は怪訝そうな顔をしていました。私は女優に対して「アンタさ,お風呂系って押しと引きのバランスが大事なの。押しっぱなしも引きっぱなしもだめなの。ここはばい菌部屋じゃないの」とデンパを送ってみましたが,女優は受信できなかったようです。
その後,某大衆浴場で女優の姿を見かけることはありませんでした。おそらく私の品評を恐れているのだと思います(ふめい)。いまどこでご活躍されているのでしょうか。いつかまた女優のお芝居を鑑賞したいものですね。
2005-09-19 市内大衆浴場―ロマンティック三姉妹―
某日,市内某大衆浴場を調査してきました。某大衆浴場のスチームサウナは虹色業界人の三姉妹で占拠されていました。
真剣にピクピク
閉店1時間前,私はスチームサウナを調査しました。スチームサウナには三姉妹とあのアケミちゃんがいました(どのアケミちゃんなのかという説明は省きます。説明すると長くなるのです)。
閉店まで時間があったせいか,まだ品定めの段階だったようです。三姉妹は睨み合いというか,腹の探り合いをしていたのです。それでもあのアケミちゃんだけは蚊帳の外でした。アケミちゃんは決して悪い人ではないのですが,行動が下品すぎるせいか,すべての人から避けられてしまうようなのです。
時は過ぎ閉店15分前になりました。もう一度スチームサウナを覗いてみたところ,まだ三姉妹とアケミちゃんがいました。あれからずっと座っていたのでしょうか。あんな熱気に満ちた場所によく居られるものです。この人たちは無敵なのですね。
さて,スチームサウナに虹色業界人が同時に4人も居座るなんて滅多にないことでした。これは調査しなければと思い,私もスチームサウナに潜入し離れた場所から観察することにしました。
どうやら三姉妹とアケミは,盛んにピクピクさせていたようです(なぞ)。私は4人があまりに真剣にピクピクさせていたので,調査を中止することにしました。邪魔するといけないのです。
私はアケミちゃんに「アンタは論外なんだから,さっさと出なさいよ」とデンパを送信しました。するとアケミはデンパを受信できたのか,スチームサウナから出て行きました。何度かアケミと顔を合わせているうちに,アケミの受信回路が強化されたのでしょうか。恐ろしいことです(再三なぞ)。
勝負パンツを穿いた女優
脱衣所にて私は三姉妹を待ち伏せしました。三姉妹はスチームサウナでピクピクさせただけだったらしく,意外にも早く戻ってきました。
姉妹の一人は手早くバスタオルを羽織ると,TOOTのボクサーブリーフを穿きました。おなじみの勝負パンツだったのです。しかも体の拭き方といい,手足の曲がり具合といい,なんだか女優みたいでした。妖艶な世界を作り出していたのです。
私には,女優と姉妹の一人がデキているように見えました。いつの間にかロッカーを移動していましたし,刺さるような視線というか,デンパが壁に反射して,こちらにまで飛んできている気がしたのです。
べつの調査員の証言
お風呂屋の外に出ると,なぜか私は声を掛けられました。声を掛けてきたのはスチームサウナにいた三姉妹の一人でした。なんと姉妹も調査員だというのです。私は彼にスチームサウナで何が行われていたのか,聞き取り調査することにしました。
話によると,女優ともう一人の姉妹はやっぱりデキていたそうです。スチームサウナから出た後,洗い場の隅っこへ移動し何かしていたらしいのです。さらには二人で駐車場へ向かったのだそうで,これからお芝居の第二幕が始まるのでしょう。
この出来事から数日後,私はまたまたスチームサウナで女優と遭遇してしまいました。そのとき女優はすごい演技を見せたのです。いったいどんな演技だったのでしょうか。その話はまたいつか。
2005-08-16 アケミちゃんと愉快な仲間
私はこれまで市内大衆浴場によく出没する「アケミ」という人物について調査・報告してきました。今日はその続報をお伝えします。
