2005-11-03 魔女との決闘
某日,某携帯ショップに行ってきました。某人物の携帯電話の調子が悪いのだが症状の再現性がかなり低く,いつも携帯ショップのお姉さんに言い包められてしまうというのです。
最終手段として,代わりに私がお姉さんに相談してみることにしました。あくまで「お姉さんとお話がしたいな」と思っただけだったのです(ふめい)。
再現方法を探す
相談する前日のお話です。私はお姉さんの目の前で,症状を再現させることが肝要だと思いました。
調子が悪いというケータイをいじってみたところ,どこもおかしいようには見えませんでした。話によるとカメラを使っていると,固まったりリセットしたりすることがあるそうです。
数分間ケータイをいじっていたところ,たしかに固まりました。でも手順がまったく分からず,さらに数時間の試行錯誤を要しました。以下は,かなり高い確率で症状を再現させることができる操作手順です。
- 電池パックを外す
- 10秒間放置する
- 電池パックをつける(電池パックを装着すると同時に電源が入る)
- 待ち受け画面になったらクリアキーを押す
- カメラボタンを押してカメラを起動する
- サブメニューを開き,サブメニューのいちばん下の項目までカーソルを移動する
- サブメニューを表示したまま電源ボタンを押して待ち受け画面に戻る
- ケータイを折り畳む
- 背面ディスプレイのバックライトが消えるまで放置する
- ケータイを開く
- クリアキーを押す
- カメラボタンを押す
- 操作不能になり数十秒後にリセットが発生する
お姉さんとの対決
つぎの日,某携帯ショップに行きました。店内に入ると,きれいな服を着たお姉さんが数人いました。
受付けカウンターにてお姉さんに症状を説明したら,お姉さんは「実際にどうなるか見せてください」と言ってきました。私はニヤリとしました。一発でお姉さんの目の前でケータイを固めることに成功したのです。
お姉さんによると「メーカー修理が必要」とのことでした。さらには「もう保証期間がすぎているので有償修理」という話をはじめました。
私はすかさず「買ったときからおかしかったんだけど,いままで再現させる方法が分からなかった」という話をしたら,お姉さんは急に立ち上がり受付けカウンターの裏側へ駆けていきました。
カウンターの裏には偉い人がいるようでした。お姉さんは偉い人に相談しに行ったのです。(☆☆☆さんの言うとおりでした←なぞ。)
お姉さんはすぐに帰ってきました。席につくとお姉さんは「無償で修理いたします」と言いました。ずいぶん簡単に有料になったりタダになったりするのですね。
代替機の手配
修理に出している間,替わりのケータイを貸してくれるそうです。
お姉さんは「いまはこれしかなくて」と言いながら○社のケータイを持ってきました。修理に出すケータイは×社のケータイでした。メーカーが違ったのです。
「○社と×社じゃぜんぜん違うから,使い方が分からない」とダタを捏ねてみました。するとお姉さんは「同じ機種でなければだめですか」と言ってきました。「機種は違ってもいいからせめて同じメーカーで」と言うと,お姉さんはまた立ち上がりカウンターの裏へ駆けていきました。また偉い人に相談しに行ったのです。
お姉さんはしばらく帰ってきませんでした。ずいぶん話し込んでいたようでした。数分が経ち,ようやくお姉さんが戻ってきました。お姉さんは「あすであれば手配できます」と言いました。
ぜんぜん期待していなかったのに,言ってみるものですね。
お姉さんの能力
お姉さんは事務手続きを始めました。
私はお姉さんが,ふたつ以上の要求を同時に処理できないことに気づいていました。手続きしている間にごちゃごちゃと質問をぶつけてみたら,お姉さんは誤動作を始めました。
同じ話を繰り返したり言葉に詰まったり,お姉さんはもういっぱいいっぱいのようでした。量が多すぎてヨコ漏れしてしまったようなのです(ふめい)。
私はもっとお姉さんの能力を試してみたくなりました。ついでにお姉さんのファンデの塗り方が雑なのと,眉毛が変な方向を向いている理由も尋ねてみたくなりました(ふめい)。でも事務手続きはまもなく終わってしまいました。
ケータイの修理が終わったら,また某携帯ショップに出向きます。お姉さんの新たな一面を発見したら,報告しようと思います。