2005-12-17 愛の劇場・貞操問答―メデゥーザ死す―
ドラマ貞操問答の最終回を観ました。
復讐編になってから逸脱の具合に拍車が掛かっているように見えたので,どうやって落とし前をつけるのか興味がありました。
旧前川邸にて黒バンビこと準之助は,新子の放った銃弾に倒れました。新子は最後の最後までそそっかしいというか,おっとり屋さんだったため間違って準之助を撃ってしまったのです。準之助が死んだと思ったメデゥーザは発狂し,屋敷に火を放ってしまいました。
メデゥーザは火をつけるまで,アルコールを撒いたり焚き付けを作ったり準備に手間取っているご様子でした。「それだけの時間があれば止められるだろう」と私はテレビの前でツッコミを入れてしまいましたが,それはナンセンス(<英>nonsense)というものです(なぞ)。
きっと,デンジマンやサンバルカン(←年がばれる)と同じ決まりなのでしょう。怪獣が巨大化している間は,決して攻撃してはいけないのです。
そもそもメデゥーザはお嬢様なのですから,簡単にマッチをつけられるはずがありません。もしかしたらあの場で「前にさんまを焼いたときに使ったチャッカマンを出せ」と新子をいびっていたのかも。もちろんそんな時間軸を歪めるような場面はカットです(ふめい)。
メデゥーザは火を放つと,笑いながら2階に上がってしまいました。準之助に寄り添うだけで,もはやなす術のない新子。辺りは炎に包まれてしまいました。
ここで突然,場面は1か月後になり,軽井沢の別荘にて新子は記憶喪失になった準之助と生活していました。どうやら火事で死んだのはメデゥーザだけだったようです。母親が死んだはずなのに,子どもたちは楽しそうに縄跳びをしていました。とても惨酷な光景に見えました。
まとめると,やっぱり新子は女郎蜘蛛だったのです。準之助も本当に記憶喪失だったのか怪しいものです。準之助はいつも腹話術の人形みたいな眉毛をしていました。あれは香山リカ先生の黒ブチ眼鏡と一緒で,人の目を欺くための罠です。
どうやら女郎蜘蛛と黒バンビのまやかしに,私たちは惑わされていたようです(ふめい)。貞操問答をしていたのはメデゥーザなのですから,メデゥーザが死んだらこのお話はお終いなのです。