「アケミちゃん体液で汚れた夜」では,「アケミっていつも独りで寂しそう。早く仲間ができればいいのに」というお話をしました。どうやらそれが実現したようなのです。
ある日の調査結果です。某大衆浴場にはいつものようにアケミの姿がありました。アケミは屋外に設置された長椅子に腰掛け,だれかと話していました。ついにアケミにオトモダチができたようなのです。
ところで私はアケミのお相手を見て,考え込んでしまいました。「あの人どっかで見たことあるな」と思ったのです。すぐ思い出すことができました。
アケミと話していたのは,ばい菌部屋のお尋ね者だったのです。
いま市内某ばい菌部屋では,出入り禁止になった人の顔写真が張り出されているそうです。アケミと親しげに話していたのは,学生証を偽造してウソの学割で入場しようとした人だったのです。アケミのお友達は嘘つきの泥棒だったのです。
私はニヤリとしました。「同気相求めるとはよく言ったものね」と思いました。もっともたとえ相手が嘘つきの都合のいいオンナだったとしても,アケミにとっては大切なオトモダチのはずです。
いまごろアケミは嘘つきオンナに騙され,金品を搾取されているのかもしれません。それはそれで面白いので(有害),これからもアケミちゃんの挙動を調査していこうと思います。
2005-07-27 市内大衆浴場―ひとりアソビ覗かれた秘め事―
これまで,市内大衆浴場によく出没する「アケミ」という人物について報告してきました。今日はそのアケミちゃんが危機に瀕したときの出来事をお話します。
いつものアケミちゃん
某日,市内大衆浴場を調査してきました。23時をすぎると場内にはアケミの姿がありました。この大衆浴場は24時で閉店します。アケミはいつも閉店が近くなると現れるのです。
アケミはいつもなら全身を日やけしており,黒光りを放っています。その日は日やけが少し落ちていたのか,いくらか白くなっていました。アケミちゃんって,日やけしていないとお腹の緩みがすごく目立つようでした。ああいうのを妊娠線と言うのかなと思いました(なぞ)。
さてここまではいつもの光景であり,なんら変わったことはありませんでした。「事故」は閉店5分前に発生しました。
ある少年の悲劇
閉店15分前になり館内に「蛍の光」が流れ出しました。アケミはこの時間になるとスチームサウナに入り浸り,おひとりで始めてしまいます。アケミはひとり上手なのです。正確にはだれからも相手にされないのです。
調査員である私は,スチームサウナ付近にある椅子に座りアケミの動向を観察していました。案の定,いつものようにアケミがスチームサウナに入っていきました。
私はひとりの少年が,さっきからやたらと歩き回っていることに気づいていました。少年はお風呂の探検ごっこのようなことをしていたのです。そして目の前で大変なことが起こりました。
覗かれた秘め事
閉店5分前のことです。アケミちゃんがひとりアソビの真っ最中であろうというときに,少年がスチームサウナのドアを開け中に入ってしまいました。
私は心の中で「いま入ったらダメーーーーーーーー」と叫びました(「イヤーーーーーーーー」だったかもしれません←なぞ)。それから間もなく,少年は慌てふためいた様子でスチームサウナから飛び出して来ました。続けてアケミも出てきて,急ぎ足で脱衣所に向かっていきました。
私は「アケミは秘め事を見られちゃったんだろうな」と思いました。アケミは見られると興奮するタイプなので,きっとかつてない刺激だったに違いありません(←直球すぎ)。一方,少年にとってはとんだ災難だったに違いありません。
その日,私はお風呂系の表裏を見た気がしました。「おさかん」ってひとつ間違えれば命取りなのです。でも危ないから楽しいというのもあるわけで,○欲に翻弄されるアケミちゃんの姿は小熊の生態に通じるものがあるのかなと思いました。
