2005-05-20 有害なゲームの準備
夕刻,市内旭屋書店に行ってきました。「小熊の飼育ゲームって仮に作るとしたら,どんな準備が必要なのだろうか」と気になってしまったのです。ゲームってソフトウェアの分類で言うとかなり高級な部類でして,作るのがとっても大変なのですよ。以下,気づいたことを挙げておきます。
3次元の人体モデル
いきなり難関です。私の能力では実現不可能です。
人体モデルの作り方を紹介した本はたくさんあったのですが,どれもマネキン人形みたいでいわゆるモデル体型の説明ばかりでした。「小熊」は決して理想的な体型ではありません。身長は小ぶりだし手足も短くて,お腹も緩めで決して見栄えのする体ではないのです。(見栄えしたのでは「小熊」ではありません。)
プロのデザイナーさんはどう考えているのか知りませんが,コンピュータで意図的に崩れた体型を表現するのはかなり難しそうです。それにあまり端整な顔立ちだとおかしいし,歯並びに至っては乱雑な方が好ましいのです。
さて止まっている人体モデルならともかく,これを自然に動かすとなると私の能力では今世紀中の実現は不可能です。外注すればよいのかもしれません。
生体の表現
ここでの生体とは,見た目ではなくカラダの機能のことです。小熊は生き物なので呼吸したり食べたり,排泄したりします。このゲームでは,小熊に薬物を投与することがよくあります。薬は種類によってジワジワと効いたり,急激に効いたりします。過剰摂取した場合は心肺機能が停止し,小熊は死んでしまうかもしれません。
このような代謝をコンピュータで表現するのは難しいため,擬似的なものになりそうです。所詮はゲームなので,見た目がそれっぽくできていればよいのです。割り切ることができると分かっていても,まだ困難な問題が山積しています。どのようなパラメータをシミュレートすればよいのでしょうか。生体の特性は非線形なので,応答関数も考えなければならないでしょう。
アイテム情報
アイテムとは小熊の飼育ゲームで登場する雑貨,食料,薬物などのことです。小熊が身に付ける下着や服装は,おしゃれでなければだめなのです。(「なぜ小熊なのに服を着るのか」という質問はしないでください。その質問は高度すぎます←なぞ。)
また薬物の一般名や過剰摂取(OD:Over Dose)に至る量は妥当でなければなりません。
これらの情報収集は手間が掛かりそうです。それでもゲームの奥深さに影響するので欠かすことができません。
ネットワーク・プログラミング
小熊の飼育ゲームはマルチクライアントのネットゲームです。この近辺はなんとかなるかもしれません。
まずユーザの認証と承認に大きな山がありそうです。クライアント同士の通信はデータ量と時差(遅延)が問題になりそうです。データ量を減らす工夫ができればあまり難しくなさそうです。
――つづく(本当に続くのかはふめい。)