2005-07-24 市内大衆浴場―○衝動おさかん娘―
某日,市内大衆浴場を調査してきました。そこで遭遇したすごい○衝動の少女の記録です。
閉店後の視線攻撃
私はいつものように虹色業界人の調査を終え,脱衣所で着替えをしていました。私はひとりの少女の行動が気になっていました。さっきからこっちをチラチラ見ているような気がしたのです。
少女は次第に大胆になったらしく,見られているというよりもむしろ「監視されている」という雰囲気に感じられました。
それでも「私ったらイヤね。きっとサウナを調査しすぎて,のぼせているんだわ。ただの勘違いね」と思いそのまま店を出ることにしました。
白のセダンに追いかけられる
お風呂からの帰り道,私は背後に気配を感じました。白のセダンが後をつけているような気がしたのです。「あのノロノロした運転はきっとそうね」と思い,お手並みを拝見することにしました(ふめい)。
白のセダンは手前の信号で止ました。そしてゆっくりと助手席の窓が開きました。「だれかな」と思って覗き込んでみたら脱衣所にいた少女でした。さっき感じていた視線は勘違いではなかったのです。
私は,追いかけ回されるのに慣れているので(←慣れるなと言われそう)「適当にあしらってみるか」と思いました。しばらくお話してみたのですが,なんでも少女は○欲を持て余しているのだそうです(←どこまで本当なのやら)。でも私は調査員なのです。お誘いをお断りすることにしました。そんなのいちいち相手にしていたら,ビョーキになってしまうのです(毒)。
私は少女に「もう帰るよ」と言いました。すると少女はメモを手渡し「催したらメールください」と言ってきました。これは「便女になりたいな」という意思表示なのでしょうか(ふめい)。いままで図々しい小熊やとんでもない妖怪に遭遇してきましたが,ここまで開き直った人は始めてだったのです。
2週間後
少女との再会は仕組まれたかのようでした。2週間後,大衆浴場の調査を終え帰ろうとしたときのことです。建物の外に出た途端,気まずくなりました。目の前に白のセダンが止まっていたのです。その日はちょうど雨が降っていたので,雨宿りついでにお話することにしました。
少女は私に「また会いましたね」と言いました。「偶然,会ったんじゃなくてアンタが待ち伏せしていたんでしょ」と言ってやろうかと思いました。言ってないけど(ふめい)。続けざまに少女は「どうしてメールくれないんですか。メモ捨てちゃったんですか」と尋ねてきました。「メモは持っているけれど用事がないだけ」と答えたのですが,「いつでもいいからメールください(←末尾に感嘆符みっつくらい追加)」とお願いされてしまいました。
私は軽く呆れました。少女をこれほど強い○衝動に駆り立てるものとは,いったい何だったのでしょうか。「この子って私生活がよっぽど抑圧されているのね。きっとそう」と思いました。
私はその日から,お風呂の調査を自粛せざるを得ませんでした。調査員の活動をも妨げる少女の○欲。まったくおさかん娘には困ってしまいます。(本当は大して困っていませんが←なぞ。)
2005-06-06 市内大衆浴場―危うくヨコ漏れ―
こんばんは,さきほど帰宅しました。そろそろ寝ます。
今晩,市内某大衆浴場へ行ってきたのだが,そこで大変なことになってしまいました(どこまで大変だったのかはさておき)。
詳しくは日を改めてお話します。それではおやすみなさい。オラオラ(ふめい)。
【追記 8 JUN 2005 00:32】 気になる調査結果ですが,まだ本文が仕上がっていないので公開できそうにありません。6日の調査である疑問が解決したのです。内容がやや濃いので,お風呂の調査報告が4件できてしまいそうなのです。題名だけ載せておきます。
- 市内大衆浴場―誘う女―
- 市内大衆浴場―アケミちゃん覗かれた秘め事―
- 市内大衆浴場―アケミちゃんとゆかいな仲間―
- 市内大衆浴場―ロマンティック三姉妹―
2005-03-17 アケミちゃんは小熊が苦手
市内某大衆浴場にて秘め事に明け暮れるアケミちゃん。今回はその続報です。アケミはどうやら小熊がお気に召さないようなのです。
ある日の調査結果です。その日,某出会い系サイトに「これから××湯に行きます」という投稿がありました。私は「これは調査してみなければ」と思い立ち,お風呂を調査することにしました。22時,お風呂に到着してみると小熊1,小熊2,妖怪,そしてアケミがいました。アケミ以外ははじめて見る人たちでした。おそらく投稿を見て来たのでしょう。
蒸し風呂にてアケミがいつものように腰掛け,待機しておりました。蒸し風呂の中は電車の座席のように,人が向き合って座るようになっていました。私はアケミより少し離れた場所に座ることにしました。
閉店15分前,館内に「蛍の光」が流れ始めアケミちゃんの「お芝居」が開始されようとしていました(ふめい)。ちょうどそのときです。のこのこと小熊1が現われアケミの目の前に座りました。
私はアケミの表情の変化を見逃しませんでした。アケミはすごく嫌そうな顔をしたのです。アケミは,学童が給食のピーマンやニンジンを嫌がるかのように顔をしかめ,そっぽを向いたのです。
私は「アケミは小熊が嫌いなんだな」と思いました。小熊は毛深くてお腹が出ていてしかも性格がずうずうしいです(ずうずうしくない小熊がいるなら教えてください←なぞ)。冷静に考えなくても,そんな小熊は煙たがられて当然なのです。「好き」なんて言っている方がどうかしているのです。
小熊は座ったまま動こうとしなかったためか,アケミは立ち上がりそのまま帰ってしまいました。私は「アケミにも我慢できないことがあるんだな」と思いました。そして「あのアケミですら,小熊のずうずうしさには適わないんだな」とも思いました。
その日の調査でどうやらアケミの天敵は小熊らしい,ということが分かりました。アケミについて,何か分かったことがあったらまた報告します。オラオラ(ふめい)。
2005-03-01 アケミちゃん体液で汚れた夜
某日,市内某大衆浴場を調査してきました。その日,あのアケミちゃん(どのアケミちゃんかという質問はしないでください←なぞ)が蒸し風呂を占拠していました。蒸し風呂を出たり入ったりしていたのです。明らかに挙動不審でしたが,アケミのいつもの行動だったので,私はあまり気にかけていませんでした。
閉店15分前,館内に蛍の光りが流れ始めました。それから数分間,蒸し風呂にはアケミ一人がいたようです。しばらくして蒸し風呂の扉が勢いよく開き,アケミが逃げるかのように立ち去っていきました。私は「おかしい,何かあるわ」と思い,だれもいない蒸し風呂を調査することにしました。
一見,蒸し風呂の中に変わった様子はありませんでした。アケミが座っていたと思われる場所だけ,水浸しになっていたので近づいてみました。私は目を疑いました。床にものすごい量の精○がぶちまけてあったのです。どうもアケミちゃんは,だれも相手にしてくれないものだから(毒)独りでヨコ漏れしていたらしいのです。
私はアケミの精○を目の前にして,春から施行される個人情報保護法が脳裏をよぎりました。そういつもの勘違いです。「これって究極の個人情報なのではないだろうか。そうだとしたらこのまま放置していてはいけない。お掃除のおばさんも驚くだろうし」と思い,排水溝に流してあげることにしました。
蒸し風呂の中には樽があり,中に水が入っていました。私は手しゃくで水を汲むと,勢いよく精○に水を掛けました。てっきり流れてくれると思っていたのに,逆に散らばってしまいました。私は軽いパニック状態に陥りました。「だめ,やさしくしないといけないんだわ」と思い,今度はゆっくりとお水を流してみました。すると精○は滑るかのように排水溝に流れ込みました。みごと撤去に成功したのです。
脱衣所に戻ると,アケミは何喰わぬ顔をしながらドライヤーで髪を乾かしていました。私は「アンタね,いい加減にしなさいよ」とデンパを送ってみましたが,アケミが受信できるはずもありませんでした。
その日の調査は,まったく多すぎて困りました。アケミがあのような極端な行動をしてしまう原因は,孤独だからです(ふめい)。私は「早くアケミにお風呂仲間ができればいいのに」と思いました。むろん,できたとしても碌でもない仲間でしょうけれどね(再三ふめい)。
2005-01-29 お風呂帰りです
こんばんは,さきほど市内某大衆浴場を調査してきました。今日の調査では,ちょっと大変なことになってしまいました。詳しくは後日お話します。オラオラ(ふめい)。
2004-12-25 市内大衆浴場アケミちゃん
今日は,市内某大衆浴場によく出没する「アケミちゃん」(いま私が勝手に名前をつけました)という人物についてお話します。予備知識として,アケミちゃんの特徴を挙げておきます。
- 年齢は30代後半くらい
- 全身日やけしている
- 閉店30分前くらいに出現する
- 蒸し風呂でチラチラとヨコ漏れを見せてくる
- 向こうから手が伸びてくることはない
アケミの見た目は虹色業界人と区別がつきません。ところが,行動形態は虹色業界人のソレとやや異なっています。アケミの目的は目下調査中ですが,いま分かっていることから推測すると,どうもロマンチックな自分に酔っているようなのです。ステキな自分を見てもらいたくて仕方がないようなのです。
ある日の話です。蒸し風呂を調査しているとアケミが現れました。アケミは私にヨコ漏れを見せつけ,なんだか悩ましげな表情をしていました。私は調査員なので,顔色ひとつ変えずにアケミの行動を観察しました。この程度の挑発で取り乱しているようでは,調査員失格なのです。調査員には何回ピクピクしたか,数えられるくらいの冷静さが要求されるものなのです(ふめい)。
さて,そうやってピクピクを数えていたら(再三ふめい)閉店の時間になってしまいました。私は脱衣場で身支度を整え,建物の玄関で靴を履いておりました。するとアケミも玄関に現れました。私は目を疑いました。アケミは奥さんらしき人と一緒だったのです。私は悩みました。「妹さんかしら。でも手をつないでいるし。いったいどういうことなんだろう」と疑問符が溢れてきたのです。
屋外の駐車場にて,アケミは外国車にさっそうと乗り込み,ちょっとカッコいい音を立てながら走り去っていきました。そんな光景を見つめながら,私は今回の事例がこれからの虹色業界人研究において重要な意味を持つと思いました。無論,なんの意味があるのかは「ふめい」ですが(なぞ)。またアケミちゃんがきたら,徹底的に「調査」するつもりです。
2004-12-20 大衆浴場で危うくヨコ漏れ
こんばんは,そろそろ寝ます。
夜に市内某大衆浴場を調査してきたのだが(あくまで調査が目的です),面白い場面を目撃しました。 某大衆浴場の常連さんの一人に,蒸し風呂でチラチラとヨコ漏れを見せびらかす人がいます。いつも見せびらかしている人なので(なぞ), それで困ったことになったわけではありません。帰り際にとんでもない(と思う)場面を見てしまったのです。詳しいお話は日を改めて。
2004-10-18 市内大衆浴場―淑女の逆襲―
某日,市内某大衆浴場を調査してきました。そのお風呂にはよく虹色業界人が集まると言われているのですが,まだ詳しいことが分かっていません。よく分からないことを明らかにするのが,調査員の仕事なのです。もっともお仕事と言っておきながら,お給料は出ませんが(なぞ)。
さてサウナ内を調査していると,全身日やけしてしかも足輪をした人がちらほらいました。淑女たちは,周囲の人々に突き刺さるような視線を浴びせていました。どうやら虹色業界人のようです。
「もっと突っ込んだ調査を」と思ったものの,その日は遅い時間に調査を始めたため,数十分で閉店の時間になってしまいました。私は脱衣場に向かい,淑女たちの装いを調査することにしました。とんでもない下着を身に着ける可能性があったからです。
私は何も意識することなく灰色のスーパービキニを穿いていたのだが,淑女たちの下着を見て愕然としました。みなさん普通のトランクスだったのです。お風呂でいちばん過激だった淑女ですら紺色のかなり地味なトランクスでした。なんてことでしょうか,私だけがスーパービキニを穿いていたのです(調査員なのに)。みんなズルイです。
私はビキニ姿のまま歯がゆい思いをしながら,ドライヤーで髪を乾かしました。轟音が響き渡る中「こんなことになるならTOOTの可愛いセミビキニにしておけばよかった」と,意味不明なことを考えながら,調査活動の難しさを再認識したのでした(なぞ)。
2004-01-15 市内某大衆浴場緊急事態
某日,市内某大衆浴場を調査してきました。私がおじゃましたのは「最近の出来事 #2003-1104-02 市内某大衆浴場緊急調査」で紹介したあの大衆浴場です(←やっぱりこれじゃ分からんって)。私の胸の中にはある決意が込められていました。「今日こそ虹色業界人の営みを観察してやる」,そんないつもの悪趣味な衝動に駆られていたのです。狙いは閉店間際です。この大衆浴場は午前0時で閉店するのです。私はたびたび調査してきましたが一度も収穫がありませんでした。虹色業界人が大勢,潜伏していると噂されながらもなかなか現場を押さえられないのは,おそらく私が閉店間際まで観察していなかったからなのです。
時刻は23時45分,お風呂中に「蛍の光」が流れてきました。そろそろ閉店の時間です。私は「今だわ」と思いました。「いま低温スチーム風呂に行けばふしぎ少女を観察できるはず」私は足早に低温スチーム風呂へと向かいました。すると案の定,低温スチーム風呂ではひとりのふしぎ少女が腰掛けていました。私は「近づきすぎたら危険」と思って少女からすこし離れた場所に座りました。よく見ると少女はロッカーの鍵を右足にはめています。「むむ,ここはひとつからかってやらなければ」と思って私もロッカーの鍵を足につけてみました(いつものことですが,迷惑ですみません)。するととたんに少女の行動は凶変しました。少女はうずき出しチラチラと私にヨコ漏れを見せつけ,風呂内を徘徊し始めたのです。この段階まで進むとつぎに何が起こるか,想像するに容易いというものです(いつものことですが再三,迷惑ですみません)。
私はそれでも傍観を決めていました。「生存限界まで調査しなければならない」と心に誓っていたからです。「若そうに見えるけど,この子はかなりの場数を踏んでいるわね」となお少女の観察を続けていたのです。そんなことをしていたら,そのうち少女は我慢できなくなってしまったらしく,ついに私の脚へと手が伸びてきました。いよいよ緊急事態です。「アナタの正体は分かったわ。はい,お疲れさま」そう思った私は足早に低温スチーム風呂から脱出しました。私は悪いことをしたとは思っていません。だってあの少女は,お友達と一緒にお風呂に来ていたのにおさかんだったのですよ。ひとりで来ていたのならまだしも(←そういう問題ではない),そんなの信じられません。
2003-11-04 市内某大衆浴場緊急調査
こんばんは,先ほど市内某大衆浴場を調査してきました。今日,私が調査したのは先月下旬に開店した某大衆浴場です(←これじゃ分からんって)。自宅から歩いて8分,その大衆浴場は信号機を四つほど越えた場所にあります。私の自宅から物凄く近いのです。とはいえ,噂によるととっても混んでいるらしい。もうちょっと落ち着いた時期に調査しようと思っていたのですが,そうも言っていられなくなり(なぞ)緊急に調査することにしました。
私は市内某スポーツクラブの浴室をいつも利用しているため,この手の場所にはかなり慣れてしまっています。私は手際よく入浴券を買うと脱衣場に直行。さっさと脱ぎ脱ぎして,お風呂に入りに行きました。浴場に足を一歩踏み入れて気づいたことがあります。「あれれ,肌色が妙に鮮やかだな」と思ったのです。辺りを見渡すとどうも間接照明が取り入れられているらしく,光がとっても柔らかいのです。私がその日,コンタクトレンズをしていなかったせいもあるのかもしれませんが,みなさん肌がとってもきれいで不覚にも色っぽく見えてしまいました。しかも学生さんの団体がちらほら居たもので,平均年齢はかなり低め,余計に生々しく見えてしまったのです。さて,お風呂の設備に目立った特徴はなさそうでした。もちろんそういう視点(どういう視点だ?)でのチェックもしてみましたが,やっぱり露天風呂は危険かもしれません(ふめい)。
時刻は夜23時半をすぎそろそろ閉店です。お風呂を堪能した私は脱衣所に向かいました。服を着た後に眼鏡を掛けてみて分かったのだが,本当に平均年齢って低かったのですね。20代前半がぞろぞろいて不思議でした。そんな中,私はある少年が脚にタオルを巻きつけていることに気づきました。しかもすごく不自然な巻き付け方をしていたのです。「脚に怪我でもしているのかな」と思ってジロジロ見ていたら,少年はタオルをそっと外しました。するとふくらはぎに鎖の刺青が現われました。少年は刺青を隠すためにタオルを巻きつけていたのです。「若気の至りとはいえ惨酷ね。気にするくらいならしなきゃよかったのに」と思いながら,私は遠い目をしてしまいました。
2002-01-04 夜間の興行,お風呂でドキっ
午後11時頃,市内某大衆浴場に出かけてきました。某インターネット掲示板の情報によれば,この大衆浴場には未確認生物(たぶん妖怪)が出没するらしい。私はその実態を調査したかったのです。断っておきますが,あくまで調査が目的です。ヨコ漏れしに行っているのではありません。現地に到着してみるとずいぶん大掛かりな施設でした。サウナ,露天風呂,ジャグジーのほかに日やけサロンまでありました。業界人が出没する場所は屋外に設置されたジャグジーだそうです。私は全身を洗った後,ジャグジーに向かいました。
そのジャグジーは円形でした(円くないジャグジーがあるのかないのか知らない)。浴槽の直径は2.5mほどで4人以上入ると窮屈に感じるくらいの大きさでした。私が到着したときには,すでに2人が入浴していました。どちらも40代~50代のようですが,湯気がもくもくと立っていて容姿はあまり分りません。私も浴槽に入ってみましたが一見,不審な点はなさそうでした。それから10分が過ぎた頃に,私は自分の右足に何かが当っているような気がしました。この手のお風呂では,足で脚をつんつんされるという話をよく聞きます。もしかしたら,これが噂のつんつんなのでしょうか。しかしそのとき遭遇した感触はかなり微妙でした。私はしばらく様子を窺うことにしました。
それから3分後,「だれかの足が接触しているらしい」ではなくて,あからさまに触られていることが判明しました。やはり,つんつんされていたのです。私は平静を装いました。この手の状況下で,表情を変えてはいけないことを知っていたからです。私は首が動かないように注意しながら,目線を右に向けました。右足をつんつんされているのですから右側にいる人が当事者なのです。しかし湯気が視界を遮ります。その人物が何者なのか分りませんでした。私はあれこれ詮索するのをやめて,ジャグジーから脱出しました。この手の人はだれもいいのです。手当たり次第につんつんしているだけなのです。「だれでもいいから,どこでもおさかん」なのです(ふめい)。私は“ボランティア”するつもりなどありません。